誰もが、何かを始めるときは、実績なんてありません。でも、どうにかして集客を成功させなければならない時があります。広告費用もかけられない、実績もない、ではどうやって集客を成功させればよいのでしょうか。

費用をかけずに集客するためには、まず「最初の顧客」がどういう人たちなのかを知らなければなりません。

実は、顧客にも段階があり、一番最初に自分たちの顧客になってくれる人は、それ以降のお客さんとは完全に毛色が違います。実績も無く、広告費用もかけられない、そんな商品やサービスを買ってくれる顧客というのは基本的に「新しいものを一番に手に入れたい」新しいもの好きなのです。

Appleの新機種や、新しいゲーム機を買うために、発売当日に店の前で並ぶような人たち。そんな顧客こそが、実は実績も何もない状態で得るべき顧客です。

彼等は、基本的に「ビジョン」や「在り方」に共鳴します。僕はさんざん、ビジョンが大事と言っているのですが、それは集客に繋げて一番最初の顧客を掴みやすくするためでもあります。

一番最初に買ってくれる顧客は、企業や商品の在り方やビジョンに共感を懐きます。だからこそ、商品のファンとなり、愛着を持って、購入してくれるわけです。

例えば、自分がファンの商品やブランド、サービス、分かりやすい例で言えばアイドルですね。自分が何かのファンになっているとしましょう。自分がファンになっているものと、他の何かを比較したりしますか？

いえ、正直なところ、もちろん比較する人もいるでしょう。とは言え、ファンになっている製品やサービスがあるなら、他を選ぶ選択肢はそれほど無かったりします。ファンだからです。比較したり、競合を買うという選択への意識が、そもそも薄いのです。

だからこそ、ビジョンは必要であり、個人であれば、魅力を感じてくれるほどの生き様が必要であり、考え方や発想、ビジュアル、そういった心を直接魅了する何かが必要になってくるのです。

心に訴えかけるからこそ、ファンがつきます。そして、賭けてくれるのです。費用をかけずに集客を成功させる第一歩は、自分自身のビジョンや在り方を徹底的に発信し、自分のファンになってもらうことが第一です。それなしには始まりません。

ブログやX(旧Twitter)、Facebook、インスタグラム。今は、様々な発信用のSNSがあります。検索順位最適化といって、検索エンジンで何か検索をかけたら、上位表示を目指すやり方だってあります。

ブログを書きましょう。インスタグラムに投稿しましょう。X(旧Twitter)で呟きましょう。見込み顧客がコミュニケーションを取りやすいように、メッセージを送りやすい体制を整えましょう。

インターネット上でどれだけの人に対して、自分のビジョンや在り方を伝え、ファンになってもらえるか。そこからです。徹底的に自分のビジョン、在り方を知ってもらってください。

そこに共感し、共鳴した人々が、言ってみれば最初の見込み顧客であり、あなたの第一歩を支えてくれる大切なユーザーとなります。大切にしていきましょう。

上山 翔太

株式会社クオン代表取締役

2007年からWEBデザイナー / エンジニアとして活動を開始。2015年には、セブ島にて立ち上げた日本人対象のクリエイター育成スクールと運営していたメディアを売却。その後、アメリカで事業デザインを無理やり学ぶ。帰国後は起業家育成プログラムを立ち上げ、新規事業開発、起業家育成に従事するほか、マーケティング戦略策定、ウェブ開発技術を提供。「IT留学シェアハウス」や「起業教育・支援プラットフォーム」を開発、運営。その後、株式会社QUONを立ち上げ。WEB制作事業を軸として、クリエイターと起業家を産む村づくりプロジェクトなどをバリ島と日本を中心に推進。