ビジネスを始める時に、必ず悩むのが「何の事業をしよう」というビジネスアイディア創出だ。
起業したいけど、何をしていいのかわからない。
ビジネスを始めたいけれど、アイディアが無い。
これらは「ビジネスを始めたいけど出来ない問題」の原因トップクラスだ。
ほとんどの人が、一度は、何をしていいかわからない問題に悩んでいるように見える。
だが、ビジネスアイディアの創出は、非常に簡単だ。
何か特殊な能力が必要なわけではない。
アイディアなんて、すぐにいくつも生み出すことが出来る。
ただし、そこに考え方や思考の流れが少しばかり必要だというだけだ。
慣れてくれば、いくらでもビジネスアイディアを考えつけるようになる。
よく、ビジネスのアイディアだけでは意味が無いと言われることがある。
実行して「実現出来た人が勝つのだ」という言葉が行き交う。
これは、圧倒的な事実であり、価値は実現するからこそ生まれる。
アイディアを売ります、なんて言っている人もいるが、アイディアだけでは無価値だ。
先ほども言った通り、慣れてしまえばアイディアは無限に生まれるからだ。
今日は、みなさんに、自由にビジネスを考えつける思考を身につけてもらいたい。
今回の記事を読めば「アイディアが無い」なんてことに迷う必要なんてなくなるだろう。
いつでもビジネスアイディアが生まれ、むしろ実行が追いつかなくなっていく。
今の私がちょうど、そのような状態である。
これもやりたい。あれもやりたい。でも手が足りない。
そんな思考を、今日の記事から持ち帰って頂けると幸いだ。
まず、何をするにも、マネタイズ方法を知っておかなければならない。
事業をするのであれば、何かしらでお金をもらうということだ。
一体自分たちがどこでお金をもらうのか、しっかり理解する必要がある。
よくあるのが、便利そうなアイディアはあっても、マネタイズ案が無いパターンだ。
最近の流れとして、ユーザーが集まれば、いつでもマネタイズ出来るという思考がある。
だが、私としては、あまりこの考え方はおすすめしていない。
便利なアイディアを無料で提供している間に、体力が尽きるケースが多いからだ。
ユーザーが集まってからマネタイズパターンは、投資を受けたり資金がある場合だ。
大抵の人が個人で始める際には、最初からマネタイズを考えるべきだ。
みなさんは、どういうマネタイズ方法があるか、即座に思い浮かぶだろうか。
収益化をどこから始めるのか、いくつかパターンを知っておこう。
マネタイズ案とアイディアが合体し、事業が作られていく。
いくらアイディアが良くても、マネタイズの方法を知らなければ、事業は回らない。
ここでは、6パターンの基本的なマネタイズ方法を紹介する。
マネタイズの方法の基本から、頭に入れておいて欲しい。
自分が持っているスキルや知識などを提供して対価をもらう形式だ。
ホームページ制作や開発、コンサルティング、家事代行など、様々なサービス業がある。
サービス業の場合、特に原価はかからない。
かかるのは自分自身の人件費だけだ。
代理店事業なども、ここに当てはまる。
代理店は、誰かのビジネスに対し、営業という能力を提供しているのだ。
仲介手数料をとっている場合が多いが、手数料は営業代行の報酬にも近い。
メリットとしては原価がかからないので、始めやすいこと。
デメリットとしては、自分の稼働した時間が対価になるので広がらないことだ。
自分の身1つで出来るので、ビジネスの初期にうってつけのマネタイズ方法である。
だが、先ほども言った通り、大きく広げにくい。
誰かを雇わない限り、いつまでも自分が稼働する必要が出てくる。
基本的には、サービス業で稼いだら、余裕のあるうちに月額課金制モデルを作ると良い。
直接サービスを提供し、対価をもらう。
この形でビジネスが上手く進むと、稼働時間が増え、時間的に余裕がなくなる。
結果、他のマネタイズに挑戦する暇がなくなることもあるので、注意が必要だ。
ある程度稼いだら、同じペースを保ちつつ、収入源を多角化していこう。
サービス業でマネタイズをしている内に、広告でマネタイズ出来るモデルを作ると良い。
基本的には、面白い記事、写真、動画などコンテンツを発信することで人を集める。
アクセス数やユーザー数が増えていけば、自然と広告モデルが成り立つ。
