ホームページを作る理由の1つとしては、やはり「集客の自動化」は欠かせないのではないでしょうか。これまでオフラインで地道にやってきた営業や集客を、なんとかオンラインで、最小限の労力で代替したい。では、具体的にどうすれば、ホームページで集客できるようになるのでしょうか。
一番シンプルな解決策は「オウンドメディアとコミュニティ」です。
まず、オウンドメディアからご説明させて頂きます。オウンドメディアとは、自社で所有するウェブマガジンのようなものです。主に記事を書き、ブログに掲載し、それを多くの人に読んでもらうことで、自社の認知や考え方を広める。そして、記事自体が役立つ内容だったり、楽しい内容であれば、自社のファンになってくれて、そして問い合わせも増え、売上があがる。
もちろん、記事だけではありません。動画やスライド、音声など、発信するコンテンツには、さまざまな種類があります。自社が最も生み出しやすい内容にすれば良いのですが、いずれにせよ、内容がよく作りこまれていることが重要です。
コンテンツを作ったら、次にユーザーに見てもらうための方法が必要です。ホームページに素晴らしい情報を掲載しても、見つけてもらえなければ意味がありません。では、どこでユーザーは、作ったコンテンツを発見すればいいのでしょうか。
ユーザーの流入経路は主に2つ。ソーシャルネットワーク(SNS)と検索エンジンです。ソーシャルネットワークと検索エンジンは、それぞれ別の特性を持っており、戦略が大きく異なります。
まず、ソーシャルメディアでの盛り上がりは一過性のケースが多いです。何かコンテンツを投下して、1日か2日、大きく一気に、極端にアクセスを集めるのがソーシャルネットワークです。
一方、検索エンジン経由のアクセスは永続的です。半分放っておいても、数千というユーザーを連れてきてくれます。とはいえコンテンツが常に最新の情報を扱っていることが重要なので、常にアップデートを繰り返す必要もありますし、権威性を強めるために、会社の信頼を常に高めるような活動をオンラインでもオフラインでもしていく必要があります。
ソーシャルネットワークの瞬発的な盛り上がりと検索エンジン経由の永続的なアクセス。この2つを使いこなすことによって、徐々にオウンドメディアは盛り上がってくわけです。
では、メディアを盛り上げたら、次は何をすれば良いでしょうか?どんどん記事も書いた。コンテンツも作った。商品も作った。では、いよいよ収益化という段階なのですが、その前に1つだけ、作っておいて欲しいものがあります。
それが、コミュニティなのです。人と人を結びつけ、コミュニケーションを作り出し、直接的な盛り上がりを引き起こすことのできる空間。それが、メディアやソーシャルネットワークの発信だけでは作ることのできないコミュニティの役割です。
メディアは育てれば、ごっそりユーザーを連れてきてくれます。ただ、人は情報を取りに来ているに過ぎません。次は、メディアという枠を越えて会社や個人のことを「好き」になってもらう必要があります。人間的に、企業的に、生の体温と鼓動、そして言葉や文化を好きになってもらう必要があります。
生き物として好きになってもらえれば、一気にユーザーとの距離が短縮され、より心に訴えられる環境を作ることができます。言ってみれば、情報だけのメディアに大して、命を吹き込むようなものです。この生命を吹き込むという行為こそが、コミュニティなのです。
まずはサークルでも何かしらの活動、単純な飲み会でも構わないので、グループを立ち上げましょう。そして、メディアを読んでもらえているユーザー同士が交流できる場を用意しましょう。
また、人を集めただけではダメです。飲み会、ランチ、お茶会、朝活、パーティー、旅行。様々な活動をはじめて、運営側もユーザーとコミュニケーションをとっていきましょう。
こうすることで、実際に運営している中の人の考えや気持ち、人柄が伝わり、より愛着をもってくれる人が増えます。熱烈なファンになってくれるのです。
メディアが発信する場所だとしたら、コミュニティはメディアに体温を吹き込みます。また、逆にメディアはコミュニティに参加者を実際に連れてきてくれるプラットフォームになります。
コミュニティとメディア、この2つを使いこなすことによって、本当の意味でファンに愛されるプラットフォームが形成されていくのです。
とはいえ、わいわいやっているだけだと、まだ不十分です。楽しくパーティーをして、いろいろな話をして、コミュニケーションをとっても、結局メディアとコミュニティの連動や設計がしっかりしてないと「ただ楽しんで終わりになる」ことも多いでしょう。
一過性の楽しみではなく、その後も継続的に自社のコンテンツやメディアを楽しんでくれて、定期的にコンタクトをとってくれて、さらに仕事に繋げられるような関係性にしなければ、もったいないです。ただの営業の場ではなく、長期的に関わりを持ってもらうためのコミュニティです。
さらにコミュニティとして活動することが、新しい人を呼び寄せ、少しずつ拡大していく仕組みを作る必要があります。すべての活動がメディア、ホームページ、ビジネス、コミュニティと、相乗効果をもたらし、永続的な売上に繋げることが大切です。
そこで、必ず手に入れておかなければならないのが「写真」「動画」などの文章以外のコンテンツ、そしてレポートです。現場と人が見えるコンテンツが重要なのです。
人は、楽しそうな場所に大して興味を懐き、ワクワクし、盛り上がっている現象につられて一歩を踏み出します。みなさんは、何かイベントに参加するとき、何かに関わる時「人の顔が見えていることと、見えていないこと」どちらが参加しようと思いますか?
