今回は、よくご質問を頂く、ショッピングサイトで売上を上げる方法についてです。
売上をあげる、と聞くと、誰もが難しく考えがちですが、実際の所、そこまで難しいことではありません。ただ地道さと根気は必要です。いくつかのポイントを抑え、地道に根気よく続ければ、ショッピングサイトの売上は伸びます。今回は、抑えるべきポイントと方法をご紹介しましょう。
まず大切になるのは商品ページです。どんなに買いたい商品があっても、商品情報がほとんど掲載されていなければ、誰もが不安になります。一方で、商品情報が細かく掲載されていれば、より購入に近づきやすくなるでしょう。
自分がショッピングサイトで商品を購入するケースを思い浮かべてみてください。オンラインで商品を購入する時、とにかく商品が実際に良いものなのか、値段は相応しいか、他の人の意見はどうかなど、徹底的に調べる人は多いです。
事実、人は何かをインターネットで購入する前に、平均7件の口コミを見て、星4つ以上の商品を購入する確率が非常に高いそうです。もしあなたが直感的に商品を購入するタイプだったとしても、あまりにも商品情報が少なければ、購入することをためらうケースもあるでしょう。
こうすれば対象の商品の良さが伝わり、信頼感も感じられると思った内容を、とにかく思いつく限り、掲載していくのです。1つ1つの商品内容の充実を図ることが大切です。
写真の力を侮ってはいけません。単純に、同じ商品で写真が綺麗に撮影されているものと、汚く撮影されているものであれば、どちらの信頼感が勝るでしょうか。これは、考えるまもなく、前者なのです。
また、綺麗に撮影されていると、値段が若干高くても、購入するケースもあるでしょう。たとえば競合他社が汚い写真を掲載していた場合、それは圧倒的にチープな印象を与えます。一方で、綺麗に写真が撮影されていれば、それだけで質のいいもの、価格もしっかりとしたものという印象が与えられます。多少高くても、汚い写真との比較となれば、高い商品が売れるケースも多いです。
さらに、サイトそのものに、しっかりした印象を与えることも可能です。汚い写真と綺麗な写真、価格が同じなのであれば、どちらの商品を選びますか?
よく耳にするのが「写真にはお金をそれほどかけたくない」「撮影なんて、すぐに終わると思った」「ちょっと撮ってもらえればいいから」という意見です。しあkし、写真にこそ、ある程度予算を割いておきましょう。
それに写真を使えるのは一回限りではありません。一度撮影すれば、そこから何度でも使うことが出来ます。少し画像に予算をかけるだけで売上に繋がるので、最初から妥協しない方がよいでしょう。
ページ数を増やしましょう。もし可能なのであれば、商品数をどんどん増やしていくこと。もし商品数が増やせないのであれば、商品の企画やキャンペーン、特集、レビューなどをホームページ上で公開し、ページを増やしていきましょう。
ホームページ上の蓄積していったデータは勝手に消えたりはしません、Googleにペナルティを与えられたり、消されてしまうような悪さをすれば別ですが、データはどんどん積み重なっていくものです。積み上げていけば、検索をかけたユーザーが、サイトにたどり着くケースも増えてきます。徹底的に商品を増やす、企画を打つなど、サイトを良質なコンテンツで膨らませていきましょう。
ただし、ここで大切なのが「良質なコンテンツでなければならない」ということです。ただページ数を増やすことに注力し、中身の薄いページを量産してしまったら、その時はGoogleからペナルティを課されてしまいます。
自分で読み返しても納得するような知識が求められている昨今、良質なコンテンツを量産できれば、それだけで勝機が見えます。良質な内容のページを増やしていきましょう。
商品にも売れる商品と売れない商品があります。それは、季節や社会状況、トレンドや競合他社の状況、様々な変化に左右されます。その時々の売れ筋商品を見極め、全面に押し出していきましょう。
売れ筋商品はやはり売れます。その商品だけで、1ヶ月の売上が大きく左右されることもあります。徹底的にタイミングを合わせて売れる商品をピックアップすることで、売上をあげることができます。
