マーケティングを始めたばかりのころです。
僕は人の目を集めるためには「奇抜な面白い企画をやればいい」と考えていました。
常に、ちょっと変わった企画をたてようとしていたのです。
結果は、はっきり言って五分五分です。
むしろ負け越しだったかもしれません。
変わった企画は、当たる時もあれば外れるときもあります。
インパクトもあるけれど、それが毎回というわけではない。
当然のことながら、結果に対する安定感はありませんでした。
確かに「こんな企画当たるの?」 と言われ「いける」と突き進む姿勢は大切です。
特に革命的な何かが起こる課程では信じて踏み込むことは必須です。
変化球もきちんとコントロールできれば大丈夫なはずなのです。
ただ、難易度が非常に高いのです。
その先では何が起こるかわからない。
ふとしたところに落とし穴があるかもしれない。
当時、落とし穴がどこにあるのか見つけるほどの経験はありませんでした。
なんとかして、安定した結果を出していきたい。
奇抜な企画に頼る以外の方法は無いものか。
そんなことを考えていたある時。
少ない時間で、結果を出さなければならないタイミングがありました。
あまりにも時間が足りない状況です。
故に、どこにでもありそうな企画しか思い浮かびませんでした。
仕方無しに、どこにでもありそうな企画を実行したのです。
今回のミッションは「主婦向け」の商品を売ること。
結果的に、主婦向けの記事を配信して、主婦のターゲット層を集めることにしたのです。
どこにでもありそうなインバウンド・マーケティングです。
ただ、企画そのものが地味な代わりに、しっかり調査を実施しました。
ターゲットがどこにいるか、ターゲットはどんな人か。
徹底的に調べて、該当する層が好きな記事を「高いレベルで配信」したのです。
さらに、ウェブ広告の様子をずっと見張りました。
コピーやグラフィックを何度も修正し、反応がいいクリエイティブとコピーを残しました。
見せ方やコンセプトも、2日3日の間で何度もの仮説をたて、実行したのです。
するとどうなったか。
見る見る間に売り上げが伸びました。
奇抜さを全面に出した企画以上の結果を出したわけです。
この時、新しい世界が自分の中で広がったことを感じました。
企画は斬新じゃなくてもいい。
ターゲットが誰か、配信する場所はどこか。
しっかりと考え抜き、適合することが大切だということ。
欲しい人に情報を届ければ、安定的に結果を出せる、ということ。
安定的に結果を出すためには、企画力は大きな問題じゃないケースも多いのです。
問題なのは、あるべきところに適したコンテンツを配信する、ということです。
後からでも奇抜な企画はいくらでも出来ます。
当たり前のものでも、十分結果は出せるのです。
その後「確実にいける!」と確信を持った企画だけ実行することにしました。
案が出なければ、着実に結果を積み上げるマーケティングプランを用意するようになりました。
安定的に結果を出せるようになってきたのは、この一件以降のことでした。
当たり前のようなことでも一種の勝ちパターンを身体で体感出来てからです。
今、ウェブ上ではたくさんの面白い企画が存在します。
奇抜な企画で世間を驚かせたり、拡散されてアクセスが集まったり。
けれどもネット上で戦う戦略は「一発あてる」だけではありません。
小さい積み重ね、細かい修正、変更、調整。
それらを重ねて最も結果の出る位置に落としこむ。
派手じゃなくても配信するコンテンツに質を求めれば、安定した結果を出すことができる。
色々な戦い方があるんだなと実感したのです。
今、どうやって人を集めよう、何かバズらせるような面白いネタを、と考えている皆さん。
もし面白い企画が思いつかなかった場合。
しっかりとターゲットに情報を届けることを優先してみてもいいかもしれません。
戦い方は、企画力だけではありません。
的確に役に立つ情報を高い質で提供することも戦い方の1つです。
様々な事業開発に携わり、自らも連続的に事業を立ち上げる環境下で培われた事業デザインスキルと、高品質な技術をWEB制作に組み入れた独自手法で「求められるWEBサイト」をご提供。単純なWeb開発ではなく事業およびユーザー視点から、皆様のビジネスを手助けします。
CONTACTARTICLE FOR YOUR BUSINESS