具体的には、手に入れたユーザー層が欲するような広告を、企業から請け負うのだ。
ある程度アクセスおよびユーザーがたまったら、既存クライアントに提案するのも良い。
例えば、1ヶ月広告を出して、10万円、1つ広告記事を書いて15万円、といった形だ。
そのぶん、広告効果が出せれば、企業も見合った金額を支払ってくれる。
もし、企業から広告をとるのが面倒であれば、Google Adsense等を使う。
Googleが提供している広告の仕組みで、表示数、クリック数に応じて報酬が支払われる。
アフィリエイトなどで、広告収入を手に入れても良いだろう。
無料で提供したとしても、ユーザーが集まれば、その分、広告でマネタイズは可能だ。
広告の種類は、バナー、動画、記事などあらゆる形が想定される。
Facebookページやインスタグラム、X(旧Twitter)も合わせて運用することで、より範囲は拡大できる。
どれだけたくさんの人を獲得出来るかが、勝負の分かれ目と言える。
なお、ホームページアプリなども同じように、無料で使ってもらい、広告でマネタイズするケースも多い。
使いやすいツールであれば、口コミでみんな使ってくれる。
ユーザーが集まれば、自然と広告で価値を出せるようになってくるだろう。
メリットは、しっかりコンテンツを作り上げれば、黙っていてもマネタイズ出来ること。
デメリットは、人が集まるコンテンツを作るまでが大変だということだ。
基本的にはコンテンツを作ることも、ホームページアプリにユーザーを集めることも、膨大な作業を要する。
時間がかかる場合が多いので、サービス業でマネタイズしている間に地道に作り上げることをおすすめする。
月額540円などで、ホームページアプリやネイティブアプリを提供する。
月額数千円〜数万円のオンラインサロンもこれにあたる。
堀江貴文イノベーション大学校などのような形式だ。
メールマガジンも、月額会員登録制のマネタイズだ。
ユーザーが貯まればたまるほど、固定収入が増えていく。
安定していて、先の展開も読みやすいので、1つは持つべき形である。
ひと昔前までは、月額制のマネタイズをするために、開発スキルが必要だった。
月額で課金するための仕組みを、自分で作り出す必要があったからだ。
だが、現在は便利なもので、月額課金システムを提供するサービスがいくつかある。
例えば「note」というサービス。
マガジン形式で、定期的にコンテンツを配信し、月額で課金できる。
「まぐまぐ」は、有名なメールマガジンスタンドで、月額課金が可能だ。
すでに登録している人も多いだろう。
「DMMサロン」は自分のオンライン、オフライン構わずサロンが開ける。
堀江貴文イノベーション大学校も、サロン形式なので、見てみると良い。
「AnyPay」は、特に用途は決められておらず、月額課金が出来る。
月額課金のシステムだけを提供している、と言っても良いだろう。
開発者であれば「pay.jp」や「stripe」と言ったサービスで自由に開発できる。
ホームページアプリ開発の技術を持っている人は、ぜひ、挑戦して見て欲しい。
ざっと考えてみただけで、これだけのサービスが用意されている。
ユーザーを増やしていくのは地道だが、その分、固定で大きな売上となる。
また、オペレーションや人的な稼働も最小だ。
少ない人数で大きな金額を制御出来る。
月額課金制のサービスは、1つ持っておくと良い。
自分で商品を作り、販売する形である。
原価もかかり、たくさん作らないと利益も少ないので慣れてからの方がいい。
ただし、大量に売ることが出来るのなら、膨大な利益を生み出す。
資本力が無いうちは、あまり踏み込むべきではない。
体力が無い状態で、原価の大きいビジネスをしても、儲からない。
自分で商品を作って稼ぐのは、それなりに体力がある人や企業がやることだ。
特に、これからビジネスを始めようとする人は、あまり考えない方が良い。
作るだけ作って、在庫を抱えてしまうのがオチだ。
だが、それでもマネタイズの方法として、小さくはじめる手段もある。
たとえば、ハンドメイドの雑貨を作っているようなケースだ。
今はフリマアプリや個人間取引のサービスも充実している。
メルカリやYahooオークションなどが良い例だ。
Stores.jpやBASEを使えば、簡単にショッピングサイトも構築可能だ。