例えば、トップページに大きくバナーを出す。該当商品のみの特設ページを作りこむ。広告を配信している場合には、売れ筋商品の広告をどんどん出していく。もしユーザーがその商品を購入しなくても、売れている商品を押し出していくことで、ユーザーがサイトに運び、そこから別の商品を購入することもあるかもしれません。
また、きちんとシーズンやトレンドが変わったら、すぐに次の商品へと差し替えましょう。途切ることなく売れ筋の商品を必ず把握し、対象商品に関連する情報、コンテンツを充実させていく。流行り廃りの見極めが大切です。
基本的な問題として、ショッピングサイトそのものが使いやすいかどうかの検証も必要です。たとえ、ページ数が多く、売れ筋商品も用意されていて、商品ページが充実していたとしても、そもそもホームページ自体が使いづらければ、購入まで辿り着く前にサイトを離脱してしまします。
使いにくい箇所を徹底的に見極め、随時改善していきましょう。逆に、使いやすい場所も見極め、応用していきます。分析ツールを使いながら、一体どこでユーザーが離脱しているのか調べ、さらにデータだけでなく、たくさんの人から感想を聞き、どうすれば使いやすくなるのかを把握しましょう。
ある程度経験のあるプロにお願いすれば、きちんとユーザビリティの高いサイトを設計してくれます。ただし、結局のところ、どんなサイトが購入しやすいか理解しているのは、ユーザーです。ユーザーが、効果的なサイトについてのヒントをくれます。ユーザーの声をキャッチアップしましょう。
とはいえ、ユーザーの意見を丸呑みすべき、と言っているわけではありません、ユーザーからもらえるのはあくまでもヒントです。ユーザー自身、本当に自分の意見が大多数にとって効果的なのかを知っているわけではありません。
運営者がするべきことは、ユーザーから頂いたヒントを元に、どうすれば使いやすいサイトが出来るのか仮設をたて、実証していくことです。この繰り返しで、地道にユーザビリティを上げていきます。
話を伺っていると、どういうわけか広報活動をきちんとしていない、もしくは何も考えていないケースが数多くあります。宣伝せずに、一体どうショッピングサイトへの導線を作ると言うのでしょうか。
人が集まらない、売上の上げ方がわからない。そうお話される場合、どのように宣伝していますか? と尋ねると「宣伝まで手がまわらない」といったことがほどんどです。しかし、宣伝が始まらなければ作戦も何もあったものではありません。まずは、広報担当の人間を準備するか、もしくは自分自身で広報を意識して活動してみましょう。
身近な広報の手段はたくさんあります。SNSであれば、Facebook、X(旧Twitter)、Instagram、TikTok、Youtube、Threadsなどでしょうか。ブログならアメブロやWordPress。プレスリリースであれば、@Press、PR TIMES、ValuePress!。広告であれば、Facebook広告、Googleアドワーズ、リマーケティング広告など、手段は様々です。
便利な時代になったもので、人を集めて宣伝していくツールは探せば無数にあります。地道に人を惹きつけるようなコンテンツを用意し「楽しませる」「役立つ」「共感できる」更新を心がけていけば、自ずと集客できるでしょう。
ただ、むやみに広報活動をするのではなく、しっかりと作戦を考えた上で宣伝していきます。たとえ最初は手探りでも、試行錯誤を続けていくうちに、どのように宣伝していけばよいか、理解が深まってくるはずです。また、最初は反応がなくても、徹底的に、地道に試行錯誤をしながら続けていきましょう。諦めないことが大切です。
誰に売りたいのかがはっきりしていなければ、打ち出す戦略も商品もぼやけてしまいます。数万という圧倒的な商品数があれば、明確にターゲットを決めなくても顧客は集まってくるでしょうが、そこまで商品の取り扱い点数を広げられないのであれば、徹底的にターゲットを絞ってください。
この人に売りたいというペルソナを作り上げ、分析します。その人が朝、目覚めたとき、何を考え朝食を食べ、どんな気持ちで出社するのか。そしてどんな気持ちで仕事をして帰宅するのか。日々どのような生活を続けているのか、詳細にイメージしましょう。
