こんにちは。上山です。
昔「他人に迷惑をかけるな」と言って育てられませんでしたか?
育てられなかった人は、ラッキーですね。
実は「他人に迷惑をかけるな」という言葉は、信じすぎると毒にしかなりません。
もちろん、公共の場であからさまに迷惑だったりするのはNGです。
誰かに嫌われるような迷惑のかけ方は、してはいけません。
でも、基本的に人は、迷惑をかけながら生きていくものです。
迷惑をかけずに生きていける人間なんていません。
困った時は誰かに助けを求めるし、ちょっとストレスで愚痴をこぼすときもある。
仕事でフォローしてもらうこともあれば、日常生活で手伝ってもらうこともある。
根本的に人間は、集団で迷惑をかけあいながら群で生きる動物なんです。
迷惑をかけるな、という言葉は、その根本的な原理を否定していまうんですね。
これは、知人の経験談です。
知人は、両親から「人に迷惑をかけるな」と教えられました。
結果的に、無意識の中で助けを求めることにブレーキをかけるようになったのです。
誰かの迷惑になるんじゃないか、人の迷惑になりたくない。
常に、頭の中には、助けを求めることなく自分で解決する癖がついてしまったのです。
するとどうなるかと言うと、何かあっても頼り方が分からなくなります。
助けてもらいたくでも、自分の中でしまいこんでしまう人になります。
時々、なんでもかんでも自分で解決しようとする人がいますね。
そういった人たちは、昔、頼り方を教わっていないことが多いのです。
世界の様子を見ると、人への迷惑について、価値観がだいぶ違います。
有名なのは、インドで教えられている言葉ですね。
「あなたは他人に迷惑をかけて生きているのだから、他人のことも許してあげなさい」
そう、人間は他人に迷惑をかける生き物であると、知っているのですね。
だからこそ、最も人間らしい生き方、教え方がされているのではと思います。
大切なのは、迷惑をかけることではなく「迷惑を許してあげる」こと。
お互いに迷惑をかけ許しながら生きていく社会の方が健康的です。
人間そのものの生き方に、反していませんからね。
他人に迷惑をかけなくなると、今度は思い切ったアクションもできません。
例えば、公共の場でイベントをしようとした時「迷惑がかかるのでは?」と考えます。
何かアクションを起こそうとした時「人に迷惑がかからないかな?」と意識します。
本来、人生を成功させるためには、思い切った行動が必要になることもあります。
ですが、そんな迷惑をかけてはならないという呪縛が一歩の踏み込みを甘くします。
時には、迷惑をかけたとしても踏み込んだ方が、良い結果になることもあります。
とは言え、大抵の人が「助け合うなという意味ではない」と考えると思います。
何か、嫌がらせとか、公共の場で何か迷惑になることをするとか。
言ってみれば、犯罪や嫌がらせのようなことをするな、という意味なんですよね。
ただ、それは「迷惑をかけるな」という言葉だけでは伝わりません。
他人に迷惑をかけることがダメなのではなく、かけかたが問題なのです。
迷惑をかけることはかけてもいいけど、かけるべきでは無いことでかけるな。
助けあったり踏み込むことはいいけど、一方的に迷惑な人になるな。
つまりは、そんなニュアンスが含まれていると思います。
だからこそ、人は迷惑のかけかたを伝えていくべきなんですよね。
そして、インドで教えられるように、許し方も伝えていくべきです。
人に迷惑をかけ、互いに許しながら生きていく。
一方的に、嫌がらせのように迷惑をかけるのではなく、良い迷惑のかけかたがある。
結局、迷惑と許しのやりとりが、助け合いや行動力となって人を動かすのですから。
人は、誰かに迷惑をかけながら生きる生き物です。
そして、互いに許し合いながら生きる、群の動物です。
決して、個体で生きる動物ではないのです。
だからこそ、素直に助け合えるような生き方をする必要があります。
迷惑をかける時は、素直にかけてしまうことも必要なのです。
そんな人間としての根本的な摂理を、断じてしまってはいけません。
あなたは他人に迷惑をかけて生きているのだから、他人のことも許してあげなさい。
インドの基本的な概念であるこの言葉は、たくさんのことを教えてくれます。
改めて助け合いの素晴らしさを伝え、わかりやすく理解させてくれます。
誰かに迷惑をかけ方、助けの求め方、改めて考え直してもいいかもしれません。
特に、今の日本には助けの求め方や迷惑の掛け方を知らない人が多いのです。
だから、自殺者は増え、孤独の中で死を選ぶ人が多いのではないでしょうか。
もし、みなが辛くなった時や大変な時、素直に誰かに迷惑をかけられたら。
もっともっと、暖かい社会になっていくはずです。
他人にも迷惑をかけ、他人も許す。
そんな優しい連鎖の中で、生きていきたいですね。
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