小さく始めた雑貨やアイテムが話題になることもある。
話題になって、生産が追いつかなくなれば、拡大も出来るだろう。
投資してくれる人も増えてくるはずだ。
アイテムを作るなら、フリマアプリ等から小さくはじめてみよう。
今の時代、大金を払ってショッピングサイトを立ち上げる必要もない。
最初から店舗を構えたり、大きなリスクを無理に背負わず、手元から始めることだ。
最小の単位から売り始めて、少しずつ販路を拡大してみよう。
ホームページアプリやネイティブアプリを作り、ユーザー同士で何らかの取引をしてもらう。
その時発生した金額から、手数料をもらうのだ。
メルカリやYahoo!オークションなどを紹介したが、それらのサービスに当たる。
メルカリは、個人同士が商品を売買する時に発生する仲介手数料でマネタイズする。
Yahoo!オークションやStores.jp、BASEも同様だ。
学びたい人と教えたい人をマッチングする、ストアカも手数料で成り立つ。
比較的大きく拡大しているサービスは、手数料モデルであることが多い。
ユーザーが最初に課金する必要が無いため、拡大しやすいのだ。
ただ、手数料モデルは開発力や技術力が必要となる。
おまけに中途半端に踏み込むとオペレーションも難しい。
トラブルが起きた時の対応も、非常に難解だ。
ある程度ビジネスの経験を積んでから、手をつけた方が良い。
プラットフォーム手数料のメリットは初期費用無料なので、拡散しやすいこと。
デメリットは導入するのに開発力や経験がある程度必要だということだ。
デメリットをクリアできれば、最も拡散しやすいマネタイズ方法となる。
ぜひ、後々に挑戦して欲しい形式だ。
マネタイズの方法は、なんとなくわかっただろうか?
まだ他にもマネタイズ方法は無数にあるので、自分でも探してみると良い。
さて、いよいよアイディア創出に入っていこう。
ビジネスアイディアを出していくのは、想像よりも簡単だ。
革新的なビジネスアイディアなど、誰もが思いつくことが出来る。
だからこそ、アイディアだけでは価値が無いと言われるし、実現した人が一番得をする。
基本的に、ビジネスは誰かの問題を解決することからスタートする。
これは、前回お話したマインドの話にも通じるところだ。
誰かが困っている問題を解決すること、社会の問題を解決すること。
ビジネスのアイディアの創出は、世の中の問題を探すことから始めると言ってもいい。
探すというよりも「気づく」と言った方が正しいかもしれない。
社会問題や誰かの問題の解決なんて大きなことに感じるかもしれない。
だが、実際はどんな小さな問題でも気づき次第でビジネスになる。
あまり、大きく考えず、気軽に始めてみると良い。
問題解決を軸とするビジネスアイディアには、大きくわけて3つのメリットがある。
それぞれ、順番に説明していこう。
世の中に問題はたくさんあるが、すべてに共通していることがある。
みんなが「困っている」ということだ。
困っているということは、お金を払ってでも解決したい人も大勢いるだろう。
ビジネスアイディアの価値を伝える間でもなく、すでに認知されているのだ。
この問題を解決してくれる何かが欲しい。
人々は常にそう思っているのだから、解決してあげればいい。
ただ、ビジネスはビジネスなので、そこに対価が発生する。
問題を解決する代わりに、一体、いくらの価格をつければ良いかを考える。
価格と解決における価値のバランスが、ビジネスを成り立たせている。
どうやってマネタイズすればいいかは、すでにお話した通りだ。
どういう形で幾らもらえば問題を解決できるかを考えよう。
問題が存在していることは、すでに皆が価値を知っているということだ。
だからこそ、マーケティングを必死にしなくても、求められ、拡散する。
世の中にある問題は全て、ビジネスアイディアの種であることを認識しておこう。
まだ問題が問題として残っている、ということは、競合が少ないということだ。
既存のアイディアで問題を解決仕切れていないのなら、普及していないも一緒だ。
もし誰かが取り組んでいたのだとしても、付け入る隙はいくらでもある。
すでに似たアイディアが存在していても、無視すべきだ。
むしろ、一緒に問題を解決していこう、というくらいのスタンスでちょうどいい。
ただし、一度成功してしまえば、いくらでも競合は参入してくる。
