順番を間違えないようにしないと、そもそも売れません。
これまで、商品はほんの少しの差別化でも「差別化」と言うに相応しいものでした。戦後の数十年間は、そもそも物がまだ充実しきっていなかったからです。ところが現在、商品が市場に溢れ、類似の商品を新しく作り出しても消費者に理解されなくなってしまいました。Aの洗濯機とBの洗濯機、どちらを選んでも変わらない。店員さんさえ、そう案内するほどです。
今の時代は、商品に対して明らかな差別化が必要です。誰にでも分かるような、明確な違いが必要なのです。そして、高い価値が必要です。購入した人の生活を確実にランクアップさせるような、魅力的な商品でなければなりません。でなければ、売っても仕方ないからです。すでに溢れているモノと同じようなモノを売って、意味があるでしょうか。 ありません。競走だって充分に行われています。
ところが、商品に明らかな特徴もなく、かつそこまで大きな魅力も明確でないのにも関わらず、マーケティングで売ろうとするケースがあります。確かにコピーライティングやマーケティングをしっかりすれば、少しくらい売上は伸びるかもしれません。ただ、爆発的な成長は一切望めないばかりか、競合が多いレッドオーシャンでは、相当労力をかけなければ、勝ち上がることは出来ないでしょう。売上はあがっても予算もかかる。そんな具合です。
そこに、仕掛ける商品やサービスにしかない絶対的な特徴があれば話は変わります。注目が集まるばかりではありません。売上も向上し、さらに社会に大きな価値を与えられます。社会に価値を与えられることは、つまり売れるということです。
基本的に商品やサービスを作り出す時に、最低条件としてしなければならないことがあります。それは「商品やサービスを改良し続けること」と「消費者の声を徹底的に聞くこと」の2つです。商品が良ければ、それだけ売れる確立も大幅にあがります。上手く行けば、マーケティングの予算もかからず、口コミで広がっていくかもしれません。マーケティング施策の効果も圧倒的に向上します。その前提なしにマーケティングについて考えると、大幅に予算が増えてしまうだけです。
理想的なのは「商品が良い」だから「口コミでもじわじわ拡大」そして「参加者によって拡散される仕組みを仕込んでおく」流れです。この2つの条件が整えば、商品がいいというだけで拡散していきます。もちろん、最初に使ってもらう人たちはなんとか見つけ出さなければなりませんが、そこさえ見つけてしまえば、広がっていくことになります。
もしそれでも拡散しなかった場合、もしくは速度を早めてビジネスを展開していきたい場合、マーケティング施策や広告を使い、ブーストをかければいいのです。最初の段階でマーケティングについてあれこれ考えるよりは、とにかく商品やサービスの質を極め、そして自分が売ろうとする相手、お客様について徹底的に知り尽くすことが重要なのです。
某世界的に有名なマーケターは「商品に絶対的な魅力がないとそもそも仕事を受けない」と言うくらいです。そもそも、いまさら増やしても微妙なものを、世の中に増やす必要もないのでしょう。
それでも仕掛ける事業の成功率は20%〜30%と言われています。1つの事業をスピード感を持って作り上げ、難しければ変更を加えていきます。それでもダメだなと感じた場合は、事業そのものを大きく方向転換することも重要です。そのサイクルをとにかくスピード感を持って繰り返し、自分だけの優れた領域を作り出していきましょう。
何度も言いますが、最初は商品の質と圧倒的な特徴です。商品の室と特徴が優れていれば、勝手に拡散します。マーケティングやその他の雑念は消し去り、ユーザーとコミュニケーションを取りながら、密にフィードバックを受け、とにかく素晴らしい商品を作ることだけに集中しましょう。
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