生き方や働き方って、色々あります。

中でも1つ、絶対的数多くの人が望む働き方が1つあります。

それが、旅をしながら働くことです。

楽しそうな響きですよね。旅と仕事。今のトレンドでもあります。なおかつ、日本で貯めた貯蓄を食いつぶして旅をするような生き方ではなく、実際に旅をすることで収入に繋がるような、そんな働き方を理想に描いている人も多いのではないでしょうか。

実際、僕自身は旅先に行っても収入が途切れないような働き方をしています。旅先に行くからこそ、価値を発揮できるような仕事を作り出し、自由自在にあっちこっち足を運んでいます。こう聞くと、ノマド？というイメージを持つ方もいらっしゃると思いますが、少し違うんです。

ノマドの人は特殊な技能をもっている方がほとんどだと思います。ウェブデザイナー、イラストレーター、グラフィックデザイナーなど、インターネットがあれば、どこでも仕事を受注できるようなスキルをもっている方が、多いのではないでしょうか。

ただ、受託案件だと、実は時間の自由がそれほど、ききません。おまけに、場所は自由でも、結局のところ納期はありますし、全ての裁量がクライアントによって決められてしまいます。これだと、旅をするには少し収入源として勝手が悪すぎるんですね。場所は自由になるかもしれませんが、時間はそうそう自由にすることなんて出来ません。

旅をしていると、それこそ電波のない状態や、インターネットに繋げないような状態もあります。そういった時にでも、今、旅先にいることを充分に活かせるような仕事である必要があります。業務委託、という形では、本当に旅先だからこそ得られる時間やメリットを享受することはできません。

僕が実践するのは、業務委託ではなく、自分で仕事を作ること。さらに、旅先だからこそ収益を挙げられる仕事を考えること。ノマドのように「ただ場所を変えただけ」のものではなく、実際に旅をするからこそ、仕事の価値を向上させ、時間的にも経済的にも自由に暮らす生き方。それが理想です。

このような働き方を、ダイスワークと呼んでいます。Distination Self-employmentの頭文字を使って、DISE WORKです。旅先事業主、とでも呼べます。

ひとまず今回は、ダイスワークの手段を4つほどお伝えします。将来は海外に住みたいと思う強者から、旅先で収入が途切れないようにしたい人まで、ぜひ、参考にしてみてください。

旅先に関連性のある仕事を作り出し、出張という形で海外へ。

直接、対象の国で事業を立ち上げることが難しい場合、まず、旅先に関係する仕事や企画を日本で作り出します。メディアやショッピングサイト、観光案内や旅行代理店、留学エージェント、コンテンツ提供。自分が興味のある国に関連する、興味のある仕事を立ち上げましょう。もちろん個人事業主として動ければよく、無理に法人登記する必要はありません。

結果的に日本の事業なので、海外には出張という形で入国できますし、ある程度の滞在も可能です。立ち上げた仕事は対象の国に関連性が大きいものなので、むしろ現地にいた方が良いサービスを提供できる形になるかもしれません。

日本にいるうちに、その国にいくからこそ価値が出るようなサービスや企画を立ち上げてみてください。期間は3ヶ月が目安です。複数の国に行く、もしくは世界をまわるのであれば、その旅をするからこそ、盛り上がって収益化していけるような企画を最初から考えて、旅にでます。

もちろん出張という形で海外にいくことになりますし、旅をすればするほど企画や仕事も盛り上がって収益になります。これで、海外にいる最中でも、きちんと収入を手に入れることが可能です。旅が直接収入に繋がるサービスや商品、事業、企画。ぜひ作り上げてみてください。

コンテンツクリエイターとして、広告、Youtube、アフィリエイトなど、あらゆるツールを使って収益源を作る。

ブログやホームページを構築し、コンテンツを作成し、収益源を作ります。インターネットの世代には、たくさんの収益源を提供してくれるインフラが整っていますからね。自分自身が価値のあるコンテンツを提供していれば、収入として還元される時代なのです。

自分自身をメディアにしてファンをつけてしまいましょう。内容の質やおもしろさは大事ですが、誰が発信したのか、という発信元にも大きく左右されます。普段からなるべく情報を受け取ってくれる人たちを大切に集め、育ててファンを作り、どんどんコンテンツを発信していきましょう。

ブログを書く、アフィリエイトとして良い商品を提供する、広告を出す。他にもたくさん手段はありますが、とにかく自分のコンテンツを提供して収入を得られる状態を作りましょう。その状況を作り上げることができれば、基本的に「海外」や「旅」そのものが、かなり良質なコンテンツとなります。

とにかく、自分自身の試みや挑戦に、興味をもってもらえることを意識します。興味をもってもらえる人が増えれば、世界全ての場所が、仕事にとっても価値のある場所に早変わりします。普段は作れない、良質なコンテンツを作ることができるからです。コミュニティを盛り上げ、ファンを作り、自分自身の発信力を強めていきましょう。

