収入に出来ない理由はいくつかあるんですが、1つ、大切なことをお伝えします。

一度、お金がどん底までなくなった時がありまして。
本当に、まったく稼げなくなってしまった時期があったんです。

これまで、普通に稼げていたはずなのに、出来ない。
何をやっても裏目に出てしまう。

稼ごうとしてあがけばあがくほど、稼げなくなってしまう自分がいました。
なぜ、最近までお金を生み出すことは出来ていたのに、今は上手くいかないんだろうと。
焦りだけが募っていきました。

そんな時、一旦、流れを変えるために休憩とったんでですね。
全部忘れて、ゆっくり海を眺めながら、事業や仕事について、深く考えました。
何をしたら売れるか、どんな発想とどんな流れで売ればいいか。
一度、落ち着いて、アイディアとロードマップを整理してみたのです。

すると、またいつも通りお金を稼げる自分に戻すことができました。

ここで、なぜ稼げなくなってしまっていたか、気づけました。
それは、人がなぜ稼げるのか、稼げないかのヒントを得た瞬間でもありました。

あの時の僕は「焦り」に背中を押され、顧客が何を欲しているのか、見えなくなってたんです。
また、何を売ろうとしているのかさえ、明確にわからなくなってしました。

つまり「気持ちの余裕」と「必要なことを冷静に見定めること」です。

スタートもゴールも見えていないのに、どこにもたどり着けるわけがありません。
発想力や想像力、クリエイティビティ、その全てが「焦り」で封じられていたのです。
結果的に、とにかく稼げるようなことをと手をつけ、失敗するという連続。

余裕がないから、冷静な判断力を失う。
冷静な判断力を失うから、もっと稼げなくなる。
そんな最悪の悪循環が生まれたわけです。

何をしても稼げないという状況。
それは、スタートもゴールも見失い、闇雲に手を伸ばす状態なんです。

人は焦ると、姿形無視してでも、稼ごうとします。

気持ちに余裕がなければ、自分の現状も整理出来ずに、無闇に色々やってしまいます。
それでは、結局、お金にならないんです。

まず「何を誰に売ろうとしているか」を明確にしなければいけません。
その上で、実行して、違ったら修正してまた試して、ということを続けていかないと。

でも、焦りや余裕のなさは、その思考の全てを奪い去ります。
そして、なんでもかんでも手をつけてしまう、儲からない思考に陥ってしまいます。

全ては気持ちの余裕から生まれているんです。

目の前のことを一旦忘れて、新しい事業や仕事についてクリアな目でじっくり見ること。
雑音も何もなく、未来について考える時間がなければ、とりあえず稼ぐ道を模索してしまうこと。
焦りや一刻も早い自己実現に判断を絡め取られて、じっくり考えることを忘れるのだと。

お金と共にいろんなことを失って、初めてたくさんのことを理解できました。

人は、焦るとなんでもやって稼ごうとします。
これは、一番稼げない状態です。

まずは、精神的に無理矢理にでも自由な状態にしてあげなければなりません。
一旦、全て忘れて頭の中を整理しましょう。
そして、誰に何を売りたいか、どう売っていくかを整理してみましょう。

わざわざ、他人の美味しそうな話に乗ってあげることもありません。
グレーなところに、足を突っ込んでいく必要もありません。

ちなみに、少し話がずれるかもしれないのですが、仕事の内容も変わってきます。

本当に稼いでいる人は「こんな仕事をしています」と堂々と言えます。
胸を張って、自分の仕事が誇れるものであると説明できます。
格好良くて、憧れられて、社会にも貢献できていて。

中途半端に「稼ごう」としている人には、これが出来ません。

すぐに、スマートフォンで稼ぐとか、身近に手に入る情報に足を取られては、失敗します。
何を誰に売りたいか、どう売るかなんて知らないままに、言われるがままにやって、失敗します。

それは、搾取される側であり、稼ぐ側の仕組みや論理を実行していないからです。
誰かから教えられたいい話なんて「搾取するためのツールを与えられているだけ」でしかないわけですから。

僕は、本当に稼ぎたければ、堂々と社会に貢献できる、誇れる仕事をすることをお話しています。
そのための能力を、自分の中にしっかりと身につけることが、生き残るために大事なことです。

実際、何を誰に売るか、なんのためにするか、冷静に言えるようになれば、なんだって売れます。
自分の仕事を誇れる人には、自動的に人が集まってきますから、自然とお金は入ってきます。
結局、目の前の手っ取り早く稼ぐ手段に手を伸ばし、遠回りしているのです。

それに、どうせなら、誰かから憧れられるようなことで稼ぎたくはないですか？

社会にも貢献出来る、誇れることで堂々と仕事をしたいじゃないですか。
賞賛を集めて、尊敬されるような仕事で、ワクワクしていたいんじゃないでしょうか。

例えば、両手に札束集めて、お金で誰かの心を買うようなブランド作りなんてしたいですか？
一般的に世間から「うわっ」と思われるようなことを、僕はしたくないです。
たくさん敵が出来ますし、面倒です。

こんな世の中のためになる仕事してますと、堂々と名刺を渡せる方がいいでよね。
誇れる仕事をして、自分の理想とする自己実現を成し遂げていきたい。

それが大抵の方にとっても本音じゃないでしょうか。

誰だって、本当は、格好良く生きたいし、可愛く、綺麗に生きていきたい。
でも、余裕がないら、そんなこと言っていられないから、何にでもすがって、稼ごうとします。
グレーなことも、人を騙すようなことも、できるならやらない道が欲しい。

すると、どんどん冷静さを失って、稼ぐための循環を自ら破壊してしまう。
そもそもそ、余裕を失って稼ぐためのロードマップをきちんと描けていないことが、大きな原因の1つです。

もし、今年、自分の人生を変えようと思うのであれば。
一旦、冷静になって、どのようにして売ればいいのかを、しっかりと意識してみてくださいね。

上山 翔太

株式会社クオン代表取締役

2007年からWEBデザイナー / エンジニアとして活動を開始。2015年には、セブ島にて立ち上げた日本人対象のクリエイター育成スクールと運営していたメディアを売却。その後、アメリカで事業デザインを無理やり学ぶ。帰国後は起業家育成プログラムを立ち上げ、新規事業開発、起業家育成に従事するほか、マーケティング戦略策定、ウェブ開発技術を提供。「IT留学シェアハウス」や「起業教育・支援プラットフォーム」を開発、運営。その後、株式会社QUONを立ち上げ。WEB制作事業を軸として、クリエイターと起業家を産む村づくりプロジェクトなどをバリ島と日本を中心に推進。