イベントをした時、集客に困るのはなぜだと思いますか?
それは、イベントそのものが、みんなの行きたいものではないからです。また、行きたい内容であっても、その良さが皆に伝わっていないからです。単純な話ですね。
ところが、そんな単純な話にもかかわらず、まったく気づいていない人もたくさんいるのです。世の中の主催者、オーガナイザーと呼ばれる人々の大半が、その現実に対して理解が及んでいないのではないでしょうか。
単純にスタッフを集め、似たり寄ったりのイベントをしたところで、それは、他の大多数のイベントに埋もれて終わりです。そのイベントだからこそ手に入れられるような価値が、生まれていないのです。
今回は、行きたいイベントを作るために、考えなければならない3つのことについて、お話していきます。
必要なのは独自性です。自分のイベントに足を運ばなければ体験できないコンセプトを決めましょう。
世の中には似たり寄ったり、どのイベントに行っても変わりがない、という類のイベントが多すぎます。似たり寄ったり、いくらでもあるようなイベントであれば、足を運ぶ理由が薄いのは当然です。
ところが大抵の場合、「こういうイベントをやりたい」と直感的に考えるだけで、しっかり何をすれば人々に新しさや独自性を伝えられるのかを、考えることがないのです。
あまり集客に労力をかけることがなくても人が集まってくるようなイベントには、必ず明確なコンセプト、独自性が存在します。
そのイベントだけにある魅力が存在しなければ、集客の手段も限られてきます。有名人を呼ぶか、コミュニティを地道に作り上げるかです。
また、イベントを通して何を実現したいのか、というビジョンも大切です。人は、誰かの強い想いに共感し、応援したいと考えられるようになります。心に響けば共感し、そして実際の行動を起こしやすくなります。
独自のコンセプトを作り、そして目指したい、実現したいビジョンを決めること。自然と人が集まってくるイベントには、これらの2つがあります。
では、コンセプトやビジョンはどのようにして伝えれば良いのでしょうか。
もっとも大切なのは、目玉の企画を1つ決定することです。どんなイベントでも、これが見たい、この瞬間を共有したい、という1つの目玉があると、人が興味を惹かれやすいのは間違いありません。
たった1つ、コンセプトを象徴するような、メインの企画をつくりましょう。メインの企画がありすぎても、企画がぶれてくるので、たった1つで良いのです。これは新しい試みであるとか、楽しそう、と感じられる企画を作り、大々的に宣伝しましょう。
ただ、細かく気づきにくい、とってつけたような企画ではダメです。必ず体に何かをつけてくるとか、とってつけたような特徴だと存在感は薄いままです。コンセプトやビジョンを形にするような、明確な企画があって、初めて宣伝するべき魅力になります。
ハロウィンパーティーは仮装するから面白いのです。クリスマスパーティーはクリスマスの雰囲気があるから、ワクワクするのです。
センセーションというクラブイベントは、全員が白い服を着て見た目が異様だから盛り上がり、バーニングマンは独自の世界観と人の形をした人形を燃やす、というところが注目を集めました。
探せば、行きたいというイベントには、何か主張があることに気がつくでしょう。
実際、宣伝の方法に戦略が無い、というイベントはかなりあると思います。
というより、ほとんどのイベントが戦略を持たず、ただただスタッフが人に声をかけて集める、といったことをすすめているのではないでしょうか。
これでは、誘いの電話は多くなってしまいますし、新規顧客も獲得しずらいです。せいぜい、友人の紹介、くらいが拡散の関の山になってしまうのではないでしょうか。
コミュニティのように毎回来てくれる人がいるのだとしても、時間とともに足は離れていきますし、やはり新しい顧客を呼び込むことも頭に入れておかなくてはなりません。
なおどうやって宣伝および集客方法を考えていくか、その方は下記の記事にまとめました。
これで集客もばっちり! イベント集客手法6選!
http://quon.ink/blog/how6event/
しっかり宣伝方法を考え、どうすれば集客が楽になるかをつきつめましょう。人伝の集客や、マンパワーだと、必ず限界がくる時がきます。もし可能なら、イベント集客に力を入れることなく、企画やイベントの質だけに、徹底的に注力していきたいですよね。
ぜひ、上記の記事を参考に実践してみてください。
イベントと一言で言っても、それは商品であり、事業です。商品そのもの、サービスそのものに魅力がなければ、誰にも見向きもされないことと一緒です。多くの人が実行し、開催しているからこそ忘れがちですが、しっかりお金をとって、誰かに楽しい「場所」を提供するという事業そのものなのです。
イベントそのものに魅力をもたせた上で、ちゃんと宣伝や集客について考えれば、必ず集客しやすい方法や仕組みが出来上がります。その仕組みを生み出すことこそ、本当の意味で「イベントの企画に集中できる状況」が生まれてくるのです。
集客だけ日々頑張って、本来力を入れるべき、イベントの内容に力を入れられないことほど、悲しいことはありませんね。まずは魅力のあるイベントを作り出してみてください。その先に集客だけに時間を奪われず、自然と人が集まってくるようなイベントが生まれるのです。
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