当然、既存のアイディアをブラッシュアップして参入してくるだろう。
先行者利益を得ながらも、常にサービスを良くしていくことは必要だ。
良くしていかなければ、瞬く間に後続にとって変わられる。
逆に、後続であっても、製品・サービスのクオリティが高ければ、勝てるということだ。
あまり、競合は気にせずに、やるべきことをやろう。
まだ解決されていない問題に取り組むということは「新しい」ということだ。
アイディアとして、取り組みとして新しいから、既存の問題を解決出来る。
つまり、話題性を得られるということに他ならない。
ビジネスアイディアは社会貢献的であればあるほど、誰かに応援してもらえる。
応戦してもらえるということは、紹介してくれる人も大勢いるということだ。
決して、孤独な戦いになる、ということはない。
大勢の人がアイディア実現のために手を貸してくれる。
問題に困っている人を助けるのだから、当然の流れだ。
もちろん、メディアや企業からの応援も受けられる。
取材や紹介も、どんどん増えていく。
新しいだけの試みではないからこそ、皆が応援し拡散してくれる。
人を巻き込んで共創していく力が、問題解決にはあるのだ。
ビジネスアイディアとして問題発見が大事なのはわかった。
ただ、どうすれば問題は発見できるの?と疑問に思う方もいるだろう。
大切さが分かっても、問題を見つけられなければ意味がない。
具体的な方法として言えるのが、とにかく色々な場所に行き、話をすることだ。
自分が知識のある業界であれば、なお良いだろう。
興味のある業界や取り組んでみたい業界でもいい。
パーティーやイベント、カンファレンス、展示会、交流会。
場所は色々あるので、足を運んでたくさんの人と話をしてみると良い。
すると、徐々に業界特有の問題点というものが見えてくる。
何に彼らが困っていて、なぜ解決できないのか。
知識を蓄えていくと、徐々に全貌が見えてくるのだ。
だが、ここで1つ、疑問が湧くかもしれない。
新参者が問題解決なんて出来るだろうか? ということだ。
もっとプロの人がいて解決できないのに、自分に出来るのだろうか。
そのように考えてしまうこともあるかもしれない。
だが、むしろプロだからこそ、解決できないことが多いのだ。
長い間、その業界にいると、固定観念が募っていく。
こうあるべき、という認識で考えが凝り固まってしまう。
革新的な解決策は、多くの場合、他の業種や知識との掛け合わせで生まれる。
次の項目でも紹介するが、あらゆる可能性を受け入れられる柔軟性が必要なのだ。
こうあるべき、という概念に囚われてはならない。
ある一定の考え方に縛られてしまうから、問題は問題として残ってしまう。
別の業界のアイディアを素直に受け入れられたら、解決出来る可能性があるのだ。
決してプロであることが、問題解決に繋がるわけではない。
むしろ新しい踏み込みだからこそ、固定観念に囚われず、踏み込んでいける。
例えば、近所のお姉さんが困っていること。
友人が頭を悩ませていること。
両親が、家族が、そして自分が問題だと思っていること。
それら全てがビジネスアイディアとなり得るのだ。
日常に落ちている問題は「問題に気付こうとする意識」だけで十分発見できる。
四六時中、何か問題はないかと意識していれば、すぐに見つかるだろう。
いつも、目の前で起こっていたはずなのに、認識できなかった問題は無数にある。
意識しておらず、気に止めなかったからだ。
意識し続けるからこそ、問題をアイディアとして認識できる。
実は、この「意識」こそが「気づき」の正体である。
起業家のドキュメンタリー番組を見ていると「気づき」を得た瞬間が描かれることがある。
むしろ、全てのドキュメンタリーにそんな一瞬が存在しているのではないだろうか。
それは、天才だったわけでも何でもなく、意識していたから見逃さなかったのだ。
誰だって、何か問題を解決しようと考えていれば、小さなことでも見逃さない。
全てのことを、解決に対して結びつけて考えてしまう。
だからこそ「これだ!」と気づくことが出来るのだ。
特に、自分が困っているアイディアは使い勝手がいい。
解決する側でありながら、自分がユーザーでもあるからだ。
ビジネスを作る時は、ユーザーにヒアリングしながら作る。
