集客にお困りの方は、たくさんいらっしゃると思います。
イベントの集客に関しては特にそうで、イベントそのものが手軽に始められる事業なだけに、学生さんをはじめとした、たくさんの人が挑戦しているのではないでしょうか。
僕もアートイベント、交流会、クラブイベントなど、様々な企画を主催し、オーガナイズしてきましたが、集客はいつもどうしようかと試行錯誤してきました。
試行錯誤の積み重ねの中で、いくつかこれで集客が楽になる、という方法を見つけることができたので、ここでシェアしておければと思います。
これからイベントを主催される方は、ぜひとも参考にしてみてください。
集客には、何でも「リスト」という言葉が付きまといます。
集客リストというと皆さんは何を思い描くでしょうか。イベントをやっている人は、ゲストリストを思い浮かべるかもしれません。「行く」と宣言した人をまとめるリストです。そしてゲストなら割引を提供する。よくある話です。
ただ、この場合のリストとは、その前段階、直接こちらから情報を送れて、なおかつ興味を持ってくれそうな人のリストを意味します。具体的には、X(旧Twitter)、LINE公式アカウント、Facebookページ、Instagram、TikTokとThreads、そしてメールアドレスなどで人を集め、情報を定期的に配信していきます。
なお、日常的に配信する情報は、基本的にイベントの告知ではなりません。皆が欲しがる、興味のある情報を流します。集まってくれた人にとって、価値のある情報を配信することにより、ファンになってくれるだけではなく、いざ何かを告知した際に、自然と興味を抱いてくれるようになるのです。
まずは、こちらの告知ではなく、配信するコンテンツに対してファンになってもらうこと。このアカウントから送られる情報は、すべて自分にとって価値のあるものであると認識させることが重要なのです。
目の前の利益を追わず、我慢し、そして場が盛り上がってきたら、一気に告知。これがパターンです。だからこそ、イベント開催前の準備が必要になります。
基本中の基本ですね。他のパーティーに遊びにいったり、顔を出して知り合いや友人を作っていくことで、より、告知できる人が増えていきます。
人と人は、人間関係という言葉で繋がっています。だからこそ、顔を出したり、実際に話をすることによって、自分にも興味を持ってもらい、実際に足を運んでくれるケースが増えて行くわけです。
インターネットだけで告知した場合と、実際に会って「行きます」と約束した場合、ドタキャンする可能性も大きく下がります。
また、お互いのイベントで告知しあったり、コラボレーションイベントとして企画を立てる場合もあります。イベント同士の付き合いをすることにより、より多くのコミュニティを自分のイベントに巻き込むことができるわけです。
ひと昔前までは、これが最も効果的な集客手段の1つとなっていました。そして、今もまた、有効な手段の1つであり続けています。
イベントとコミュニティは表裏一体です。イベントに人が遊びに来るのは、そこにコミュニティがあるからであり、誰かと出会うためでもあります。とにかく、イベントそのもののコンテンツと同じくらいに、人は新しい人やコミュニティに興味があるわけです。
なので、いきなり大きなイベント開催しようとするのではなく、コミュニティをまず作り、みんなで遊べるような環境を整えましょう。
そして、コミュニティが出来上がってきたら、時期を見てイベントを開催するのです。コミュニティはLINEグループなどで管理し、連絡を取り合っていけばOKです。事前にコミュニティがあるのと無いのでは、集客の大変さに大きな差が出てきます。
本番だけがイベントではありません。本番が開催される前から、すでにイベントは始まっています。イベントで実際に会場に集まるのは、あくまでも全ての企画やイベントのメインディッシュです。また、同時にイベント後も同様のことが言えます。本番がメインディッシュだとしたら、その後はデザートのようなものです。
では、具体的に何ができるのか、という話ですが、まず、開催前は、インタビューのようなコンテンツを作り、ホームページやブログ、SNSで発信していくことができます。ホームページを通してイベントの世界観を伝えていくことによって、より興味を持ってもらうことができるでしょう。
また、イベント後に関しても、本番のレポートや感想、写真、動画、アフターパーティーなど、様々な企画やコンテンツを通して、人々を楽しませることができます。
こうした全ての企画、一連の流れをまとめて、はじめて1つのイベントが完成するのです。本番ではなく、1つの流れとしてイベントを捉えること。これは、イベントにおける集客とファンづくりの原則です。
アナログな手段になりますが、基本的な考え方でもあります。
スタッフを増やせば増やすほど、集客人数は増えます。1人のスタッフが10名の集客に成功したとしたら、10人のスタッフで100名です。これは、イベント集客の基本であり、チームで進めていく上で、基盤となる考え方でもあります。
ただ、チームや組織をまとめあげ、それぞれが自分のミッションを達成するためには、それなりに気を使うべきことがあります。みんなで達成しよう、と伝えるだけでは、なかなか達成できるものではありません。
みんなが個々でモチベーションを向上させたまま、当日の成功にむけて一丸となって立ち向かわなければなりません。リーダーは、スタッフのモチベーション管理や、実際に行動してもらうために心を動かす力が必要になります。
イベントと言っても、チームであり、組織です。そこに人がいる限り、リーダーの役割はいつだって変わりません。
一気にブランドの認知をあげていくためには、他イベントとのコラボレーションが、非常に有効な手段となります。自分自身のブランドのみで展開するイベントに関しては、自分自身の持つ顧客しか呼ぶことはできませんが、他のブランドを巻き込むことによって、普段接点のない顧客も取り入れることができます。
また、お互いに顧客のファンを増やすことができるだけでなく、イベント当日の負担を軽減することも可能です。集客を自分たちのチームだけではなく、他のチームも同じくらい宣伝をしてくれると考えると、これほど心強いことはありません。リスクヘッジとメリットの共有を同時に実現できる手段の1つになります。
もし、集客に関して不安があったり、まだ先が見えない場合は、複数の同規模のイベントをコラボレーションさせていくと良いでしょう。ただし、利益の分配でもめることがあるので、最初に利益に関してはきっちり決めておきましょう。最大の利益を出したい時は、自分自身でリスクを背負って展開するのが最も効率的です。
イベントの集客は、なかなか骨の折れる作業です。
他のイベントに顔を出したり、たくさんの人に会ったり、電話をしたりと、なかなか人とのコミュニケーションを数多く要求されます。しかし、すべて対面のコミュニケーションによう集客を行っていたのでは、なかなか大変です。時間も体力も限りあるものなので、最小の労力で最大の効果を発揮できるように考えていかなければなりません。
その方法として、今回ご紹介させていただいた6つの手段は、参考になるものであることは間違いありません。
特にホームページ集客とファンづくりを地道に積み重ねていくことによって、いずれ、集客には困らない体制が出来上がります。最も苦労するのが、毎回、戦略も何もなく、マンパワーのみで集客を実現することです。
頭で考え、どうすれば見知らぬファンが来てくれるかを考え、集客の作戦をたてていきましょう。その先に、本当の成功があります。
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