彼らから学んだのは、今までの「仕事」という概念を一気に覆す、仕事のあり方でした。
アメリカ留学で出会った、起業家の集団。
アントレプレナーという言葉に「なんだそれ?」と首を傾げていた時のこと。
僕は、彼らと共に、とあるファミリーレストランに立ち寄りました。
まったく何も変哲のない、いつもの昼食です。
誰からともなく、それは始まったのです。
「こんなことをしたら、どうだろうか」
「あんなことを仕掛けたら、面白くなるんじゃないだろうか」
唐突にはじまった、事業アイディアのキャッチボール。
自然な流れで、いつ始まったのかも分からないまま、提案が行き交いはじめました。
どこにでもあるファミリーレストランのテーブル。
テーブルの上にあった、手を拭く用の紙をメモ帳がわりに、話し合いは進んでいきました。
誰かが何を否定することもなく、かと言って冷静さを失うわけでもなく、重なっていく議論。
何よりも印象的だったのが、彼らのワクワク感に溢れた表情でした。
これから始まる新しい物語を、一刻も早く見ずにはいられない、そんな顔です。
話し合いは、3時間も続きました。
楽し過ぎて、迂闊にも僕は、次のクラスに行きそびれてしまったのでした。
さらに、次の日。
「作ってみたよ!」とエンジニアが嬉々として商品の試作品を持ってきました。
そんなに早く試作品って作れるものなのかと驚きました。
今思うと、彼は天才エンジニアだったのかもしれません。
僕らは試作品を見て、ワクワクしながら、またアイディアを出し、記録に落としていきます。
誰一人として「退屈だ」なんて考えながら話し合いに参加している人はいませんでした。
彼らとの出会いが、僕にとって、初めての「起業」を体験した瞬間だったのでしょう。
僕の中にある仕事の概念は、あのファミリーレストランから始まったのです。
アメリカ留学を終えて日本に戻った1年後、彼らから1通のメールが届きました。
それは、見ている僕まで笑顔になるような内容だったんです。
「あの時、話をしたサービスが、ある企業に売れたんだ! ニューヨークに引っ越すから遊びにおいでよ!」
聞けば、かなりの額で当時のサービスを売却したらしいのです。
ところが、そんな達成に甘んじることなく、また新しい挑戦をするとのことでした。
彼等の話を耳にして、僕の中で「こうあるべきだよなぁ」と仕事への認識が定着したのがわかりました。
挑戦して仕事を作るということは、彼らにとっては「呼吸」と同レベルなんだろうな。
そんな感覚を手に入れたのも、その時です。
一方で、僕も当時、イベントのオーガナイザーとして活動していました。
日本で2番目に大きなクラブでイベントを開いたり、クリエイターを1,000人集めてイベントをしたり。
それでも彼等の成功の前には、まだまだ自分もやれると奮い立たされました。
なんだか、勇気をもらったみたいで、いても立ってもいられなくなったことを覚えています。
数日後、友人からの誘いもあり、アメリカのハリウッドでイベントを開くことにしました。
決まったら行動は即座に始まりました。
当時持っていた貯金を全て使い果たして準備し、アメリカ行きのチケットを購入したんです。
お金がなくなり過ぎて、帰り道の電車賃すらなかったので、友人に貸してもらったほどでした。
準備期間は3ヶ月。
アメリカの友人と連動しながら、最速でイベントを作り上げていきました。
結果、異国の地にも関わらず200人以上の集客を実現したのです。
全てが大成功とは行きませんでしたが、上出来なイベントでした。
その後、25歳で独立。
様々な事業に挑戦しながら、1年目、1,000万を越える収益を叩き出しました。
2年目、3年目、マーケティングやコンサルティング、イベント、シェアオフィス運営も展開。
1,000万〜2,000万円の収益は常に連続して出せるようになり、仕掛けることにも慣れてきました。
徐々に自由が手に入って来た実感もありました。
ただ、その間、ずっと頭にあったのは、彼らと話をしたファミリーレストランの光景です。
確かに当時、独立したばかりにしては、楽しく仕事ができていたのかもしれません。
でも、業務委託の仕事も多く「こんなことやってみよう!」と言うような余裕はありませんでした。
誰かのプロジェクトや挑戦の手伝いをする形は、少し違うな、という感覚があったのです。
僕たちが求めていたのは「こんな挑戦しよう!」と、自ら新しい仕事を生み出していくワクワク感です。
彼らは、まるで遊ぶように仕事をつくり、呼吸をするように挑戦を続けていました。
遊ぶように、というのは少し語弊があるかもしれません。
自分自身で仕事を作るようになった今、辛いこともたくさんあるのは知っています。
でも、思い切り自分のしたいことを実現する辛さは「楽しくてワクワクする」のです。
