みなさん、サーバーという言葉はご存知ですか? なんとなく聞いたことはあるけれど、実際どういうものか知らない、どう使うのか分からない、という方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
サーバーは主に、ウェブサイトを公開するとき必要です。また、データを他の人と簡単に共有できたり、オリジナルのメールアドレスを取得したり、様々なことが出来ます。ひとまずここでは、あまり深く考えずに「ふ〜ん、そうなんだ」程度の理解で大丈夫です。
とにかく、ウェブサイトを作って何か収益を立てたいとか、これからITを使って何かしていきたい、というのであれば、必ず必要になってくる大事なものだというわけです。
サーバーとは、基本的に「倉庫」のようなものです。例えば、家に荷物が溢れたときみなさんはどうしますか? 荷物の置き場がない、でも擦れることもできない。
そんなときは「コンテナルーム」や「倉庫」を安い金額で借りて、家から溢れた荷物を保管しておくこともできますよね。遠くはなれたコンテナルームや倉庫に車で荷物を運んで、保管したり出し入れしたりするわけです。
実際、サーバーも同じようなものです。コンテナや倉庫のように「データ置き場」を貸し出している会社をイメージしてください。その会社は「データ置き場」をたくさん持っていて、月額で人々に貸し出しているのです。
そして「データ置き場」つまり「サーバー」の実態は、大きなコンピューターです。
こんな感じです。こちらは、Googleのサーバーですね。データ版の倉庫やコンテナ、と言ったところでしょうか。大量の「データ置き場」であるコンピューターが並んでいて、インターネットを通じて、このコンピューターの一部に接続、データを保管できます。見た目も倉庫に近いですよね。
サーバー会社は、このようなコンピューターの一部の領域を貸し出しています。ちなみに価格は月額数百円から数万円まで、性能によって違います。
サーバーを借りると、何ができるかというと、先ほども言ったとおり、データの保存ができます。ただ、出来ることは保存だけではありません。サーバーにデータを保管することで「ホームページを公開」できます。
まず前提として、ホームページは、写真や文章と同じように「ホームページ用のデータ」で出来ています。みなさん、写真を撮影したり、文章を書いたりして保存しますよね。それぞれ、スマートフォンやパソコン上にたくさんのデータを持っていて、保管しているはずです。
基本的にホームページは、みなさんが普段扱っているデータとほとんど変わらず、写真や音楽と同様、ホームページ用のデータを作ることで、ホームページが完成します。
ところが、自分のパソコンの中だけに、ホームページのファイルを置いていたとしても、誰に見られることもありません。写真や音楽を自分のスマートフォンの中に入れておけば、誰かが勝手に見ることはまずありませんよね。あくまで、自分のパソコンやスマートフォンの中にあるデータでしかありません。
それを、サーバーに保管することによって、初めて、GooleやYahoo!にも認識され、検索すると誰もが見つけられるように出来るわけです ( 実際は保管するだけではなく、いくつか作業があります )。サーバーはデータの倉庫、という言い方をしていますが、実際、家を立てる土地みたいな役割もしています。
先ほど、サーバーを倉庫と言いましたが、家をホームページとすると、サーバーは土地とも言えます。土地がなければ家を立てることは出来ないのと一緒で、サーバーを借りなければホームページを世の中にお披露目することはできません。
実際、ホームページだけではなく、アプリやその他のウェブサービスも、全てサーバーに保管されています。だからこそ、みんなで共有して使うことができます。
例えば倉庫やコンテナに車で荷物を届けなければならないように、サーバーにもデータを届ける方法があります。
まず、サーバーにデータを届けるためには、FTPソフトと呼ばれるツールをダウンロードします。Macだったらサイバーダックというツールがあり、WindowsだったらFFFTPと呼ばれるツールがあります。
下記がFFFTP。
そして、下記がサイバーダックです。
どちらもずっと昔から使われているツールです。とはいえ、新しいツールもどんどん生まれています。ひとまず、重鎮ということで、この2つのツールをあげておきます。
