日常以外のところに、わざわざ無理して刺激を求める理由

公開日 : 2015-09-01 / 最終更新日 : 2023-11-04

日常以外のところに、わざわざ無理して刺激を求める理由

時々はブログらしく、自分の頭の中でも記録に残しておこうかと。 それは、とても素晴らしいアイディアを思いついて、アドレナリンに振り回されて寝られないからかもしれないし、単純に窓から流れ込んでくる風が気持ちいい夜だからかもし […]

著者: 上山 翔太

時々はブログらしく、自分の頭の中でも記録に残しておこうかと。

それは、とても素晴らしいアイディアを思いついて、アドレナリンに振り回されて寝られないからかもしれないし、単純に窓から流れ込んでくる風が気持ちいい夜だからかもしれない。少なくとも、世間の言うフライデーナイト、というイメージとは異なるけれど、ともかく気持ちが高ぶって寝られない夜だ。

なので、唐突だけれども、日常以外のところに、わざわざ無理して刺激を求める理由でも書いてみようと思う。幸せな日常が手を伸ばせば手に入るところに見つけられているというのに、どうしてわざわざ挑戦的なことをしていくのか。そんな古くからの疑問に対して、頭を回してみるのも悪く無いかなと。

結論から言えば、退屈だと感じてしまうからだ。退屈だと感じてしまって、その心の隙間のようなものをどうしても埋められる何かが見当たらない。退屈だからスリルを求める。それは僕らみたいな人間の行動原理なんだと思う。いわゆる日常の中に幸せを見つけられるのであれば、きっとそれが一番素晴らしいことだけど、DNAの悪戯なのか、それとも生まれた環境への対応力なのか、それだけで満足出来ないことがある。非常に衝動的で、かつ根深い何かだ。

とあるDNAの話を聞いた。DRD4-7RっていうDNAがあるらしい。世界人口の20%が持っている遺伝子。挑戦することが好きで、旅が好き、新しい考え方や風景、食べ物に触れることが好き。それらの衝動は、DRD4-7Rって遺伝子が作用していると同時に、ワンダーラストという世界人口の20%がかかっている病気でもあるそうだ。僕はどうだろう。考えてみれば遺伝と言われても正直思い当たる節はある。持っているか持っていないかは別として、もし持っていたら今の僕はラッキーだったなぁとは思うのだけれど。

日常がどうしても物足りない、退屈だ、なんて感じてしまうタイミングがあって、日常を越えた何かをしたくなってくる。だから、一線を越えた何かを追い求めようとするし、危険な賭けに出てみたりもする。つまりそれって何?ということなんだけれど、結局、乱暴な言い方をすれば、人生を賭けた壮大な暇つぶしなんだと思う。全ての行動原理は。ワクワクする何かを求めるのも、自分の何かを賭けたりするのも、今手を伸ばせば手に入れられる世の中じゃ満足できないから、自分でわざわざ楽しくする。

極論、失いそうになったり、自分が追い込まれたり、どうしてもクリア出来ないんじゃないかという状況が好きだ。そんなギリギリの状況に追い込まれた時に、必死に頭をフル回転させて、解決してみせる爽快さ。それって、これ以上ないほどの快楽そのものだ。ある時、突然、どうしても無理な状況を打開した時に、感じたのが運のつきだ。「心地いい」って。

いつのころだったか覚えていないけれど、それ以来、誰も頼んでもいないのに、勝手に目の前に高い壁を作って、勝手に乗り越えることを楽しんでいる。究極の自作自演であって極限状態の暇つぶし。だからこそ、みんなで一緒に心の底から楽しんでもらえるような場にしたいと思うわけだけれど。

だから、世の中そのもの、ひいては生きていることそのものが、とてつもなく壮大な遊び場を与えられたようなもんだ、っていう感覚がある。目の前に広がった広大な世界をどう使って、どう工夫して楽しい物語を作り上げていくか。生きることって、そういうことなんじゃないかって。

面白い物語には失敗も成功もつきものだ。極限状態から這い上がるのもいい。成功だけの物語なんか面白く無いし、失敗ばかりでも楽しくない。そんな価値観で世の中を見ているところがある。極論、人はギリギリアウトな状態から這い上がる物語が好きなわけで、例によって自分もそんな物語が好きだからこそ、ギリギリアウトに両足つっこみたいとさえ思う。

だから、人生ってめちゃくちゃ楽しい。失敗も成功も全部楽しい。失敗するからこそ成功が楽しい。たまに乗り越えられなくて、どん底に落とされるからこそ、上層階級みたいな世界も楽しい。どん底からはいあがったぜ、ざまあみろ、って感覚。でも、それはそれで今度はどん底が恋しくなったり。結局は無いものねだりだ。

とにかく、こんなに壮大なゲームを与えてくれた何か、僕に命を与えてくれた運に感謝してる。次に生まれ変わるとしても、絶対人間に生まれ変わりたいと思う。ただ、人から与えられた盤上はつまらないから、その盤上ですら自分の手で作っていきたい。そんなワガママをむしろ「求めて」くれる優しい場所が僕らの生きている世界だ。

お金でもない。時間でもない。自分自身にとっての自由は、壁を自分で作っては乗り越えられる究極の自作自演。それを成し遂げられる環境が存在していることそのものが、計り知れない自由だったりする。言ってみればスリルや興奮、達成感、そういったものを生活の中に求め続けている。世界や生きることっていうのは壮大な遊び場。失敗も成功もまとめて楽しんだらいい。そう思えばちょっとは楽になる人もいるんじゃないのかなぁ。たぶん。

その中で、自分自身の美学やら価値観を通していたい。自由も不自由も自分の手で選びたい、納得の出来ないことには納得できないね、と笑っていたいし、自分の人生の選択は与えられるのではなく自分で掴みたい。自分の欲望に素直に生きて、失敗しようが成功しようが、それはそれでどっちも楽しい。まったくもってワガママにはことかかない性格だと思う。皮肉も込めて。

ただ、失敗なんてものは訪れるときは訪れるから、全力で成功に向けて努力する。成功するために努力して、その上で失敗するからこそ価値のある失敗だ。「人生には失敗もあった方がいいだろ」なんて言って失敗を臨むのは、ただの悲劇のヒロインになって陶酔する気持ち悪さだ。だから、成功を目指して、人生を全力で楽しむために、イノベーションを仕掛けて全力で楽しんでやろうぜ、ワクワクしようぜ、って感覚が本質だと思うんだけど。ダメかなぁ。

と、なんだかよくわからない話になってしまった。。変な時間にブログなんて書くものじゃないなぁ。とは言え、そもそもブログってログなわけで、日記とか記録で良いわけであって。時々はその本来の目的に準じた使い方も悪く無いんじゃないかと思う。もっとみんな自分の腹の中をさらけ出せば、色々と面倒なコミュ二ケーションに理解が伴うよ、きっと。

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