ワクワク感から産み落とされたアイディアや挑戦が仕事になり、そしてお金になっていく。
こんなに素晴らしい仕事が他にあるでしょうか。
記憶が背を押してくれるように、2014年、覚悟を決めました。
全ての事業を人にお任せし、フィリピンでクリエイター育成の学校を立ち上げたのです。
全ての財産を失ってしまうかもしれない、大きな勝負です。
自分の人生を理想の道に乗せるには、それくらいしないとダメだと覚悟したのです。
このとき、初めてファミリーレストランで見た「仕事づくり」に、追いつけた気がしたんです。
役8年遅れのでの到着。時間かかったなぁと思いました。
アイディアを出すのも、実現していくのも、ひたすら楽しくて、仕方がありませんでした。
辛いことも全部まとめてワクワクしていました。
「自分でやりたい仕事を作り出すこと以上に、楽しい仕事なんか無いな」と心の底から実感出来ました。
結果、2015年、フィリピンで立ち上げた事業を売却して、僕自身も日本に帰国しました。
自分で仕事を成し遂げてみると「呼吸するように仕事を作れる理由」も分かった気がしました。
仕事を作ることって、ものすごく楽しいことなんです。
自分がやりたいことや、あったらいいなと思うことを、形にすればいいんです。
ファミリーレストランでも、いい感じのカフェでも、家でも、どこでもいいんです。
場所も時間も選ばず、自由に、自分がやりたいことを実現させたら、それが仕事になるんです。
何も、特別なことではありません。
ただ、いつも仕事で使う頭の使い道を、ちょっと変えるだけでいいんです。
副業だってそうです。
世の中には内職やら数百円のライティングやら、安いお金でたくさんの時間を使ってしまう仕事があります。
どれだけやっても、ただ時間が過ぎてしまい、お金もやりがいも、手に出来ないことがほとんどです。
一方で、同じ時間を使って、ワクワクする仕事を作る方法は、いくらでもあります。
同じ時間、やりたい仕事を作り出すことに労力を使えば、もう誰もが自分で仕事を持てているはずです。
でも、そうは言っても「何をどうすればいいか分からない」と、お話される方が大半かもしれません。
一体、どこから動き出せばいいのかも分からないし、不安だとおっしゃる方も多いでしょう。
実際、僕自身もそうでした。
だからこそ、今まで仕事を作り続けてきました。
分からないからこそ、理解したくて、もがき続けたのです。
呼吸するように、ワクワクしながら仕事を作り出すには、どうすればいいのか。
徹底的に研究し、試してきました。
10年の間、学んだことや体験したことは、全て、ノートやテキストファイルに記録していきました。
何をすれば売れたか、どうすれば事業を作れたか、何が最速で収益化するに至ったか。
今も10年間の挑戦や体験で得た記録は「仕事づくりの教科書」として、手元に残っています。
思えば、留学から帰国してからの10年間は、どうやって「仕事を作るか」に挑戦してきた気がします。
そして、僕は今、起業家育成のお仕事をさせて頂いています。
どうやって事業を作るのか、収益化までどうやってたどり着くのか。
ゼロの段階から始めた人たちを、イチまで後押しするお手伝いをさせて頂いています。
今、みなさんは、ワクワクして仕事が出来ていますか?
日々、明日何をしようかと、面白いことを想像しながら、ベットに入れていますか?
金銭的にも苦労していませんか?
何かもう少し頑張って、自分の人生をアップデートしたいと考えていませんか?
僕の場合、結果的に、世界中を行き来しながら、毎日ワクワクして過ごせるようになりました。
これから何を仕掛けようかと、毎日が高揚感を伴う挑戦の連続です。
だからこそ、僕は、もっとたくさんの人が同じ気持ちで生きて欲しいと思うのです。
みんながワクワクして仕事を作れるようになったら、きっと世界は変わります。
瞬く間に面白い挑戦や体験が日本中に溢れて、大きな仕事になっていきます。
個人がみんな、ワクワクして仕事をすることが、社会の発展に繋がるなんて、素敵じゃないでしょうか。
今でこそ、日本は世界に遅れを取っている、みたいに言われています。
でも、一人ひとりが呼吸するように、遊ぶように挑戦できるようになれば。
高揚感を持って仕事を作れるようになれば、社会はもっと楽しくなるはずです。
ストレスばかりの毎日では、もったいないです。
将来の不安におびえて、やりたいこともやれないのは、辛いです。
いつでもどこでも、自分自身で仕事を作り出せるようになれば、全ての問題は解決します。
思い立った時に「あんなことがしたい」という想いを事業に変えて、収益化すること。
そんなスキルを持つことができれば、何倍も自由に、ワクワクする世界が開けることでしょう。
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