世の中には色々なSNSがあるわけですが、今回はテキストベースで情報収集を行うFacebookとX(旧Twitter)の使い分けについて考えてみたいと思います。InstagramやYoutube、TikTokについては動画や画像ベースなので、今回は含めません。それに、情報入手の媒体としてすごく偏ってるし。
ということで、今、Facebookだけ使っている人も、そしてX(旧Twitter)だけ使っている人も、双方の有益性やら特徴やらを把握して、ぜひ使い分けてみてはいかがでしょうか。今よりも、さらに高質で、より良い情報を手に入れられるようになると思います。
X(旧Twitter)の概要は多くの人がご存知だと思いますが、まず、タイムラインがあり140文字のつぶやきを投稿できます。その投稿にコメントしたり、シェアしたりすることで、情報を広めたり手に入れたり発信したりする、という使い方です。気に入ったアカウントをフォローすることで、その人のつぶやきを常にタイムラインを通してチェックできます。ここまでを概要として、そんなX(旧Twitter)の特徴を抑えると下記のようになります。
このような特徴があり、僕個人としては「情報収集ツールとしては難易度の高いSNS」だと思っています。良い情報も悪質な情報も、よくよく考えればかなり無駄な情報も、いっぺんに流れ混んでくる仕組みになっているので、ある程度情報を判別できる知識量を持つ必要があるし、影響力のある人や媒体の言葉を鵜呑みにせず自分で考えて判別する力も必要です。
ニュースなどをすぐに鵜呑みにしやすく、かつ判別できる知識量も自分には無いかも、という方は、X(旧Twitter)を使うと逆に人生にとってマイナスになる可能性が、かなりあります。情報に翻弄されて、進むべき道じゃない方向に流されてしまうこともありますからね。
反対に、すべての情報を疑い、多角的な視点から情報を見られる人なら自由自在に使いこなせるでしょう。情報感度も高く、情報を判別できるだけの知識を持ち、1つの情報に流されず、複数の情報から果たして自分に必要なのか、正しい判断基準で発信された情報なのか、しっかり判別して吸収できる人には向いてます。
例えばプログラミングを学んだとして「こういう学び方がいい!」という話を、多くのアカウントがしていますが、そのアプローチは千差万別で、どれが自分にあっているのかを判別するのは難しいものです。それを冷静に多角的な視点から判別できるなら良いのですが、偉い人が言ってる!鵜呑みにしよう!という人は、自分に合わない勉強法を選んでしまうかもしれません。
120文字という制限もあるので、内容が誤認されやすい反面、だからこそ素早く投稿して発信できるという利点があります。投稿内容は基本「つぶやき」の認識ですし、正しい情報を正しく伝えること、受け取ることが、割と難易度高い。しっかり考えて理解してから、コメントしたり共有しないと、実は内容とまったく的が外れた認識で情報を受け取っていた、とされ「日本語が読めない人」のレッテルを貼られたりします。笑
さらに、決断力がある人なら、多様な情報から得るべきものを選んで決断し、前進することができますが、決断力が無い人は、あまりに多くの情報に翻弄され、どれを結局選ぶべきなのか判別がつかなくなり、一歩も動けなくなってしまうことも多々あります。理想だけを語って、時間が過ぎてく、みたいな。
コミュニケーションツールとしての側面も強いので、よく意見をピックアップしてコメントする場も見かけますね。特にインフルエンサーや企業アカウントにとっては、ユーザーとのコミュニケーションを創出する場になってる場合も多いです。一対多のコミュニケーションツール。しかも距離感が近いので、かなりビジネスには使いやすい。
情報の扱い難易度の高いSNSですが、使いこなすと、生々しい、メディアにも脚色されていない、情報、方法論、手法、思考などが一挙に手に入ります。しっかり考えて使うと、考える力も身につけることのできるSNSです。本当に生の情報が手に入るからこそ、自分にとって正しいものを見抜く判断力や思考が必要なんですね。
共感を得ることができれば一気に拡散されるので、例えばセクハラやパワハラなど、理不尽なことに対して、大勢の人が味方になってくれることも多いです。権力に立ち向かえる武器にもなります。ただ、逆に悪い共感、間違った情報に対して共感が集まってしまうと、社会を巻き込んだ壮大ないじめになりかねません。もろ刃のつるぎそのものです。
発信者側に影響力があっても、実は社会にとって害悪になるような主義思想を持っていれば、瞬く間に情報感度が低めの人は取り込まれます。インフルエンサー等にその類の人も多いです。気をつけて。だからこそマーケティングに使いやすく、逆に危険もあるんですね。
ひとまず、X(旧Twitter)の特徴についてお話してきましたが、こんなところでしょうか。次はFacebookについて見てみましょう。
Facebookは長文で投稿できて、かつX(旧Twitter)よりも拡散力は低く、リアルな友人や知人の発信を重視するSNSです。どうやってリアルな繋がりを重視するかと言えば、そもそもタイムラインに表示される情報が、リアルな繋がりを重視するように人工知能が選定しています。企業アカウントなどの情報よりも個人の発信が重視され、さらに情報が正しいものか、その人にとって必要なものかを高度に判断して表示させるので、特に本人に情報を判断する能力がなくても関連性の高い情報が優先して入ってくるようになっている、とも言えます。
さらに、表示される情報は行動によって常にカスタマイズされるため、自分の行動によって表示される情報は変化し、有益性が増していきます。個人の繋がり重視、と書きましたが、自分の行動次第では企業やメディア発信の有益な情報が最優先で配信されるようになるのです。
もともとはX(旧Twitter)のように拡散力が非常に強いSNSだったのですが、大統領選挙などでフェイク(嘘)情報が大量に拡散され問題になったことにより、よりクローズドなSNSになりました。また、個人情報を広告に活用したりビジネスに利用していること、漏洩などの危険性を指摘されたことで、かなり個人情報に対するセキュリティが強化されています。そんなFacebookですが、基本的には下記の特徴があります。