人物像が見えたら、その人にとって本当に自分たちのショッピングサイト、もしくは商品が必要なのかを考えましょう。もし必要なのだとしたら、どのようにその人がショッピングサイトを訪れ、商品を買って行くのかを考えましょう。
徹底的に考え、情報をまとめていけば、自ずと改善点や、現状から進化に繋がる点が見えてきます。まず、一人の人物像について考えぬき、生まれた情報に応じてサイトを改善していくことが大事です。
すでに運営を数ヶ月行った方は、いまさらターゲットの選定なんて遅いのではないか、と考えられるかもしれません。そんなことはありません。途中からでも大丈夫です。途中からでも、一体どの年齢層を相手にしていて、年収はいくらで何歳くらいで、といったようにしっかりと考え、改めてターゲットをつきつめましょう。
そして、誰に売るかを考えたら、サイトのデザイン、構造、価格にいたるまで、ターゲットに売ることを考えてカスタマイズしましょう。誰に売ろうとしているのか理解できないサイトは、誰もファンになりません。
日本の企業において軽視されがちなのがマーケティング戦略です。マーケティングの実行チームの他に、しっかりと今どんなマーケティングが行われているのか、全体を統括し把握、指示をするCMO(チーフマーケテイングオフィサー / 最高広報責任者)という役割が存在します。
近年になって様々な雑誌や媒体で紹介されはじめたことで、日本でもその役割が認知されてきましたが、まだまだ取り入れられているとは言いがたい状況です。一方、マーケティングの最先端である米国では、既に代表取締役に匹敵するほど大事なポジションであると認知されています。
そもそも、日本ではマーケティングという概念が圧倒的に弱いものとして存在しています。上手くマーケティングを使えている企業はほとんど無いと言っても過言ではないでしょう。
みなさん、日本古来からの人間関係や、人情、という言ってみれば日本のみで通用する方法において売り上げをあげていらっしゃるイメージです。ですが、こうして海外の市場と日本の市場が曖昧になってきた昨今において、その状況もいつまで継続されるかわかりません。
逆に、しっかりとマーケティングについて学び、考えることができれば、まだまだ先行してショッピングサイトを盛り上げることが出来る、ということでもあります。しっかりとマーケティングの観点から物事を考えて実行し、戦略を検証していきましょう。
戦略をたて、しっかりと商品を用意し、実行したら、今度は検証して改善を重ねていくことが大切です。PDCAをまわしましょう。プランを立て、実行し、確認し、改善する。この基本的なサイクルを当たり前にしていくことは、売上げアップのための第一条件です。言葉は数多く聞いたとしても、聞くほど実行できていない。それがPDCAのように思います。
基本に忠実に。「やれば成果がでるはずだ」そう思うことを当然のように地道に進めることが重要です。ネットを使えば、最も容易く突然、売上が上がるかも。そんな話は夢物語です。インターネットで商品を売ることも、地道な集客と改善の繰り返しです。その地道な活動をどれだけスピーディーに効率よく進めていくか、きちんと目標を決めて進めていけるかが重要になってくるのです。
商品のことを考えたら、今度はショッピングサイトそのものについて考えましょう。他とほんの僅かな差異があるだけでは、ユーザーは気が付きません。単純な価格競争や、見せ方の差だけの勝負になってしまい、結局のところ根本的な差は皆無となってしまいます。
そこで大切なのが、ショッピングサイトとしての個性です。検索しやすいシステムを採用しているのか、それとも他には無い商品を扱っているのかなど、あなただけの、御社だけの個性をショッピングサイトに取り入れられたら、圧倒的に認知度を高めやすくなるでしょう。
例えば、従来にはない使いやすいショッピングサイトを目指したり、珍しい方向性から商品を選定していたり、提供過程が様々だったり、オプションが特別だったり。商品そのものだけではなく、ショッピングサイトとしても画期的な手法を考え、アイディアを取り入れていきましょう。
