先日、会社が潰れるときについて、孫さんが良い話をしていました。
誰もが知る、ソフトバンクの経営者です。
「大抵、社長は攻めることに長けている。けれど守れないから潰れる。」
「特に資金繰りが上手くいかなくて潰れる。」
思い当たる節があったので、ハッとしました。
僕含め、周りの経営者も、攻めタイプが多いのです。
新しいアイディアを思いついたらすぐに実行に移したくなります。
だからこそ経営者になるわけですが、それにしても出ていくお金や管理が苦手という人も多い。
本人が自覚してなくても、苦手だろうなぁ、って感じることもあります。
そういった経営者に限って、いつも資金繰りが厳しそうなんですね。
なるほどと腑に落ちることが沢山あります。。
攻めるのは得意だけど、支出を抑える部分が苦手なパターン。
自分も典型的な潰れるベンチャー企業の流れに陥っていたこともあります。
今、タイミングよく、そして運良く優秀な仲間に会社支えてもらっていて「守り」の部分もしっかりカバーしているのですが。
もしも僕一人だったらと考えるとゾッとしますね。
今頃、終わりの宣告を受けていたのではないかと思うのです。
企業を運営していくには、稼ぐだけではダメです。
出て行くお金をしっかり管理しないとなりません。
出て行くお金を管理しなければ、予想外のタイミングで落とし穴にはまり、こんなはずじゃなかった、となってしまいます。
僕の現状は、たまたま、運のいいことに、タイミングよくきちんと経営を知っている人たちに支えられています。
だから僕はしっかりと今を、そして未来を見据えて動くことができるのです。
「守り」と「攻め」。
現在進行形で繰り返される攻防は、すぐに僕達を落とし穴に引きずりこんでいきます。
だからこそ、余裕を持ってしっかり注視する人が必要になるのです。
気づいたときに、後戻り出来ない場面に陥らないように。
「守り」がいったい何なのかを身を持って知れてよかったと思います。
会社だけではなく、個人も同じなんです。
浪費癖があったり、自分が何にお金を使っているかをしっかりと考えなければ、いつだってお金に困ることになってしまいます。
個人のお金が堪らない理由も、入ってくるお金ではなく、出て行くお金をしっかり管理しないからですね。
僕自身、正直なところ「稼げばいい」と思っていました。
使ったとしても、その分また稼げばと、支出に対して無頓着なところがありました。
お金に困っていたわけではなかったけれど、それでも今よりももっと良い条件を作ることが出来たはずなんです。
それは「お金の使い方」の技術を意味します。
支出、出て行くお金とはつまりお金の使い方なんです。
使い方とはつまり、何に投資をして自分にどれだけのメリットや利益が返ってくるかについて。
例えば、特別な知識やスキルを手に入れるために、学校に通うこと。
これは明らかに自分の将来への投資であって、すべきお金の使い方です。
本当にお金の使い方が上手かったり、お金でお金を稼ぐような人は、圧倒的に使い方が上手です。
だって、基本的に増えていくものにしかお金を使わないんですよ。
例えば、車を買ったとしますよね。
基本的に車も時間が経てば経つほど劣化していきます。
つまり、時間に伴って、価値がどんどん下がっていくのです。
基本的に、物を購入したら、使うと価値が落ちたり、消費してしまいます。
ただ、本当のお金持ちは、価値が劣化していくものや、消費するものには、ほとんどお金を使いません。
価値がこれから上がっていく、もしくは蓄積されるものにしか、出費しないのです。
つまり、これって投資ですよね。
価値が上がるものばかりを選んで使っていたら、それは当然、増えるに決まってます。
確かに時々読み違えることがあるかもしれませんが、意識しているだけで、今よりも大分、お金の使い方も変わっていくのではないでしょうか。
ただただ、生活費の平均値が高くなり、何を積み上げるわけでもなく、ひたすらお金が流れ出ている状態。
これは、すべきではないお金の使い方です。
蛇口を締めて、一旦お金が抜け出ている状態から脱出しなければなりません。
そして、何に使えば有益かをしっかりと考えることが重要です。
投資、という考え方でいけば、お金を「守る」ということは同時に「攻め」とも言えます。
お金がお金を生む。
的確な投資によって、自分に返ってくるものが大きくなる。
それを、日常的に意識してシビアにお金を使う技術を手に入れていかなければなりません。
なお、独立して最初の頃は、税金についても、割と適当に扱いがちです。
僕の失敗談としては、最初に税金が一体どういうものか、認識が甘かったがために、より多くの税金を支払うことになりました。
まあ、税金といっても大したことないんじゃないか、という認識でいたのです。
だからこそ、自分で細部まで詰めることなく適当に確定申告をしてしまったんですね。
そしたら、ものすごい額の税金が来まして。
額として、200万近い金額ですよ。
完全に、なぜ税理士にお願いしなかったのかと激しく後悔しました。
しかも、源泉徴収税という税金を支払っているのですが、僕はたくさん源泉徴収税を支払っていたので、確実に50万近く、戻ってくるはずだったのです。
ところが、その手続きもしていなかったものだから、丸々200万円損してしまったわけですね。
後から考えて、深く後悔しました。
バカだったからと言われればそれまでなのですが、おそらく税金に関してざっくりと考えている方は、後から痛い目に合うケースが多いと思います。
やはり、税金は、きちんとプロに頼んだ方が、結果的に最も安く済むことになりますね。
僕は、お金に関して、たくさんの失敗をしました。
使い所についても、管理に関しても、まったくもって甘かったんです。
特に、デザイナーやエンジニアのように、専門職から独立した方は、お金に関する認識が甘いことが多いようです。
最初の独立当初は、今の仕事で手一杯で、なかなか税金には目が行き届かなかったりしますよね。
でも、きちんと管理していないと、後々痛い目に合うケースが多いです。
しっかりと確定申告について勉強しておきましょう。
自分が税金をいくら収める必要があるか、しっかり考えてみましょう。
もしわからないのであれば、税理士さんにきっちりとお願いすべきです。
だからこそ、この記事や、何かの情報で早めに気づけたみなさんは幸運だと思います。
一刻も早く「自分が何にお金を使っているのか」を考え尽くしてみてください。
お金の使い方についての本はたくさん出ているが、それぞれ同じことを話しているように感じます。
もし今後、浪費ではなく投資としてお金を使っていける人を目指すのであれば、何冊か目を通してみてもいいでしょう。
以下の本もなかなかおもしろい内容でした。
様々な事業開発に携わり、自らも連続的に事業を立ち上げる環境下で培われた事業デザインスキルと、高品質な技術をWEB制作に組み入れた独自手法で「求められるWEBサイト」をご提供。単純なWeb開発ではなく事業およびユーザー視点から、皆様のビジネスを手助けします。
CONTACTARTICLE FOR YOUR BUSINESS