こんなところでしょうか。ポイントとしては、タイムラインの人工知能がなかなか優秀で、本当に好みの情報にフォーカスして表示してくれるようになること、でしょうか。例えば、先ほども書きましたが、個人の繋がり優先とは言え、ユーザー側が好んで企業やメディアの発信をシェアしていると、それに関連する情報は常に表示してくれるようになります。自分で取りに行った情報のカテゴリに関して、最も優先順位が高くなるでしょう。
僕自身は主にITやスタートアップの情報を配信するメディアをフォローしています。そして気になった情報があれば、常にブックマークがてらシェアしているのですが、シェアを続けたところ、本当に僕にとって有益な情報や発信でタイムラインが埋め尽くされました。おかげで時代の最先端に関する技術からカルチャーまで、情報やトレンドを取り逃がすことがありません。
おまけにメディアの質がよく、配信される記事も質が高いものばかりなので、X(旧Twitter)と比べて圧倒的に僕にとって有益な情報ばかり集まるようになりました。なので、僕自身の情報収集は、実はX(旧Twitter)ではなくFacebookで行なっています。Facebookのタイムラインを眺めていれば、今抑えるべき起業からITの情報まで配信されてきますので、それで情報収集は事足りています。偽ニュース対策もかなり力を入れていますので、信憑性の高い社会とっても有益な情報が黙っていても教えてもらえるのです。
ここが大きなX(旧Twitter)との差だと思っていて、Facebookの場合、自動的に素晴らしい有益な情報が入ってきますし、考えて情報を取捨選択する必要も、ほとんどありません。自分にあった内容、しかも有益なものを人工知能が表示してくれるので。
ただ、もちろん、最初にメディアや企業アカウントなどを自分から検索し、いいね!する必要はあります。自分のアクションがなければ、ひたすら身内の情報ばかりになるので、よほど身内の情報感度が高くなければ、退屈なタイムラインになるでしょう。年齢層も高いこともあって、何もしなければ最先端から数年遅れた情報ばかり、目に入るようになるかもしれませんね。
その代わり、主にメディアの情報なので、即時性や生々しさはX(旧Twitter)に劣ります。X(旧Twitter)の場合、個人の発信がメディア化しているので、信憑性は定かではないにしろ、すぐに拡散されてきますし、入手できます。災害などが起きた時は、X(旧Twitter)が非常に有利に素早く情報を手に入れられるでしょう。財布なくした!とか呟いた場合、誰かが見つけてくれたことを報告してくれるようなケースもありますし。ただ、本当に価値のある情報を自動的に配信してくれるので情報に振り回される必要がほとんどありません。
情報時感度が低くても、情報の良し悪しを判断する知識が少なくても、より良い情報を手に入れ続けるのであれば、圧倒的に僕はFacebookをおすすめします。速度がX(旧Twitter)に劣ると言っても、それでも次の朝には最新情報は届いていますし、時代に遅れをとるほどの遅さではありません。情報伝達が早い中でも、それぞれ速度の優劣はあるな、というイメージです。今Facebookに箕輪氏の「良い話」が流れてきていますが、X(旧Twitter)では箕輪氏のパワーセクハラ情報で持ちきりです。翌朝にはFacebookも箕輪氏のパワーセクハラの情報に切り替わる、もしくは箕輪氏のコンテンツが自粛されるかもしれません。という具合。
このようにFacebookとX(旧Twitter)の使い分けについて書いてきましたが、結局、どのように使い分けて、どのような人が、どちらを使うべきなのでしょうか。それぞれ下記にリスト化しますので、ぜひ自分に置き換えて考えてみてください。
このようにどちらも特徴があるわけですが、僕はどちらも使ってます。Facebookは特に自分で情報を取捨選択する労力をかけたくない、常に時代の最先端を届けて欲しい、そうした類の情報を得るために基本使っています。仕事のやりとりも、ほとんどFacebookのメッセンジャー経由で、必要があればSlackを使う、といったニュアンスですし。ビジネスツールとしても機能してます。
X(旧Twitter)は「個人」の意見を収集するために使っています。あとはどちらかというと拡散力があるので、自分が届けたい情報を発信するとき。あと、為替のような即時性のある情報を手に入れる時は圧倒的にX(旧Twitter)が有利です。ドル円とかで検索かけたら、暴投暴落の理由なんかがすぐ手に入りますし。災害の時もFacebookではなくX(旧Twitter)を使いますね。
なので、安定して最先端の情報、質の高い情報を手に入れる時は、Facebook。個人の情報や即時性が必要な情報、そして発信は基本的にX(旧Twitter)となります。僕は基本的に情報収集そのものはFacebookで行い、Facebookで手に入れた情報に対して個人がどのように考えているのかを、口コミ等も含めて調べるためにX(旧Twitter)を活用する、とした方がいいと思います。いちいちカオスな情報の渦から自分で選択するという労力が、そもそもだるいですし。
ということで、長々と書いてしまいましたが、より効率よく素晴らしい、質の高い、信憑性のある情報を手に入れたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。今までよりも、何倍も効率的に高品質な情報を手に入れらるようになるはずです。本当に。
様々な事業開発に携わり、自らも連続的に事業を立ち上げる環境下で培われた事業デザインスキルと、高品質な技術をWEB制作に組み入れた独自手法で「求められるWEBサイト」をご提供。単純なWeb開発ではなく事業およびユーザー視点から、皆様のビジネスを手助けします。
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