そして、思いついたアイディアが従来のショッピングサイトとしての不便さや、懸念点を全て解決しているのであれば、なおさら良しです。これまで「使いづらいなあ」とか「不安だなあ」なんて考えていたユーザーにとって、強力なアピールポイントとなるでしょう。
真新しいコンセプトほど、クリエイティブに、大胆に、業界にイノベーションを起こしてしまうほど、思い切って一歩を踏み込みましょう。きっと、その真新しい一歩に対して「面白い」と感じてもらえたら、その瞬間から多くのファンを獲得することが出来るはずです。
近年、インターネットやIT革命により、時代の流れは桁違いに加速しました。特にChatGPTをはじめ、AIが社会に浸透して以降、より進歩が高速化しています。結果、技術もノウハウも次々に更新され、単純にプランを達成していくだけでは成り立たない可能性も増えてきています。
なぜなら、計画を遂行している間に、時代や状況が変わり、計画の目的さえも変化が必要になる可能性があるからです。次々に新しい状況が生まれます。トレンドが生まれます、技術が生まれます。昔のように5年や10年、計画にかけている暇はありません。むしろ、長期的な計画をぶらさないことそのものが、気づけば時代遅れのリスクとなります。
計画は柔軟に変更しましょう。そして、何かが変わった、新しい手法を見つけた、時代が進化した、何かを感じたらどんどんショッピングサイトに取り入れていきましょう。時代の変化を感じるために、常にアンテナを世界に向けてはっておきましょう。
直感や思いつきも大事です。現代の速度感において、一度検討してみんなでGOサインを出してから、なんて、時間をかけている暇なんかありません。そうしている間に競合他社やライバルは先に進んでしまいます。思いついたら、すぐ実行し、検証しましょう。 とにかく考えるよりも先に行動し、行動してから考える。この速度感でなければ、今の時代にはついていけないのです。
これが最も大切です。ちゃんと実行しましょう。世の中には、忙しさや、思考不足だとか、まだ行ける段階ではないとか、現実的に頑張れば解決出来る壁さえも後のばしにして、踏み出さないことがほとんどです。だから、売上が伸びないのです。
どんどん実行しましょう。頭の中で考えている作戦の成否は、やってみればすぐ分かります。改革への一歩を踏み出しましょう。 イノベーションを起こすつもりで行動しましょう。
大抵の人は、やらないから出来ないのです。売上があがらないと考えている暇で、少しでも多くの実験を重ねれば良いのです。計画や戦略ばかり練って、組織や状況を整えることばかりに頭を使って、行動量を圧倒的に減らしてしまうから、いつまでたっても進めないのです。
ある程度考えが固まったら、すぐに行動しましょう。動いて実験して、走りながら考えていきましょう。きっと、動いた先にある未来は明るいのです。
ここまで、12種類のショッピングサイトで売り上げを向上させるためのネタをご紹介してみました。ぜひ実行してみてください。物事は案外シンプルなものです。欲しい人にほしいものを届ける。本来、商売とはそれだけで完結するものです。そのシンプルな事象に、どう取り組んでいくか。アイディアはいくらでもあります。
たくさん実験して、自分なりの方法論を見つけ出してみてください。最も大切なのは地道に試行錯誤していくことです。地道に地味なことを永遠と続ける。やったら売上があがるだろうということを、片っ端から惜しみなくやる。その結果を分析して改善し、また試す。そして諦めない。実行し続けること。どんどん試して、失敗も成功も積み重ねること。それが、一番の近道なのです。
様々な事業開発に携わり、自らも連続的に事業を立ち上げる環境下で培われた事業デザインスキルと、高品質な技術をWEB制作に組み入れた独自手法で「求められるWEBサイト」をご提供。単純なWeb開発ではなく事業およびユーザー視点から、皆様のビジネスを手助けします。
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