ポップアップにサブスクリプション。変化する飲食業界。

公開日 : 2017-06-08 / 最終更新日 : 2023-11-12

ポップアップにサブスクリプション。変化する飲食業界。

興味を持っている領域の中に、飲食店がある。ただ、飲食店と言っても、普通の飲食店ではない。 ここ数年、新しいタイプの飲食店が現れ初めている。しばらく変化の無かった業界にこそ、チャンスがあるものだ。 僕自身も、最近、料理人に […]

著者: 上山 翔太

興味を持っている領域の中に、飲食店がある。
ただ、飲食店と言っても、普通の飲食店ではない。

ここ数年、新しいタイプの飲食店が現れ初めている。
しばらく変化の無かった業界にこそ、チャンスがあるものだ。

僕自身も、最近、料理人に連絡を取ることが多い。
ITとの兼ね合わせで、新しいモデルを画策するのは、なかなか楽しい。
一見すると、ITと料理人なんて、真逆の存在に見えるかもしれない。
全く関係なさそうな業界を繋いだ時に、新しい発想は生まれるのだ。
変化の無かった業界に変化を起こそうとするのは、ワクワクする。

今日は、新しいタイプの飲食店を2つほど紹介させて頂く。
これから、飲食関係で開業しようとする方は、目を通しておくと良いだろう。

ポップアップレストラン

2010年ころから登場しているので、知っている方も多いかもしれない。
ポップアップレストランは、基本的に固定の場所を持たないレストランだ。
腕利きのシェフたちが、1日ごとに全く別の場所でオープンする。
料理が出来る場所であれば、どこでも開催できるのだ。

基本的に会員制の場合が多く、開催時間と場所は事前に案内がある。
案内があったらすぐに予約を入れ、当日、会場へと向かう。
シェフ側も気軽に開催できる上に、顧客にとっても新しい食体験となる。

気軽に開催できるポップアップレストランは、新しい事業の「実験」にも有効だ。
実験とは、新しいレストランを開業する前に、テストをすることだ。
この考え方は、IT業界におけるプロダクトの作り方にも似ている。

基本、ITの世界では、最初から本格的にプロダクトを作りこまない。
まず、MVPと呼ばれる最小限のプロダクトを作り、実際に試してみる。
そして、段階的に調整しながら、プロダクトを作りこむのだ。

ポップアップレストランは、飲食で同様の実験が出来る。
まず、最低限のコンセプトを実現するポップアップレストランを開く。
ポップアップレストランでの反応を見ながら、徐々に事業やコンセプトを調整するのだ。

この方法であれば、最初から大きなリスクを背負って、店舗を構える必要がない。
最初に自分のコンセプトが的確か確信を持ってから、店舗を開くことができるのだ。
飲食店を「ちょっと試してから」開店する。
同様の流れは、今後、どんどん広がっていくだろう。

より全ての事業作りは、最小限かつ気軽に開始できるようになっていく。
小さく気軽に事業を始めやすい形は、他の業界にも増えていくはずだ。
どんどん事業作りが身近になっていることを実感する。

サブスクリプション

サブスクリプションとは定額課金制のことだ。
毎回料理にお金を払うのではなく、月額課金で運営される飲食店が増えている。
米国を中心に展開されているモデルで、今後の飲食業界に欠かせない。

最近、日本でもサブスクリプション型のカフェが誕生した。
Google出身者の作ったカフェ、ALPHA BETA COFFEE CLUBである。
月額定額課金で、コーヒーが飲み放題になるサービスだ。
2017年4月22日に自由が丘にオープンしているので、足を運んで見ると良い。
2号店に関してもすでに考えており、東東京エリアで開くそうだ。

元々、定額課金の考え方はITだと当たり前のものだ。
あらゆるものが定額課金で提供されている。

ただ、サブスクリプション型のビジネスは、使用頻度がものを言う。
定額課金なのだから、定額の中で可能な限り恩恵を受けたい。
それは、誰もが当たり前に考えることだ。

だから、飲食店に応用するとなると、地域密着が基本となる。
頻繁に訪れられる場所に無ければ、定額の恩恵が受けられないからだ。

自分がサブスクリプション型の飲食店をするなら、出店を急ぐだろう。
複数の場所でオープンさせて、継続的に利用できる場所を増やす。
それか、頻繁に使えるような仕組みにするはずだ。
例えばコミュニティに密着したり、会議室やオフィスの変わりにしたり。

考え方次第だが、ITのサブスクリプションより越えるべきハードルが多い。
ただ、成功モデルを確立することが出来れば、第一人者になれるだろう。
挑戦することが、非常に楽しい分野であることは間違いない。

まとめ

ITの業界における常識を他の業態に持ち込む。
この考え方は、これから事業を作っていく上で、非常に効果的だ。
飲食業界においても、まだまだ改革の余地はある。

しばらく、飲食業界のモデルには、大きな変革は無かった。
なぜなら、食品衛生法など法務の壁が、その拡大を阻止してきたからだ。
だが、同時に、人々の安全も守ってきたことも否めない。
日本では、変革を起こしにくい分野であることは確かだろう。

ただ、一度でも変革を起こせれば、大きなアドバンテージになる。
だからこそ、世界中で新しい飲食の形を作ろうという流れが起こっている。

他の業界、ビジネスモデルを見れば、飲食に応用できるものは、たくさんある。
どんな仕事の形があるのか視野を広げて見てみよう。
いつでもヒントは、自分の業界ではなく、他の業界にある。

プロフェッショナルほど、自分の業界しか見えなくなることがある。
それではダメで、他業界とのコラボにこそヒントはあるのだ。
今の社会で勝ち残るならば、既存の枠組みから外れた発想をする必要がある。
研究しつくされた足元の業界だけでは、発想のヒントは得られない。

ぜひ、視野を広げて世界を見て欲しい。
チャンスやヒントは、別に逃げているわけではない。
組み合わせを見つけ出す発想力が、足りないだけなのだ。
いつだって、チャンスもヒントも、すぐ目の前に存在しているのだ。

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