自分がユーザーであり顧客であれば、その思考が全てわかる。
自分が感じている問題こそ、より実現しやすいアイディアと言えるだろう。
問題を見つけ、アイディアを見つける方法をご理解いただけただろうか。
問題解決は、より受け入れられやすいビジネスアイディアに繋がる。
ぜひ、常日頃から目を凝らして、意識をして過ごしてみるといい。
意識し始めれば、1ヶ月以内には問題が見つかることが多い。
さて、いよいよ問題が見つかったとなったら、市場規模を算出しよう。
市場規模と言うと難しく聞こえるが、ようは、どれだけ見込み顧客がいるかだ。
インターネットや書籍などからデータを洗い出すことで見えてくる。
市場規模を出してみないと、実は「全然顧客がいませんでした」ということもあり得る。
悩んでいたのが自分だけ、というケースも無きにしもあらずだ。
例として「起業を学びたい人に対するサービス」から、規模を算出してみよう。
最初はざっくりでいい。
まず起業したい人がどれだけいるかを調べる。
インターネットで検索すると、政府の資料が出てきた。
資料によると、日本には17%の割合で起業したい人がいるらしい。
17%というと、だいたい2,000万人くらいとなる。
今回のサービスで大体5%の獲得を目標としてみよう。
5%は大体100万人だ。
起業したい人の5%に月額540円のサービスを届ければ、月商5億4000万円入るというわけだ。
この月商5億4000万円という数字を、どのように見るだろうか。
実際にはより詳しく調べるが、アイディア段階ではこれで十分だ。
目標として掲げたら良い。
あとは、どのようにして問題を解決し、実現させていくかになる。
少しずつ事業アイディアの輪郭が見えてくるころだ。
問題の発見は、あくまでもビジネスアイディアの「種」でしかない。
実際に事業になっていくのは、問題の「解決策」だ。
解決策がサービスや製品となり、ビジネスとなる。
問題を見つけだだけでは、ビジネスとしては意味がない。
解決してこそ、はじめて価値が生まれる。
では、どのようにして解決策を考え出せばよいだろうか。
先ほど、お話させて頂いた中に、固定観念に囚われないという話があった。
大抵、問題の解決策とは新しい概念でこそ解決出来るものだ。
今残っている問題において、思いつくアイディアなどやり尽くされている。
やり尽くされた上で解決できなかったから、今の社会に残っているのだ。
では、どうやって新しいアイディアを生み出せばいいのだろうか。
そこで、2つの業態を掛け合わせる方法が使う。
例えば、待機児童問題の解決を考えてみよう。
今、悩まされている人もいるのではないだろうか。
まず、問題に対して関連のありそうな業態を複数リストアップする。
今回の場合、待機児童問題に関わる業態を選ぶと良い。
これを「関連領域」と呼ぶ。
さっと考えてみると、下記のような内容がリストアップ出来た。
関連領域 :
塾、留学、子供服、合宿、幼稚園、託児所。
直感的にピックアップしたが、他にも無数にあるだろう。
数は多ければ多いほうが、様々な発想に飛躍しやすい。
関連領域をリストアップしたら、今度は、まったく関係なさそうな領域を選ぶ。
関係の無い領域を選ぶのは、固定観念を全て捨て去るためだ。
新しいアイディアで解決するためには、もっと視野を広げる必要がある。
最近出てきた新しい業態を中心に業態をリストアップすると良い。
ITを中心とした新しい思考や考え方は、既存のビジネスに影響を与えやすい。
まったく関係のない事業領域、これを「非関連領域」と呼ぶ。
非関連領域 :
VR、AI、IOT、シェアリングエコノミー、フィンテック。
飲食、ファッション、農業、介護、ヘルスケア、スーパー。
上記に関しても、適当に思いついたままに出したものだ。
もちろん、まだまだ存在していることは間違いない。
2つの領域でリストアップしたら、今度は組み合わせだ。
面白そうだと感じたものを、適当に組み合わせて発想してみよう。
幼稚園をUBERやAirBnBのような仕組みで運営できないだろうか。
例えば、時間と部屋が空いている人に預けられる仕組みとか。
ある程度の一定期間、子供を農業体験しながら預けられないだろうか。
何なら、両親も一緒に働いて、賃金をもらえないだろうか。
既存の託児所だと価格が高くなる割にシステム自体は幼稚園よりも劣る。