旅先で家を借りてAirBnbなどの民泊サービスを運営する。

国の法律によります。ただ、現実的な手段の1つです。まずどこか賃貸物件を借ります。海外には礼金はありませんし、初期費用を安く抑えて借りられる場所も数多くあります。そこに住みます。同時に、空いている部屋をAirBnbとして開放して集客します。家賃はタダになりますし、同時に色々な国の方と国際交流することも可能です。

また、海外の家は家具付きのところも多く、入居してすぐに生活を始められるところも多く存在します。入居した次の日から募集を開始し、上手くいけばかなりの収入につなげることも出来るでしょう。実際、海外に家を借りて、そこに住みながら空いた部屋を貸し出している人はたくさんいます。

ただ、実際にAirBnbで募集してお客さんが来るかどうかはわかりませんし、入念な下調べは必要かなと思います。不安であれば、少し趣旨からずれますが、受託案件を受けながら運用し、その間にダイスワークが出来る仕組みを作りあげ、業務委託から離れてしまいましょう。徐々に通常のノマドから移行していけることも、考え方の中に入れておいた方がいいかもしれません。

旅先で仕事を作ってしまおう。なんなら会社も作ってしまおう。

これは、海外に住みたいと考える場合。旅行や旅ではなく、定住したい場合ですね。僕も一回やりました。

まずその国で何らかの事業を立ち上げられないかということを考えます。その国の特色を活かし、海外だからこそ作り出せる仕事があるのではないかと、アイディアを出していきます。ここで壁になってくるのがビザを始めとして法律の問題ですが、それは国ごとに調べていけば、クリアできる道はあります。

ただ、かなりハードルが高いです。サラリーマンから突然入り込むには、到底手がつけられない領域です。また、長期で考えることは大前提です。その国が本当に好きで、なんとしてでもその国で仕事がしたい、もしくは別途、困難を乗り越えられるモチベーションがあり、楽しめますよ〜という方じゃなければ厳しいです。もし、収入を得得られたらOKなのであれば、やめて置いたほうがよいでしょう。

正直、かなり楽しいですけどね。もちろんたくさんの困難があります。海外での事業なので、日本にはない難しさが山ほどあります。特に法律の問題をクリアするのは、かなりの情報や調査、労力が必要になってくるでしょう。それでも、本当にその場所が好きで、何かしたいという気持ちがあるのであれば、その課程すらも心の底から楽しめるものです。

まとめ

旅に出るからこそ価値のあがる働き方はもっとたくさんあります。

業務委託のように誰かの意思に引きずられるような働き方ではなく、もっと自由自在に「旅先」というアドバンテージを活用できる仕事は作れます。

また、これからさらに、旅をしながら働く、旅先で仕事をはじめる、という生き方は、よりメジャーなものになってくることでしょう。

ただ、ダイスワークを実行するには、必ず必要なスキルが一つだけあります。それは、仕事を作り出す力です。自分の頭で考え、実現させることが出来なければ、日本国内だろうが海外だろうが、自由に生きることなんて到底できません。

「世界のどこでも出来る仕事を習得すればいい」というわけではないのです。そして「世界のどこでも働ける仕事」が、あなたを自由にしてくれるわけではありません。大切なのは「旅」をするからこそ価値の引き出せる仕事であり、仕事そのものを作り出せる力です。もっと考えれば「旅先だからこそ」価値の出せる仕事はたくさんあるでしょう。

ぜひ、みなさんも考えてみてください。そして挑戦してみてください。旅をすることによって、より収益化できる仕事は、世の中にたくさんあります。そのどれかはきっと、あなたが実現出来るものになるはずです。無理だと思わず、挑戦し続けましょう。

それにしても、面白い時代になってきたなあと思います。一昔前だったらインターネット上で収益化できるものなんて、ほとんど存在していませんでしたし。今は、個人がたくさん活躍出来る世の中になってきましたね。チャンスは今です。ぜひ、チャレンジしてみてください。

上山 翔太

株式会社クオン代表取締役

2007年からWEBデザイナー / エンジニアとして活動を開始。2015年には、セブ島にて立ち上げた日本人対象のクリエイター育成スクールと運営していたメディアを売却。その後、アメリカで事業デザインを無理やり学ぶ。帰国後は起業家育成プログラムを立ち上げ、新規事業開発、起業家育成に従事するほか、マーケティング戦略策定、ウェブ開発技術を提供。「IT留学シェアハウス」や「起業教育・支援プラットフォーム」を開発、運営。その後、株式会社QUONを立ち上げ。WEB制作事業を軸として、クリエイターと起業家を産む村づくりプロジェクトなどをバリ島と日本を中心に推進。