起業の練習にはイベントが最適。イベントってどうやるの?

公開日 : 2016-08-25 / 最終更新日 : 2023-10-14

起業の練習にはイベントが最適。イベントってどうやるの?

こんにちは。上山です。 普段は事業を作ったり売ったりしています。 前回は、根本的に稼ぐ力を身につける必要性と手段をお伝えしました。 その中で、イベントがビジネスの練習をしやすいという話をしたと思います。 といっても、イベ […]

著者: 上山 翔太

こんにちは。上山です。
普段は事業を作ったり売ったりしています。

前回は、根本的に稼ぐ力を身につける必要性と手段をお伝えしました。
その中で、イベントがビジネスの練習をしやすいという話をしたと思います。

といっても、イベントの作り方なんて分からない人もいると思います。
企画ももちろん大切ですが、特に集客ですね。
企画を作ったものの、一体どうやって人を集めればいいのか。
一番の悩みどころなのではないでしょうか。

そこで、今日は集客方法もあわせてイベントの作り方をお伝えします。
私自身が5年ほどイベントを主催し続けて、学んだことです。

まず魅力的なコンセプトとビジョンを打ち出しましょう。

何かを仕掛ける時、大抵の方が考えることがあります。

それは「さて、何のイベントをしようか?」ということです。

実は「何をしようか」と考えた時点で間違っているのですね。
間違っているというか「人が集まりづらく」なります。

まず考えるべきは、コンセプトやビジョンです。
簡単に言えば、そのイベントを通じて何を実現したいか、です。

良いイベントには、良いイベントになるコンセプトやビジョンがあります。
そして、しっかりとコンセプトが、明確に理解出来る形で現れています。

例えば、ディネ・アン・ブランというイベント。
白い服、白い装飾、すべてが真っ白な中でディナーをするイベントです。
これは、開催の直前に場所が知らされ、公共の場が会場になります。
会場はすべて自分たちでセッティング。
突如公共の場に現れるエレガントな空間で、ディナーを行います。
秘密のディナーというコンセプトがよく現れており、未だ10,000を超える人々が集まります。

他にもバーニングマンというイベントがあります。
ネバダ州にある砂漠のど真ん中に、8月の最後の週、突如として街が現れます。
これは、THE MANと呼ばれる人の形をした人形を中心に、皆が思い思いに街を作り上げます。
傍観者になるなという言葉がテーマ。
皆がパフォーマンスからお店まで、様々なテントを作ります。
そしてもう1つ、バーニングマンの街では、お金を使ってはいけません。
全て、物々交換であらゆるものを手に入れなければならないのです。
貨幣経済からの脱却、だからこそ、皆が自主的に集まり、今も行われています。

他の有名かつ、皆が自主的に参加したいと思うようなイベントには、コンセプトがあります。
実現したい、わかりやすく魅力的なビジョンがあります。
やみくもに、ありきたりなイベントをするのではなく、必ず1つビジョンを持たせること。
コンセプトやビジョンを抜いてしまったら、ただただ人力で集客するしかありません。
ここだけは、絶対に「来たい」「参加したい」と思わせるような軸を作りましょう。

イベントで集客するための方法。リーダーシップを身につけよう。

基本的にイベントの集客方法は単純です。
気持ちの通じあった仲間で、全員で楽しみ、ワクワクするイベントをすることです。
運営している本人さえも楽しい、ワクワクする、そんな空気感は絶対です。
もちろん、大変なこともたくさんあるでしょうが、全てひっくるめて楽しいことです。

ただ、楽しんでばかりでも赤字になるので、みんなで宣伝して人を呼びましょう。

スタッフそれぞれに、ゲストリストを持ってもらいます。
そして「行く」と言ってくれた方を、ゲストリストに書き込んでいきます。
ここで注意するべきなのが、ゲストリストに書き込んだ人の6割〜7割は来ないということです。

ですので、10名呼びたれば、30名のリストを獲得する必要があります。
100名集めたければ、300名です。

もちろん誘った人自身の信頼感や人望もあると思います。
ただ、万が一のためにも3割〜4割に来てもらえると考えると後が楽です。

そう考えると、だいたい何人呼べばいいかの目安がついて楽になります。
会場も、出た目安から逆算して規模を選ぶこともできます。

上記の考え方で進めると、集客には仲間との協力が必要不可欠ということがわかります。
20名のスタッフがいたら、1人5名集めることができれば100人です。
たった1人5名で100名呼ぶことが可能になるのです。
ということは、1人につき15名、リストを獲得すれば100名集まることになります。
プラス、20名のスタッフなので合計120名。
そこそこの大きさの会場でも、盛り上がりは作ることができます。