であれば、より健康管理を完璧にするなど、バリューがつけられないだろうか。
もしくは、親御さん向けにヘルスケア商品やサービスも提供し、値段を下げられないだろうか。
一段階上の託児所という領域は存在するはずだ。
介護というよりも高齢者だが、高齢者が昔ながらの塾をするのはどうだろう。
昔ながらの遊び方を高齢者が伝えることで、高齢者への仕事の創出と、子供の預け場所をマッチングできないだろうか。
高齢者の仕事創出にも繋がり、子供も預けられ、2つの問題を同時に解決できるのではないか。
可能性としては、老人ホームに託児所を合体させていくのもアリかもしれない。
託児所で日用品を購入できるようになれば、そのぶん価格を落とせないだろうか。
普段使うものをスーパーでなく託児所から買うことで、売り上げを補填。
その分、託児所としての費用を落とすことはできないだろうか。
今、文章を書きながら5パターンの案を考えてみた。
慣れている、ということもあるが、たった10分程度しかかかっていない。
いかがだろうか。
なかなか面白そうなアイディアが、出てきたのでは無いだろうか。
2つの領域を組み合わせて問題解決に繋げるだけで、様々なアイディアが生まれてくる。
もっと多くの領域を集めれば、膨大な数のアイディアが生まれてくるだろう。
上記の中から取捨選択し、事業として成り立ちそうなアイディアを実現すればいい。
革新的なアイディアを生み出すことに、何も特別な才能など必要ない。
あらかじめ、2つ領域を組み合わせて問題を解決する、という前提があれば良い話だ。
ちなみに、やってみたけどアイディアが浮かばない、という人もいるだろう。
それは、前提としての知識が足りていないからだ。
日々、ホームページマガジンや書籍を読み、日常的に様々な情報をあつめることをおすすめする。
ビジネスだけに限らず、新しいものや面白そうな話を徹底的に集めていけばいい。
知識が蓄積してくると、素早く事業領域と解決策が結びつくようになる。
どれだけ自分の頭の中に情報が入っているかの問題だ。
ここまできたら、どこで売り上げを作るかを考えるだけだ。
アイディアは浮かんでも、売り上げに繋がらなければ意味がない。
マネタイズのポイントは冒頭で説明させて頂いた内容を参考にして欲しい。
例えば、塾 × 介護の案を採用したとする。
高齢者と子供を結びつけ、遊びの塾をしながら子供を預ける案だ。
では、上記はどのようなマネタイズが出来るか考えてみよう。
サービス提供の対価をもらってはどうだろうか。
これは、一番現実的な話で、1日いくらと決めて参加出来るようにする。
よくある塾と同じような形だ。
ブログやメディアで発信して広告でマネタイズしてはどうか。
これは、子供との関わりを記事や動画のように、メディア化できた場合だろう。
単体では難しそうな気がするが、やりようはあるかもしれない。
実現すれば、そもそも親御さんからお金をもらう必要さえない。
完全無料の託児所も出来上がる可能性もある。
会員登録をして月額制でマネタイズはどうか。
この形態はサブスクリプションと言う。
最近、サブスクリプション型のビジネスは増えてきた。
レストランでさえ、最近ではサブスクリプションで提供されることもある。
月額で数千円の価格帯とし、預けたい時にピンポイントで預けられる形はどうか。
1ヶ月に預けられる回数制限をつければいい。
毎日ではなく、子供を時々預けたい人にはうってつけかもしれない。
商品を販売してマネタイズはどうか。
これは難しそうだが、もしかしたら子供と一緒に作ったものを売ることで可能かもしれない。
高齢者と何か作り、商品として地域に販売していく。
プラットフォームを作り仲介手数料でマネタイズはどうか。
高齢者と子供という制限がある以上、ネットだけでは難しそうだ。
間に仲介役のスタッフが入り、お年寄りと子供をマッチングさせることで成り立つ可能性がある。
いかがだろうか。
何なら1つだけを選ぶのではなく、全てのマネタイズ方法を実行してみてもいいだろう。
あとは、テスト的にサービスを提供してみて、実際に稼働するか実験してみるといい。
実際に成り立つようであれば、そのまま拡大させていけばいいのだ。
なんとなく、ビジネスアイディアの作り方がわかってきただろうか。
