無理は禁句。挑戦を否定した結果、日本は後手に回った。

公開日 : 2017-02-08 / 最終更新日 : 2023-11-12

無理は禁句。挑戦を否定した結果、日本は後手に回った。

先日、Facebookのシェアで、イーロンマスクという有名な起業家が提唱する、ハイパーループという高速移動の技術が紹介されていました。 時速1200キロまで到達する超高速の新幹線のようなものです。 細長いチューブの中を超 […]

著者: 上山 翔太

先日、Facebookのシェアで、イーロンマスクという有名な起業家が提唱する、ハイパーループという高速移動の技術が紹介されていました。

時速1200キロまで到達する超高速の新幹線のようなものです。

細長いチューブの中を超高速で進むカプセルみたいなものだと考えてみると、わかりやすいかなと。

もし実現すれば、これまでの移動時間の常識を覆す、高速移動ができるようになります。

しかも、ほんの少しのエネルギーで環境にも優しい仕組み。

従来の移動手段に大きな進化をもたらす乗り物であることに違いはありません。

だからこそ、世界中の技術者や起業家、研究者がこぞって期待し、研究を続けています。

ただ、今回僕がお話させて頂きたいのは、ハイパーループそのものの可能性ではなくて、もっと根源的なことです。

先日、Facebookでハイパーループについての紹介を見つけた時です。

僕は、ああ、けっこう研究も進んできて、実用化も早そうだな〜なんて、ワクワクした気持ちで情報を見ていました。

そのあと、なんとなく、コメント欄を見たんですね。

僕は、コメント欄に書かれた言葉に、すごくもやもやした気持ちになりました。

なぜなら、そこに書かれた言葉のほとんどが、否定的なものだったからです。

「危険だ! 無駄だ! 無理だ! 税金使うな! やっぱり旅は列車だ! 」と、一体何と戦っているのかわからないのですが、それなりの勢いで叩いていたわけです。

みなさん、ここは聞いてほしいです。

誰がなんと言おうが、世界規模で研究が行われている限り、ハイパーループは近い未来、実現するでしょう。

これまで、世界の進化の中で、無理だと過去に思われてきたことは、数十年のうちに実現しています。

そして、これからはもっともっと、無理だと思われていた技術や可能性が、実現されていくでしょう。

それにもかかわらず、「危険だ! 無駄だ! 無理だ! 税金使うな! やっぱり旅は列車だ! 」と言って、何もしなければどうなるでしょうか。

彼らは、ハイパーループが実現してから思うのです。

やばい、世の中の交通機関が、ハイパーループによって進化を遂げてきたぞ。

我々の技術や知識が時代遅れのものになってしまうぞ。はやく我々も手をつけておくべきだった。

やばいやばい、と。

その時はすでに時遅し、すでに何年も前から研究してきた人たちが、最初の市場を独占していくわけです。

実は、こういったケース、過去に起きてます。

スマートフォンが拡散しはじめた時ですね。

当時、日本では「スマートフォンなんて誰が使うんだ」「どうせ売れない」「日本の技術が一番だ」「iPhoneなんておもちゃみたいなもんだ」と馬鹿にしていた傾向がありました。

ところがです。

ふたを開けてみれば、瞬く間にスマートフォンが世界に拡散し、日本製品は隅っこに追いやられてしまいました。

後から追従しようとしてもすでに時遅し。

同じような流れで、IT分野に関しても後手後手にまわり今があります。

大企業は軒並み総崩れ。

世界からやってきた商品に追いやられ、どんどん市場を取られているわけです。

東芝やシャープ、パナソニックの子会社、NECと、数年前であれば安定なんて言葉が当てはまったような大企業が、次々と危機に陥っていますね。

新しい発想から商品を作り出そうにも、なかなかアイディアも浮かばず。

そして、今に至ります。

ハイパーループをはじめ、世界で研究されている、ありとあらゆることは、いずれ実現します。

ハイパーループだって、仕組みそのものは、まだまだ研究途中でしょうし、現段階ではデメリットもメリットもたくさんあるでしょう。

ただ、この世の中に研究を続けている限り、結局、実現するんです。

今の段階で「無理だ」とか「危険だ」とか「出来ない」とか、そういった否定的な考え方は、無意味なんです。

無理なことはできるようになりますし、危険なことは研究によって安全になります。

そして、いずれ市場に出て、これまでの概念を覆していくわけです。

その時に「無理だ」と否定していた人が「やばい」と言いはじめるのです。

無理とか不可能だなんて、考えることではない時代になってきています。

これまで、実際に夢だと思われてきたことが、どれだけ現実になったことか。

大事なのは「無理をどうやって可能にするか」そこだけしか価値はありません。

無理を無理だとして否定だけしていたら、実現したときに全部総取りされるのは、当然なんですから。

すべてのことは、実現に向かうわけなので「無理だ」とした時点で「後手に回ります」と、わざわざ宣言しているようなものです。

新しい試みに対して「無理だ」とか「危険だ」という言葉は、わざわざ勝機を譲っているようなものです。

我々が何もしなくても、世界は勝手に進化して、勝手に市場を奪います。

何もしなければ、既存のありとあらゆることが、縮小していくのは当然なんです。

こんな時代に「無理だ」なんて言葉を発するのは、自殺行為と変わりません。

「無理」だったものをいかに「実現」に近づけていけるか。

どうすれば、出来ないこともできるようになるのか。

今こそ私たちは、より未知のものを信じて、手を伸ばして行くべきです。

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