よく「一晩で人生変わった！」なんて話を聞くと思うのですが。

あの言葉には、語弊があります。
嘘があったわけではなくて、語弊があるのです。

一晩で人生が変わるのは、本当のことで紛れもない事実なのですが「一晩だけ」で人生を変えたかと言うと、違います。
一気に人生が変わるような時は、その前に最低でも数ヶ月は確実に積み重ねて「準備」を続けてきています。
数ヶ準備をして、ようやく「仕掛けた日」に一気に人生が変わるのです。

まず最初に認識してほしいのは「一晩で人生を変えるには数ヶ月は準備が必要」だということ。
この事実を、確実に頭の中に入れておいてください。

おそらく、ここで疑問になるのが、一体どのような「準備」をしてきたのか、ということですよね。
準備は準備でも、準備の方向性が間違っていたら、確実に花は咲きません。

まず「一晩にして財を成す」ために大切な準備は、大きくわけて2つあります。

1つめが、魅力的な商品を作り出す、ということです。

できるだけ高額な商品か、安くてもたくさん少ない労力で売れる商品がいいです。
さらに、確実にこれなら売れるだろう、という圧倒的な自身が持てるくらい、商品を磨き上げることです。
商品の質や新規性をはじめとして、誰かの興味を引くような内容でなければ、売れません。

2つめが、見込み顧客を集めて興味を引くことです。

商品があっても、売る相手がいなければ、意味がありません。
そして、実際に売り始める前に、皆の興味を自分に向けておく必要があります。
いくら人を集めたところで、売る相手がいなければ、意味がないのです。

魅力的な商品を作り出し、宣伝する人を集めて興味を向ける。
この段階を着実に進んでいくからこそ、一気に財を成すことが出来るのです。

例えば、10人に宣伝したら2人は買うような商品が生まれたとしましょう。
さらに、1,000人のコミュニティを自分が持っていたとしたら、どうでしょうか。
単純計算で、200人は買ってくれることになります。

商品のクオリティを上げることで10人中2人だった購入率を、10人中5人に変えましょう。
コミュニティの母数を増やすことで、宣伝できる見込み顧客を増やしましょう。

4千円の商品を1万人に売りたいのであれば、どうでしょうか。
10人に宣伝して1人に売れたとすれば、母数を十万人に増やせば良いですね。
もし十万人の母数を集めるのが難しいのであれば、商品のクオリティをあげるしかありません。
魅力的に映るコピーやマーケティングも必要です。
あらゆる手段を駆使して、10人中5人が買うように出来れば、5万人集めれば売れるわけです。

単純にお話してしまえば、これだけのことです。
宣伝できる母数を増やし、興味を持ってもらい、魅力的な商品を提供する。
あとは、具体的にどうやって上記のミッションを実現するかを考えるだけなのです。

ちなみに四千円を一万人に売ったとしたら、4千万円ですね。
夢がある話ですが、具体的な数字にしてしまえば、なんだか出来るような気がしてきませんか？

基本的には、こうした算数だけで財を築くための算段を作ることができますね。

さて、どんな商売をして財を築こうと考えた時に、あれやこれやと難しく考えるからうまく行かないのです。
シンプルにやることを決めて、簡単な数字で目標を把握してしまえばいいのです。
あとは、どうやって目標を達成するかを考えれば良いだけなのですから。

一晩で財を成すのではなく、上記の準備を重ねてきて、仕掛けた日に財を成すわけです。
なので、計算と自分の努力で、タイミングを見計らって得られるものなんですね。
ぜひ、どうすれば「一晩で財を成せる」のか、挑戦してみてください。

上山 翔太

株式会社クオン代表取締役

2007年からWEBデザイナー / エンジニアとして活動を開始。2015年には、セブ島にて立ち上げた日本人対象のクリエイター育成スクールと運営していたメディアを売却。その後、アメリカで事業デザインを無理やり学ぶ。帰国後は起業家育成プログラムを立ち上げ、新規事業開発、起業家育成に従事するほか、マーケティング戦略策定、ウェブ開発技術を提供。「IT留学シェアハウス」や「起業教育・支援プラットフォーム」を開発、運営。その後、株式会社QUONを立ち上げ。WEB制作事業を軸として、クリエイターと起業家を産む村づくりプロジェクトなどをバリ島と日本を中心に推進。