なお、ここに書いてあるものは、私自身のオリジナル発想法でもある。
アイディアを無限に生み出すにはうってつけの方法なので、挑戦してみるといい。
だが、こうして考えていると、よく、こんな言葉が出てくる。
「アイディアとしては良いけど、ちょっと現実的に無理だな〜」
多くの人が、まるで常套句のように言う言葉だ。
はっきり言おう。
無理だなという考え方で入った時点で負けだ。
無理という言葉を使ってはならないというか、頭の中からこの言葉を消そう。
出来る方法を考えることに慣れていない人が多すぎる。
実際「出来るようにすれば」事業になるのだ。
良いものなのであれば、どうすれば出来るようになるか、考えれば良い。
正しいことをすれば、売れるのだ。
どうして無理だと決めつけ、そこでやめてしまうのか。
例えば、老人ホームと託児所を合体させるというビジネスアイディアがあったとする。
勘違いする人もいるだろうから言っておくが、これはあくまで例の話だ。
実現可能性として、あるかどうかはわからない。
だが、出来たとしても、間違いなく現場の人は「無理だ」と言うだろう。
実際、オペレーションが、とか、人的リソースが、とか、できない理由は山ほどある。
それは当然で、できない理由が山ほどあるから、今まで出来ていないのだ。
だが、老人ホームと託児所を合体することで社会問題が解決できるなら。
やったほうがいいに決まっている。
実現できるように、オペレーションの効率化なりシステムの導入なりすればいい。
法律が難しいなら、同じコンセプトで遵守できる方法を考えればいい。
ルールがそこに無いのであれば、ルールを根こそぎつくってしまえばいい。
人間が想像できる全ては現実になる。
特にそれが「正しい」のであれば、いずれ間違いなく実現する。
にも関わらず、なぜ目の前のオペレーションの問題で歩みを止めてしまうのか。
その後に生まれてくる、よりベストな環境の方が、多くのメリットがあるではないか。
人は、思った以上に目の前のことしか見ていない。
頑張れば出来るかもしれないビジネスアイディアを、目の前の不利益で無理と決めつけるのが上手い。
特に日本の気質として、そういった過去の秩序を乱す行為が受け入れられないのはわかる。
だが、それをしなかったからこそ、今こうして日本は弱体化しているのだ。
結局のところ、自分に全ての不利益が戻ってくるのにも関わらず。
なぜ今、こうまで格差が広がるのか。
どうしてどんどん弱体化していくのか。
貧困が広がっていくのはなぜか。
それは、無理だと目の前の変化から逃げたからだ。
海外で出来た発明を「大したことない」と蔑み甘く見た結果の現れだ。
もう、無理だとか、出来ないとか言っている状況ではない。
正しいビジネスアイディアを、可能にしていく行動が、絶対的に必要なのだ。
先ほどのマネタイズとビジネスアイディアの兼ね合わせもそうだ。
無理かもしれないが、実現する方法をすべてのパターンで考えた。
すると、案外いいかもしれないと思えることもある。
全てにおいて、出来る可能性を模索すると、案外そこに宝物がある。
全ての可能性を模索した上で、最もベストなアイディアを選べばいい。
無理だという言葉を頭から捨て去って欲しい。
良いことであれば、どうすれば実現できるかを考えて欲しい。
正しいビジネスアイディアを、正しいようにしなければならないのだ。
もう1つ、おまけとしてビジネスアイディア発想法をお伝えする。
今、みなさんが周りを見渡すと、何があるだろうか。
様々な製品やサービスがあると思うが、少し、想像力を働かせて欲しい。
果たして、それらの全ては、100年後、どうなっているだろうか。
全てのものが、100年後まで同じ形と役割を担っているはずがないのだ。
私たちの生活はより便利になり、用途が一変していることだろう。
では、今後、あらゆるものに100年で進化が起こるとして、一体どのように進化するだろうか。
未来の形について、少し想像力を働かせて欲しい。
たとえば100年後、テーブルはどうなっているだろう。
100年前の日本とはテーブルの姿や機能も多様化している。
100年後には、もっと多様化していることだろう。
椅子の100年後はどうなっているだろうか。
より、あらゆる体勢に対応しているかもしれない。
天井についているライトはどうなっているだろう?
