働き方の変化は、まだ始まったばかりで、今後、会社に毎日のように通勤することなく、リモートで働く方も増えてくるでしょう。それぞれの生活スタイルに合わせた働き方で結果を出していく。

そんなワークスタイルの改革は、これから徐々に盛り上がってくる分野です。

そんな中、いくつかのビジネスチャンスが生まれつつあります。場所を選ばず働けるようになる、ということはつまり、山の上、海の上でだってインターネットにつながればさえ、仕事出来てしまうわけですね。先日、Facebookに流れて来た記事をご紹介します。

オフィスは海の上！世界を旅しながら仕事ができるネット環境完備の船が乗船者を募集
http://irorio.jp/umishimaakira/20150906/258403/

いいですよね。船酔いする方は厳しそうですが。笑

つまりこれ、どういうことかと言いますと、ネットつきの船で旅をする、ということです。ただ、もっと大きな枠で見てみると、ネットつきの船という意味に、もっと大きな意味が込められていると思うのです。僕自身、どこかで仕掛けてみたいなぁ。

「仕事×旅」の旅行プランこそ、今後開拓すべきジャンルじゃないかと。

旅や旅行しに行くのに、仕事をもっていくなんて嫌！という方もいると思います。

ただ、ちょっと普通の旅行や旅とは考え方が異なります。というより、考え方が逆なのです。仕事をより快適な環境、非日常の空間の中でしていたいから、旅という職場を選ぶ、とでも言えます。

例えば、このままリモートワークの制度を取り入れる企業が増えて行き、場所を選ばず生活出来るような人が増えて行ったとします。その時、せっかくリモートワークなのだから、どこか行ったり、旅をしながら仕事をしたい、と考える人も大勢出てくることと予想できます。

ただ、現実的に今の世界だと、どこでもと言いつつ、どこでもとは言いがたい状況があります。どういうことかと言いますと、インターネットって、やっぱり先進国くらいしか自由に使えないんですよね。カフェやレストランなど、店舗に入れば使えますが、それでも事前にチェックして、確実に繋がるという確信が無いと、不安で、そこそこ大きめの仕事はもっていけないのが現状です。

ところが、常に高速で繋がるWifiを完備してくれている、という場所が、常に隣にひっついてきてくれるなら別です。それこそ、今ご紹介させて頂いたように、海の上でだって仕事を可能とし、お金を生み出せるようになるわけなのです。

そして、これからの時代、徐々にリモートワーカーが増えていくにつれて、Wifiが使えるか使えないかそのものが、旅行のポイントになっていくのではないかと想像出来ます。というより、旅行というよりも半旅行、というようなイメージかもしれません。

仕事はするけれど、どこか旅に出る。作業は常に持っているのだけれど、もっと快適な場所で作業したい。そんな「仕事×旅行」の打ち出し方が、今後、新しい旅のジャンルになるのではと考えられます。だから旅行会社はそれこそ「仕事×旅」の企画を打ち出して、Wifi完備のツアーでも始めてみた方がいいんじゃないでしょうか。期間は2週間とか1ヶ月とか、ある程度長期ですかね。

もしくは単純に、観光名所をまわるのではなく、非日常的な働く場所を用意するだけでもいいのかもしれません。ただ、結局のところ、大きく移動するということは、それなりにどこか楽しい場所や若干の観光も期待するでしょうから、自由時間中にそれらを回れるような、フリーなプランを用意してもいいのかも。なんて、色々楽しい想像が膨らみますね。

とにかく、働くことと旅が出来ること、これらはノットイコールの関係ではなくなってきます。リモートワークの導入がすすむにつれて、仕事と旅を融合させたプランは徐々に認知を拡大していくでしょう。もしかすると、新しいライフスタイルの1つとして、日常に定着していくかもしれませんね。

上山 翔太

株式会社クオン代表取締役

2007年からWEBデザイナー / エンジニアとして活動を開始。2015年には、セブ島にて立ち上げた日本人対象のクリエイター育成スクールと運営していたメディアを売却。その後、アメリカで事業デザインを無理やり学ぶ。帰国後は起業家育成プログラムを立ち上げ、新規事業開発、起業家育成に従事するほか、マーケティング戦略策定、ウェブ開発技術を提供。「IT留学シェアハウス」や「起業教育・支援プラットフォーム」を開発、運営。その後、株式会社QUONを立ち上げ。WEB制作事業を軸として、クリエイターと起業家を産む村づくりプロジェクトなどをバリ島と日本を中心に推進。