こんにちは。上山です。

突然ですが、みなさん、ナウル共和国という国を知っていますか？
もともと、島にあった資源によって、繁栄していた国があるんです。
資源によって儲かりすぎたために、島の人は働かなくても豪遊できる状況。
繁栄していた当時は、国民が何もしなくても裕福な暮らしができたそうです。

税金はもちろん無く、光熱費や病院の費用も無し。
おまけに結婚した人には家がプレゼントされたみたいです。
働いている人は、外国人が役人だけ。
1980年代、何もしなくてもGNPは日本の倍あったそうです。
ナウル共和国、おそるべしですね。。

しかし、資源が枯渇してしまい、状況が一転します。

資源が枯渇したら、働いて稼げば良いと思いますよね。
ところが、裕福な状況が30年以上も続き、誰一人、働き方を知らなかったのです。
おまけにナウル王国に住む、多くの人が糖尿病という状況。
本当に100パーセント、資源頼みの生活をしていたわけですね。

結果、国は崩壊。
国家的な信頼も威厳も失ってしまいました。
こうして、ナウル共和国は、自給自足の生活に立ち戻ったというわけです。
今は9300人程度住んでいて、働いている人300人だそう。
他の人は働き方を知らないので、全員無職なわけです。
本当に自給自足の生活をしているんですね。

働く力を失い楽して稼ぐことは結果的に破滅を招く。

ナウル共和国は、本当に教訓だと思うんですよ。
今、日本にも楽して稼ごうという人がいっぱいいますよね。
携帯電話で1日10分作業するだけで稼げるとか。
バイナリーオプションで稼ぎましょうとか。

実力も無いのに稼げるトレンドなんて一瞬で終了しますよ
そのうち、通用しなくなって儲からなくなって終わりです。
稼ごうとするなら、自分の実力になるまで本気で立ち向かう必要があります。
プロフェッショナルになるまで突き詰めるべきなのです。

もし実力をつけずに稼げる状況が続いたらどうなるか。

いずれ、ナウル共和国と同じく破滅の道を辿ります。
僕自身、似たような流れを辿った人たちを何人か見てきました。
皆、たまたま稼いで、そのままお金の使い方も稼ぎ方も分からず沈んでいきました。
結局のところ、自分で稼ぐ力を持たなければ、短い夢で終わるのです。

投資でも事業でも、仕事でも専門職でも。
なんでも構わないので、本物の実力をつけるまで、時間を投資すべきなのです。
常に安定して稼いでいる人は、皆、そういった向上心があります。

先日、とある友人が1人、カナダのトロントに旅立ちました。
十分裕福に暮らせる状況にも関わらず、自己投資をして留学したのです。
貯めたお金の多くを、自分の実力をつけるための投資に使っています。

僕も同じです。

今の状況に満足することなく、日々、実力をつけるために投資しています。
起業、マーケティング、実践、ブログ、とにかく稼いだら経験に投資します。
最後に自分を救ってくれるのが、自分の実力だけと理解しているからです。
そして、着実に次のステップを掴みにいくのです。

一方、愚か者は豪遊します。
適度にセンスの良い遊びを嗜むのではなく、派手に。
無駄に消費ばかりして一切投資しないのですよ。
それは、王道の転落パターンです。
このブログを読んで頂いている方に愚か者がいないことを祈ります。

現状は、いつか崩れるのです。
ナウル王国のように、今よければと思って生きる現状は、崩壊します。
何十年も、今の延長戦上に未来があるはずがありません。
僕たちは瞬く間に移り変わる時代を生きているのです。

ずっと安心して暮らしたいからこそ、自分自身に徹底的に投資する。

もし何かの拍子で稼げたのなら、自分自身に投資することです。
未来を見て、もし現状が崩壊しても、余裕を持って暮らせるように準備すべきです。

ナウル共和国だって、儲かっているうちに事業を作っておけば。
それこそ、世界有数の国になっていたはずです。
今のドバイやシンガポールのような国になっていたかもしれないのです。

人間も同じです。

余裕があるうちに次の準備をしておかなければ、いずれ滅びます。
滅んでしまった時に、自分に何も残っていなければ意味が無いのです。
一瞬の栄光の後に、どん底まで落ちて、そのまま人生を終えるかもしれません。
最後に頼れるのは、自分の中にある経験でしかないのですから。

今、本当に楽をしてお金を稼ごうという人が多いように思います。
彼らは圧倒的に愚かな状況にあり、何一つとして現実が見えていません。

楽して稼いだら、確実にその反動がくるのです。

その証拠に、数々のお金持ちが消えていきましたし、国だって滅びます。
これだけ教訓は山ほどあるのに、不勉強にもほどがあるといった感じです。
完全に、何1つとして見えてい無い人のセリフが決まって「楽に稼ぐ」なのです。

何らかの投資に成功したら、余裕のあるうちに自分に投資しましょう。
何らかの仕事に成功したら、余裕のあるうちに自分に投資しましょう。

もちろん、お金にお金を稼いでもらう、さらに投資を極める発想でも良いでしょう。
それもまたリスクを背負って、自分自身を研磨し高めることになります。

今、楽をして稼ごうとしている人は、ぜひナウル王国の事例を頭に置いてください。
全ての安定は、そのままにしておいたら、いずれ消え去るものです。
あらゆる状況は、時代が変われば消滅していくものです。

何かを手に入れたからと行って、その状況に満足していてはなりません。
常に次を見て、未来の生き方へ投資していくようにしましょう。

ナウル共和国からは、政治以上に学ぶべきことがたくさんありますね。
現状に満足せずに、次を見て動いていく癖をつけていきましょう。

上山 翔太

株式会社クオン代表取締役

2007年からWEBデザイナー / エンジニアとして活動を開始。2015年には、セブ島にて立ち上げた日本人対象のクリエイター育成スクールと運営していたメディアを売却。その後、アメリカで事業デザインを無理やり学ぶ。帰国後は起業家育成プログラムを立ち上げ、新規事業開発、起業家育成に従事するほか、マーケティング戦略策定、ウェブ開発技術を提供。「IT留学シェアハウス」や「起業教育・支援プラットフォーム」を開発、運営。その後、株式会社QUONを立ち上げ。WEB制作事業を軸として、クリエイターと起業家を産む村づくりプロジェクトなどをバリ島と日本を中心に推進。