インターネットのサービスは、どのように進化するだろう?
テレビやエアコンは、どのように進化するだろうか?
ありとあらゆる製品が、姿を変えていく。
100年後のことを想像する時に、軸となる考え方が1つある。
それは、全ての製品は「本質的に」便利になっていくということだ。
例えば椅子は座るためにある。
であれば、座ることにより特化して、最高の座りを実現していく。
100年後に求められる最高の座り、とは一体なんだろうか。
テーブルは、何かを置いたり作業したりするために使われる。
であれば、何かを置いたり作業したりすることに特化した最高のテーブルとは何だろう。
100年後に求められる、最高のテーブルに対する回答はなんだろうか。
つまり、本質的に物事には用途があり、用途に合わせて特化していくということだ。
それぞれの用途における「最終形態」を考えれば、自ずと答えは見えてくる。
100年後に想いを巡らす最終形が、ビジネスアイディアとなるのだ。
何か思いついたら「コンセプト」が生まれるはずだ。
例えばテレビであれば、どんどん薄くなり、いつでもどこでも見られるようになるだろう。
画面は自由にサイズを変えることが出来、持ち運びもスムーズ。
みんなで鑑賞する時は大きく、一人で鑑賞する時は小さくすればいい。
実現する形はVRかもしれないし、ARかもしれない。
もしかすると、ホログラムのように自由に目の前に表示できるのかもしれない。
テーマは「持ち運びが楽々、サイズも自由に変えられるテレビ」だ。
ハードという形で実現できるかもしれないし、ソフトかもしれない。
生まれたアイディアを実現するには、どうすればいいか考えてみよう。
そして、今すぐ出来ることから徐々に決めていけばいい。
もがいているうちに突破口が見えてくるはずだ。
テーマを実現できるように、動き出せばいいのだ。
100年後の製品やサービスを想像することで、新しいビジネスアイディアとなる。
まるでSF小説でも書くかのように、強くイメージをしてみよう。
人間が想像できることは、いずれ実現していく。
あなたが想像した世界も、いずれは実現するのだ。
いかがだっただろうか。
今回は一通りビジネスアイディアの作り方をお伝えさせて頂いた。
最初は出来なくても、何度か試しているうちに、自由にビジネスアイディアを作れるようになる。
あまり、気を張りすぎず、リラックスして試してみるといい。
未知の可能性を想像するのは楽しいものだ。
楽しみながら、シャワーでも浴びつつ、考えてみると良いだろう。
私もシャワーを浴びている時に思いつくことが多い。
だが、良いアイディアを思いついただけでは、人は成功できない。
「アイディアはあります」なんて威勢良く言う人もいるが、意味がないのだ。
以前、X(旧Twitter)で「アイディアを買ってくれないか」と呟いている人がいた。
そんな楽な商売があってたまるかという話だ。
少し訓練すれば、誰でも、無限に、作り出せることを、なぜ買わなければならないのか。
実現出来る人間に人はお金を払うのであって、想像だけ巡らせていても全く無意味だ。
アイディアを売る、なんて姑息なことをせずに、自分で実現して見せればいい。
本当に、そこに自分の想いや意思があるのであれば。
ビジネスアイディアは実現することでしか価値を発揮できない。
誰かがやり遂げたアイディアを「自分も考えていた!」と愚かに叫ぶのをやめよう。
アイディアを実現したほうが考えた人よりも認められるに決まっている。
考え出すことよりも、実現するほうが、圧倒的に大変なのだから。
もしビジネスアイディアが浮かんだのなら、今すぐ動き出すことだ。
一歩を踏み出し、身近なところからでも少しずつ形にしていこう。
不器用にでも積み上げていったほうが、可能性は広がっていく。
最初は完璧なものでなくても良いのだ。
自分がその旅路を必死に歩んでいけば、応援してくれる人は増えていく。
背中を押し、手を引いてくれる人も現れるだろう。
不器用でも、不恰好でもいい。
とにかくもがいて、アイディアを形にしていこう。
人生を変える一瞬は、その先にしか無いのだ。
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