たとえば「盛り上がっていて楽しそうな場所と、何が中で行われているかわからない閑散とした場所」どちらに愛着を懐きますか?
大抵の場合、人は誰かの顔が見えていて、声がきけて、楽しそうな場所に興味を抱くのです。写真や動画、音声を使って、この場所は楽しいところなんだ、これが僕達なんだ、という熱量を思う存分発信していきましょう。
実際に読む以外に見て、聴くことによって、人はそのワクワク感をより受け取りやすくなります。直接会うことがなくても、より楽しそうだと判断することができます。
結果的に、文章だけで伝えていたときよりも「メディアの中とユーザー」の距離感が縮まるので、メディアを記憶し、名前を覚えてもらうことができます。
人は盛り上がっている雰囲気が好きです。盛り上がっていると言っても、ただ騒いだり飲んだりすることだけではありません。例えば、熱量高く議論する場も「盛り上がり」ですし、どんどん人がつながって新しい挑戦が生まれる現象そのものも「盛り上がり」です。
タイプは異なっても、コミュニティやイベントに参加するような人々に関して言えば、なるべく盛り上がっている感のある方に流れます。同時に、コミュニティに人が集まり、楽しそうでいるだけで「ここには勢いがある」と注目してもらえるのです。
勢いがある、と感じさせることそのものが凄まじい効果を発揮します。勢いがあるところに、人々は協力し、愛情を注いでくれるばかりか、力を貸してくれたりします。結果、予期せず、大企業から声をかけられたり、思いもよらないチャンスに巡り会えたりします。
勢いを演出することは、ただユーザーに記憶されるだけではありません。実際の活動で魅せることによって、チャンスをも集めてしまうわけです。
「この活動は盛り上がっている」というだけで、誰かが勝手に宣伝してくれたり、拡散してくれたり、思いもよらない仕事のチャンスを提供してくれたりするのです。
盛り上がりを作り出すことは、コミュニティとメディアを連動させるための根幹となります。
メディアに大量にアクセスを集めたら、今度はコミュニティを形作り、写真や動画、実際の現場において、徹底的に盛り上げていくこと。コミュニティとメディアの相乗効果で、飛躍的に活動の規模を拡大することが可能になるのです。
コンテンツは王様。コミュニティは女王様。この2つの仕組みをフル活用し、お互いのメリットを共有しあうことで、より効果的に集客を進めていくことができます。
もし、人が嫌いであったり、なんとしても人と関わらず、インターネットだけで活動していきたいというのであれば、使う必要ないかもしれません。それでも集客はできますし、収益化もできます。
ただ、実際のビジネスとして成立させていくのであれば、コミュニティをつくり、盛り上げることで、成長速度は遥かにスピードアップします。イベントそのものでも収益化が狙えるくらいです。
ただ、1つ、ここでお伝えしておかなければならない大切なことがあります。
少し「稼ごうとすること」は待ってください。
最初は徹底的に、自分の持っているものを包み隠さず提供し、たくさんのファンを作る方が先決です。無理なタイミングで収益化を狙おうとすると、ファンは一気に離れていってしまいます。
収益化に一番大切なのは、ファンの人が自分自身のメディアに対して「お金を払ってでも手に入れたいものがある」と感じてくれたタイミングです。そして、的確に「お金を払ってでも手に入れたいものがある」と感じてくれた商品やサービスを、準備できているときです。
その時まで、早まることをせず、とにかく場を楽しませ、盛り上げ、そして人生にとってプラスになることを、惜しみなく提供していきましょう。だから、ここまで来てもまだ収益化を急ぐことを待ってください。地道にコンテンツとコミュニティを作っていけば、収益化のタイミングは必ず来ます。
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