FTPソフトは、サーバーと自分のパソコンをインターネットを介して繋げます。FTPソフトは、自分のパソコンの中でデータを移動させる動作と同じように、ドラッグ&ドロップで、データをFTPソフトの中に入れれば、それだけで、借りているサーバーにデータが保存されます。
ただ、入れる前にまず「鍵」を使って、サーバーのドアを開けなければなりません。倉庫やコンテナに入るのにも、鍵が必要ですよね。鍵でドアを開けて、はじめて、中に荷物を預けたり取り出したりできます。FTPソフトの場合、鍵を意味するものは3つ。
以上の3つです。この3つの鍵をまとめて、FTP情報、と呼んだりしています。
FTP情報という鍵をFTPソフトに最初から記録させておくことで、いつでも自分のパソコンからソフトを介して、サーバーの中に入れる、という仕組みになっています。そして、FTPソフトとFTP情報でサーバーの鍵をあけ、データを預けたり、取り出したりできます。
ちなみにこのFTP情報は、サーバーを借りた時に教えてもらえるか、もしくはサーバーのコントロールパネル ( 管理画面 ) に記載があるはずなので、確認してみてください。
みなさん、メールアドレスって何を使ってますか? 例えば、我々のメールアドレスは info@quon.ink なわけですが、GmailやYahooメールのようなフリーメールを使うと、必ず、「@gmail.com」とか「@yahoo.co.jp」がついてきますよね。サーバーを借りることで「@quon.ink」のように、自由に「@以降」も変更できるメールアドレスを取得することができます。
実際、自分で仕事を作ったり、事業をしたりするなら、誰でも取得できる「@gmail.com」や「@yahoo.co.jp」ではなく、自分の屋号かサービス名でメールアドレスがあった方が、信頼感が高まりますよね。
ただ、これは、もう1つサーバーの他に「ドメイン」を契約しなければなりません。馴染み深い言葉で言えば、ホームページのURLです。メールアドレスは基本的に@ドメインとなります。ホームページを公開する時も、メールアドレスを使う時もドメインが必須です。とはいえ、今回はサーバーの話ですから、ドメインについては、また今度お話させて頂きます。
では、どうしてサーバーを借りると、オリジナルのメールアドレスを使えるようになるのか、ということですが、メールとはそもそも、サーバーに一旦データが保存されてるのです。メールを送ると、対象のメールアドレスを発行しているサーバーに一旦メールが届き、そこからみなさんのスマートフォンやパソコンがダウンロードして取得しているわけですね。
なので、一旦スマートフォンやパソコンの中のデータを消しても、サーバーにメールが残っていれば、改めて取り出せます。設定次第でダウンロードした瞬間にサーバーのメールデータを消すこともできます。
実際、もっと色々話すことはあるのですが、最初の基礎知識は、こんなところで良いでしょう。とにかく、サーバーがなければホームページは誰からも見られず、メールアドレスはいつまでもフリーメールのまま、ということです。
もし、ホームページを使って、これから長期的に仕事をするのであれば、自分自身のサーバーを1つ借りておくことをオススメします。
ちなみに、先ほども言いましたが、サーバーの価格は1アカウント、月額数百円です。月額数万円のサーバーもありますが、高額なサーバーはまだまだ初期段階で借りる必要はありません。冒頭にも紹介いたしましたが、おすすめのサーバーは以下の3つです。
ゲームやアプリ、大掛かりなサービスを作る時は、AWSをはじめとした特殊で高額なサーバーが必要になるでしょうが、ホームページやブログを立ちあげ、事業を作り出すくらいであれば、数百円で充分です。サーバーを借りて、はじめて自由自在にブログやホームページをカスタマイズし、公開できるようになりますので、ぜひ1つ、借りてみてくださいね。
様々な事業開発に携わり、自らも連続的に事業を立ち上げる環境下で培われた事業デザインスキルと、高品質な技術をWEB制作に組み入れた独自手法で「求められるWEBサイト」をご提供。単純なWeb開発ではなく事業およびユーザー視点から、皆様のビジネスを手助けします。
CONTACTARTICLE FOR YOUR BUSINESS