昔からずーーーーっと感じていたことがあります。

何か、成功している人って、毎回会う度に、意見や物の見方が変わっていたりするんです。
だからこそ、周りの人が振り回されたりするわけですが、それでも、彼らは成功するわけです。

よくよく考えてみると、実際、意見が変わらない方が不自然だ、ということに気づきます。
なぜなら、世界のあり方は、どんどん変わっているからです。

私たちが想像するよりも早く、社会の価値観は変わり続けています。
そして、人々は変化に対応していかなければなりません。
そんな時代の中で、同じ意見や価値観を貫き続けていて、生き残れるはずがないのです。

ビジョンを通していれば、他の意見はいくら変わったって良い。

ただ、1つだけ成功者の共通点があります。
いくら意見が変わっても、ビジョンや理念は変わらない、ということです。

こんな世界を実現したい。こんな社会を作りたい。
唯一無二の指針だけは、いつでもブレることはありません。
ビジョンや理念を達成するために意見を変え、アプローチを変える。
それが、現代社会において生き残る術なのでしょう。

時代や社会の変化に合わせて、ゴールに向かうアプローチ方法や過程。
成功する人の考え方は、常に人よりも早く時代に対応しているのです。
だからこそ、的確に時代を把握し、常に社会を把握した道を選ぶことができます。

的確に変化に対応するからこそ成功を掴みます。
その余波として毎回意見が変わっているように見えるのです。

もちろん、そうでない人もいるでしょう。

ただただ、以前言ったことを忘れていたり。
気分で考え方や意見を変えてしまうような愚かな人間もいることはいます。
確かに、そこに付き合わされた人は、不幸になります。

未来を見て意見を変えたなら、どんなに言っていることが変わろうが許容すべき。

しかし、社会の変化を敏感に感じ取って、意見が変わるのであれば、別です。
それはたとえ、どれだけ振り回されることになろうが、対応しなければ、未来はありません。

信じようと思った相手が、ただ無意味に意見を変えて周りを振り回しているのか。
それとも時代に対して敏感に反応して動いているのか、把握するようにしてみましょう。
時代に適応した言葉を発しているのかどうかを検証してみましょう。

「意見が変わって信用できない」のか。
「時代に適応して意見を変えている」のか。

ちゃんと見れば、見定めることができるはずです。

なお、見定める側の意識としても、きちんと周りがついてこれるよう、配慮する必要があります。
いくら時代に個人が対応していても、周りがついていけないのでは無意味なのです
周りの人間がきちんと自分の言葉を受け止められるかを、配慮しなければなりません。

全員が全員、柔軟に社会の変化に対応できるわけではないのです。
言うことが毎回変わるのは「時代の変化に対応しているからだ」といばってはだめです。
みんなの理解を得られる体制を、作る必要があります。

昔は、1度始めたことはずっと通そうとか。
一度言い放った意見は変えず貫き通せとか。
1つの意見を通すことそのものが美化されていた時代もありました。

ただ、それは時代の変化や価値観の変化が緩慢だったからです。

時代は同じことを言っていては付いていけないほど、高速に進化している。

インターネットが普及し、イノベーションが数多くおこって以降。
どんどん新しい価値観が浸透する速度が早くなっています。

シンギュラリティという言葉を聞いたことのある人も、多いのではないでしょうか。
いずれ、何か新しい価値観や技術が格段に早い速度で社会に浸透する時代がやってきます。

そんなシンギュラリティ目前の世界で、1つの意見や価値観をずっと通し続けていたら。
瞬く間に時代から取り残され、変化に対応できなくなってしまいます。

貫き通すべきなのは「ビジョン」や「理念」であって、意見や価値観ではないのです。

どんどん、何を信じていいか分からない世の中になるでしょう。
3年前の世界と今の世界が、まったく異なっていることに、気づいている人も多いはずです。

そんな時、信じられるのは、たった1つ、自分の持つ基準だけです。
自分自身が今の社会をどう捉え、どのように変化に対応してけるのか、自分の頭で考えること。
常に誰かの意見や行動を頼りにしていたのでは、何を信じていいのかわからなくなります。

自分の中にしっかりと判断基準を持ち、世界がどのように変わっているのかを見定めましょう。
変化に対応した意見や価値観、行動を起こしていく必要があります。

なかなか読みづらい世界になってきましたね。
常に今を見定めしっかり自分の足で歩んでいきましょう。

上山 翔太

株式会社クオン代表取締役

2007年からWEBデザイナー / エンジニアとして活動を開始。2015年には、セブ島にて立ち上げた日本人対象のクリエイター育成スクールと運営していたメディアを売却。その後、アメリカで事業デザインを無理やり学ぶ。帰国後は起業家育成プログラムを立ち上げ、新規事業開発、起業家育成に従事するほか、マーケティング戦略策定、ウェブ開発技術を提供。「IT留学シェアハウス」や「起業教育・支援プラットフォーム」を開発、運営。その後、株式会社QUONを立ち上げ。WEB制作事業を軸として、クリエイターと起業家を産む村づくりプロジェクトなどをバリ島と日本を中心に推進。