誰もがクリエイターになれる社会、とはよく言ったもので。
プレイステーション4版のグランド・セフト・オート5に、ロックスターエディターという機能があります。
なんと、グランド・セフト・オート5の世界を使って、映画が撮れちゃうわけなんですね。
いつついたんだ、この機能。
それは面白そうだと思って、作ってみたのがこちら。
どうでしょう。
初めてだったはずなんですが、想像以上に、ショートムービーっぽくなってるわけですよ。
プレイステーション4版の作り方は、2時間もいじったら、大体把握できました。
ゲームとしての画質とは言え、こんなに自由に作り込めるのかと、びっくりしました。
撮影方法もそんなに難しくないのです。
グランド・セフト・オート5をゲームしている映像を録画して、あとで編集するんです。
ディレクターモードっていうモードで様々なキャラクターで自由に撮影できます。
カメラワークとかは、撮影した内容を後からでも自由に変えられるので、好きに映像表現ができます。
なぜなら、映像を録画しているのではなく「行動そのもの」を録画しているから。
画面に表示される全てのキャラクター、物体、その他の動き全てを映像ではなく行動データとして記録し、再現しているわけです。
映像そのものではなく、動き自体を記録して、あとでカメラワークは編集すればいい、という形なんですね。
また、画面のフィルターもたくさん揃っていて、格好いい表現をしたければ、フィルターをかけて画像に味を出せます。
タイムラプスのような早送りや、スローモーションももちろん可能です。
集団で人がいるとことは、どうやって撮影したかというと、街の人達がすごく作り込まれていて、それぞれ色々な行動をとっています。
そんな街の人たちを撮影しておいて、あとで編集で使うわけですよ。
まるで優秀なエキストラです。
すごいです。
グランド・セフト・オート5の作り込み具合。
もし、街の人の配置とか組み合わせを、自分自身で自由に設定できるようになったら、より理想的なシーンが撮影できるでしょうね。
僕でも思いつくくらいなので、あとで自由に変えられるようになるのではないでしょうか。
業界にいる人なら常識だったりするんでしょうか。
例えば、適当にグランド・セフト・オート5内でプレイして、録画しておいて、あとからカメラワークを変えて格好良く編集すればいいぜ!なんて、思いつかないわけです。
だってリアルで撮影していたら、何テイクも撮らなくちゃならない。
でも、CGだったら、自由にカメラワークを変えられる。
一度3D空間の中で動きさえ決まっていれば、あとからカメラワークそのものは変えられるわけです。
CGで映画とっている人なら思いつくのかもしれない発想ですが、一般的にはそんなこと出来るとは思いもよらなかったわけです。
それに、最初から巨大な街というセットが組み上がっていて、その中を自由に使えるんです。
場所を借りる必要もなければ、時間を気にする必要もありません。
正直、映画撮影のためだけの新しいクリエイターツールが誕生してもおかしくないんじゃないでしょうか。
自由に街の中でプレイ(演技)して、後からいいシーンをかき集めて編集する。
そんなの欲しいわ。
複数人のキャラクターを自由に動かしたい場合には、動きだけ予め撮っておいて、合成するとかすればいいわけですから。
そんな機能も、いずれつくでしょうね。
こういった撮影の流れそのものが、なんというか、すごく新鮮で、新しい可能性がたくさん秘められているような気がします。
考えてみれば、近年、CGのクオリティもだいぶ向上してきて、実写と見分けがつかないくらいになってきています。
同程度のクオリティで同じような撮影が出来るようになったら、そのときは、誰もがCG映画を撮れる社会がやってくるんでしょうね。
革命。イノベーション。
これは、本当にそう思います。
ロックスターエディターの撮影方法をつきつめれば、必ずそういう時代が来るでしょう。
なぜそう思ったかって、他のクリエイターが作っている映像が、もっとすごいからなわけで。
紹介しますね。
走り続けることをコンセプチュアルに表現している作品ですね。
ミュージックビデオとかでもいけそう。
と思っていたら、ミュージックビデオも作ってました。
なんかめっちゃ感動的に編集してあります。
映像って、本当に編集力って大事なんだなと実感させられます。
ストーリー性と。
グランド・セフト・オート5の世界でこんなシーンあったのかな。
こちらは、ナショナルジオグラフィックスみたいな感じですかね。
あとで別のツールで音楽とナレーションなど入れてるんですね。
これだけの映像がゲームの世界を舞台に作れるわけですよ、現時点で。
これが10年後になったら、おそらく今の映画並のクオリティのショートームービーが制作できるようになっているんだろうなぁ。
今でこそ、声を入れるには別のツールが必要だったりするけど、録音して後から重ねればいいわけだし、口の動きさえ再現できるようになったらいけそう。
ロックスターエディター、マジでやってくれ。
グランド・セフト・オート5というか、3作くらい飛び越えて、8あたりで、そこまで出来るようになるのかな。
それとも、グランド・セフト・オートのシリーズとは分離して、使えるようになっていくんだろうか。
他のゲームとかの映像も一緒に編集できるようなプラットフォームがあれば、かなり楽しそう。
というか、やる気になれば今の技術力でも出来るはず。
なんならもう、これだけ永遠と作っていたいくらいに楽しかったです。
これまで、見ているだけだった世界観を、自分の手で作れるようになっているわけですから。
始めは、すぐ飽きるだろうななんて思って、ちょっと挑戦した程度だったのに、楽しすぎて気がつけば徹夜で作り込んでました。
なんとか1つ作り上げよう、作り上げたいと思ってかれこれ12時間。
しかも、見れば見るほど治したい場面や演出が増えてきて、感性が刺激されるツールだったと思います。
全ての人が映画監督やれる日も近いですね。
ロボットや技術が発達すれば、最終的に残る人間の活動は、遊びやこういったエンターテイメントを作り出すことだと思うんですが、その未来を少しだけ感じられた気がしました。
もし興味があれば、グランド・セフト・オート5、買ってみてください。
ゲームそのものも、かなりの傑作なので、絶対楽しめます。
その後で、ぜひともロックスターエディター試してみてください。
何やらパソコン版だと、もっと色々なことが出来るみたいですね。
これからの進化が楽しみで仕方のない体験をしました。
楽しかった。
グランド・セフト・オート5のロックスターエディターが、まさか、こんなに楽しめるものだったとは。いい体験が出来ましたので、全力でおすすめしておきます。ぜひ、みなさんもゲームを楽しみ、そして映像制作を楽しんでみてください。
様々な事業開発に携わり、自らも連続的に事業を立ち上げる環境下で培われた事業デザインスキルと、高品質な技術をWEB制作に組み入れた独自手法で「求められるWEBサイト」をご提供。単純なWeb開発ではなく事業およびユーザー視点から、皆様のビジネスを手助けします。
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