何が「事業立ち上げ」を失敗させるか。身をもって感じた話。

公開日 : 2018-03-20 / 最終更新日 : 2023-11-12

何が「事業立ち上げ」を失敗させるか。身をもって感じた話。

自分で、様々なプロジェクトを仕掛ける中。ここ最近は本当に失敗したと思ったことがいくつかありました。 いくら悔しがったところで、改善していくしか無いのですけど。とは言え、3年前まで失敗をほとんど、して来ませんでした。僕自身 […]

著者: 上山 翔太

自分で、様々なプロジェクトを仕掛ける中。
ここ最近は本当に失敗したと思ったことがいくつかありました。

いくら悔しがったところで、改善していくしか無いのですけど。
とは言え、3年前まで失敗をほとんど、して来ませんでした。
僕自身にとっても、良い薬になったんじゃないかと思います。

今回は、自戒の意味を込めながら、失敗したことについてまとめていきます。
と言っても、大きくわけたら1つの言葉でまとめられるんですけどね。
一言で言えば「人」についての失敗です。
みなさんも、同じ轍を踏まないように、参考にして貰えればと思います。

会社を売却して1人になった時。
今度は、誰かと一緒に事業を立ち上げようと決めました。
以前の事業は、完全に僕のワンマンで作り上げたものです。
勝手に日本を出て、独断で、全て作り出しました。
その後に、色々な人が付いてきてくれた流れです。

でも、もし誰かと一緒に進めたら。
もっと早く成長出来ていたのではないだろうか。
そんな考えのもとに、パートナーを探しはじめました。

誰かと一緒に成長し、事業を作っていく。
だからこそ、もっとスピード感を持って進んでいける。

はずでした。

活動していると、人はすぐに集まりました。
集めるのは簡単なのですが、問題は運用しはじめてからです。
考えるほど誰かとゼロイチを作ることは、簡単なことではありませんでした。

今回は、何をどうしくじったのか、1つずつお話していこうと思います。

スキルの不一致

これは思い出すだけで、自分を殴りたくなります。笑
気の合う相手と、とりあえず組もうとしてしまうんですね。
彼等が、何が出来るのかを考えることもせず。
結局、スタートしてから、何も出来ないで終わります。

最初は、モチベーションが上がらないだけかなと思いました。
しかし、よく観察してみると、そもそも出来ないのです。
スキルが求められているレベルまで足りなかったんですね。
本人はやると言っているのですが、一向に進みません。
結局、そのタスクも自分でやることになります。

しかし、だからと言って出来ない人が悪いわけではないのです。
人それぞれには得意や不得意があります。
スタートした時に、役割を明確に認識していなかった僕の落ち度です。

何をして欲しいのか、何がしたいのか。
こうした基本中の基本が、案外、立ち上げ時だと不明確になりがちです。
立ち上げてから分担しようと思っていると、失敗することになります。
必ず、事前に、何をするのか確認しましょう。

お金を相談なしに使うなどトラブルを持ち込む

ひどかったのが、これですね。
ある日、残額がめちゃくちゃ減ってることに気づいた事件がありました。
想定していなかった用途に使われていたんですね。
はっきり言って、お金に関して信頼してしまっていた僕が愚かでした。

お金の管理そのものは、担当を決めて任せてました。
しかし、他のメンバーが考えなしに色々と使うわけです。
頑張って稼いだお金が全て、水の泡になってしまいました。
さらに、本人たちはに悪気はなく、ただただ使い方がおかしいという。

しかし、会社のお金は生命線です。
なくなれば、活動の存続は不可能になります。
当然のことながら、僕が信じすぎたのが悪かったんですね。
組織がきちんと出来ないうちは、こんなことも起こります。

お金の管理について、どれだけ相手を信頼していても、理解しておくべきです。
チームのメンバーで役割を決めるのではなく、全員で管理しましょう。
そして、使う時は必ず全員の承認を得てからにしましょう。
性善説に任せていると、人の愚かさが炸裂し、すべて崩壊します。

必要なお金は自分がすべて出すから、と最初、言っていた人もいました。
ところが結局蓋を開けてみれば、出したのは最初だけ、というケースも。
これは、最初から信じていたわけではなかったですが。
人の言葉は想像以上に信じられないものと、記憶しておいた方がよいでしょう。

しかもそれだけではなく、無駄に裁判沙汰の出来事を持ち込んだり。
本来すべきプロダクトの開発や事業の立ち上げに、集中することさえ出来ません。
人というのは、本当に、難しいものです。

取り分で議論がひたすら長引く

株式の話で揉めて、永遠とプロジェクトが進まないパターン。
会社はみんなで、お金やリソースも持ち寄ってスタートします。
取り分の議論というのは、いかに永続的に会社に貢献出来たかです。
お金を多く支払う人が偉いわけではありません。

例えば1,000万円投資した人がいたとします。
一方で、1,000万円分のリソースを提供する人もいるのです。
お金を払ったからと言って、株式を多く得るのは間違いです。

決めるべきは、どれだけ会社に貢献できるかどうかです。
株式の割合は、貢献度に応じて決められるべきでしょう。

しかし、お金を出す人は出す人で譲りません。
目の前の取り分だけを求めた結果、プロジェクトは崩壊しました。
誰も、不利な船に乗りたくはありません。

このようなケースに陥った場合は、即離脱するのも手です。
時間ほど大切な資本はありません。
失った時間で何が作れたかと思うと、悔しくなります。

これって特殊なケース? 意外とあるあるらしいです。

これらの理由で、思うように進めない時期がありました。
本当に、みんなで立ち上げた方が早いのか、という質問には、人ぞれぞれと解答出来ます。

人には向き不向きがあるという話を、途中でしましたが、一緒です。
立ち上げ時に誰かと一緒にやる人が得意な人がいれば、1人で作る方が得意な人もいます。
僕自身としては、後者に当てはまります。
1人で立ち上げ、結果を出してから人を巻き込む方が得意だと判断しました。

それにしても、今回のようなケースは、よくあることらしいです。
僕自身、それまで、まったくこうしたトラブルに遭遇したことが無かったので意外でした。
周りの人に相談してみると、同じ経験を持っている人が多いのです。
横領された人、株で裁判になった人、ケンカ別れした人。
聞くだけでイライラするような経験もたくさん聞きました。

どれだけ、人が人を動かし、まともなチームにすることが難しいのかが分かります。
世の中、性善説に任せると、中々上手くいかないのかもしれません。
中には、必ず自分だけ徳をしようと考える人もいますからね。
優しい世の中には、まだまだ遠いみたいです。

ということで、僕が思う、失敗談でした。
僕は「どうすればプロジェクトが成功するか」は、早めに経験出来ました。
しかし「どうすれば失敗するのか」を、経験しないまま、成長していたのでしょう。
痛い目を見たことによって、何が失敗に繋がるのか、身を持って理解することが出来ました。
もう二度と、同じ失敗は繰り返しません。

とはいえ、中にはいくつか上手くいったケースもあって。
今まで通りではないところに足を踏み入れて、初めて新しい段階は見えてきます。

みなさんも自分自身で何か挑戦する際は、ぜひ参考にしてみてください。
これか!と感じる前に、自分で一旦、冷静に考えることが大切です。
踏み違えると、人生プランが一気に遅れてしまいかねませんからね。
でも、たしかに、だからこそ成長出来た部分もあるんだよなあ。

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