あとは、仲間全員で一丸となって取り組める雰囲気と楽しさが必要です。
なんでもそうですが、やっていて楽しくないと、人には動いてもらえません。
自分自身も、雰囲気が楽しいものでないと、やっていても仕方ありませんし。

また、人海戦術の他にコンセプトがしっかりしていれば、口コミで拡散します。
そして、当日来たいという人が自ら現れることでしょう。

事業を作りたい方は、まずイベントでリーダーシップを磨いてみてください。
1つ100名以上のイベントを作れたら、リーダーシップはだいぶ磨かれます。
まわりの巻き込み方もある程度、把握できるはずです。

なお、人海戦術だけではなく、インターネットで集客する手段もあります。
ただ、どちらにせよ「人間力」は大きな武器になります。
人に好かれるためのリーダーシップを身につける必要があります。
まずは今回の方法をものにしてみてください。

収益を分配する仕組みをちゃんと考えましょう。

イベントによっては、収益の分配さえ必要ないこともあるでしょう。
ただ、せっかく楽しいワクワクするイベントをした後、揉める要素は極力無くしたいですよね。
なので、公平に分配できる仕組みを最初から提案しておきましょう。

分配の仕組みはいくらでもあるとは思いますが、今回は例を1つ。

イベントの後、売上が出たとします。
まず、次回のイベントに活用するお金をだいたい10%〜20%残します。
そして集客をより頑張ってくれた仲間に対しては、1人につき数百円バックします。
上記に加え、イベントにかかった経費を売上から引き、残った利益を全員に分配します。
すると、集客を頑張った方にはボーナスもつき、さらに全員公平にお金が分配できます。
さらに次回への貯金もできるので、イベントを大きくできますね。

もしマイナスになった場合は、仲間がOKであれば、全員で公平に負担します。
特に負担をかけさせるのが嫌、という状況の場合、自分で負担もありでしょう。
僕はだいたい自分で立ち上げたイベントの場合、そうしていました。
(そもそも赤字のイベントは、ほぼありませんでしたが。)

利益を分散する仕組みがなければ、いずれ不満がでます。
なんだかんだ言ってモチベーションもあがりません。
クラブイベントのようにみんな無料で頑張る!というような文化があれば別です。
ただ、イベントのあり方は1つじゃありません。
お金を払わなくても働いてもらえるという文化の方が少数派です。
なので、最初からトラブルにならないように、はっきりさせておきましょう。

まとめ

他にも様々なノウハウはありますが、ひとまず大事な3点をお伝えしました。
今回お話させていただいた内容を使いこなせば、イベントも盛り上げられるはずです。

イベントを開催すれば、たくさんの経験を手にいれることができます。
リーダーシップを始めとし、組織の作り方、集客の方法。
さらに、人脈や人間関係、未来の見込み顧客にもなるかもしれません。
事業を作り出して、継続していくための、全ての機会が存在しているのです。

あとは、しっかりマネージメントして、スケジュールをたてて、進めていきましょう。
たった1度でもチームを作り、集客し、100名以上のイベントを作り上げたら。
あなたが自分自身で事業を打ち出すための力は、だいぶ研ぎ澄まされるはずです。

前回も言った通り、イベントを開催することは、事業を作る良い練習になります。
特に大きなリスクを背負うこともなく、試行錯誤すれば、利益も出せます。
ここで事業に必要な全てを学べるので、事業を作り上げるのがだいぶ楽になります。

楽になるというよりも、慣れてくる、と言った方が早いかもしれませんね。

ちなみに集客には人海戦術の他にも、ネット戦略があります。
集客のために良いツールももちろんあります。
マネージメントの方法もいくつか活用すべき手段もあったりします。
収益化の仕組みも、なにもゲストだけではなく、たくさんあります。
ノウハウややり方は数多くあるので、ご自身でも考えてみてください。
少なくとも、昔よりはだいぶ楽になったものです。

ちなみに100名くらいであれば、小さめの飲食店でも実現できます。
大きな費用をかけなくても実現可能ですので、ぜひ挑戦してみてください。

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