「社会のため」=「自分のため」。企業の「ビジョン」は「お金」ありきという当然の欠如?

公開日 : 2016-10-21 / 最終更新日 : 2023-11-12

「社会のため」=「自分のため」。企業の「ビジョン」は「お金」ありきという当然の欠如?

最近、電車の中でこんな話を耳にしました。 「そんなに社会や誰かのためというビジョンを語るなら、企業や経営者はタダでサービス提供しなよ。どうせ自分が稼ぎたいだけでしょ?」 なるほど、そういう捉え方もあるんですねと。 例えば […]

著者: 上山 翔太

最近、電車の中でこんな話を耳にしました。

「そんなに社会や誰かのためというビジョンを語るなら、企業や経営者はタダでサービス提供しなよ。どうせ自分が稼ぎたいだけでしょ?」

なるほど、そういう捉え方もあるんですねと。

例えば、企業の代表や経営をなりわいにする人は「社会のために」「世の中のために」と話をされている方々も多いとおもいます。ビジョンをもって経営するわけです。もちろん、それはおっしゃる通りで企業を作ることは、大なり小なり、世の中のためになっているんです。それが詐欺でない限り。

ただ、企業を作ること、経営することはもちろん「自分のためでもある」という話は基本的にしません。ビジョンの裏に、自分の願望があることを、表に出さないようにします。「社会のためだ」「世の中をもっと良くするためにやっている」そんなビジョンの話を表ではします。

だけれども、どんなビジョンであれ、企業の立ち上げであれ、経営であれ、自分のためにでもあることは、誰もが分かりきったことです。どんな事業であれ「そうしたい」という自分の欲求を叶えているわけですから。「そういう生き方がしたい」という、自分の欲求で動いているわけなので、結局のところ、本質的な動機は自分自身の中にあるわけです。

基本的に経営や企業を作っていく人の中には、動機が2つあります。今日は、その2つの動機を基準として考えていきたいと思います。

まずひとつはビジョンを叶えたいという動機。

僕はたくさんの人に、成功したり失敗したりして繰り返してきたノウハウや知識、手法などを有料、無料でお伝えしています。「自分の幸せは自分で守れる人を生み出すインフラを作りたい」という単純な欲求があるからです。企業のビジョンとしても同じ内容を掲げていきます。

なんで? と言われると、自由に、本質的な自分を発揮して生きて欲しいという願いがあるからです。どうしてそこまで我慢するのか。我慢に我慢を強いられて、結局掴むのが数千円ばかりの昇給。毎日夜遅くまで死に物狂いで働いて、本当に大切な人に時間を割いてあげられない。そんな社会が果たしてまっとうなものでしょうか。

企業にしても、もっともっと社員の人間的な生活を応援していくような企業が増えていくべきと思います。

ただ、本当に自分がやりたい仕事に時間を費やすのであれば、いいのです。今の仕事に対して、本気で一生捧げてもよくて、楽しくて楽しくて仕方がない。そういう方は、時間をどんどん仕事に費やせばいいと思うのです。仕事そのものに人生のビジョンがあるわけですから。

でも、世の中に生きる人全てが、自分のビジョンを見つけきれているわけではないんです。自分が「こうしたい」という希望を持ってはいる。けれども成し遂げられずに我慢し続けている。なぜなら、人生の舵取りは本当に難しいからです。

考えて考えても、知らないことや体験したことの無い経験に、考えが届かないのです。知らないわけですから。なんとなく、自分の信念に従って、もしくは環境に恵まれて、突き進めた人には分からないと思います。ビジョンだって、見つけ方が分からない人だって多いはずです。

実際、僕は持っていない側でした。どん底のどん底からどうやって状況を打破しようか考えに考えて、なんとかここまできました。それでも、ちょっとした偶然の積み重ねや、運があって、知れて、ここまで来ることができました。そういう意味では「持っていた」と言うべきかもしれません。

だから、我慢できないんです。人生において転機とでも言えるような一歩や手段があっちこっちにあって、知っている人はたくさんいる。それを、知っている人が伝えていかなければならない。

組織とか、企業とかに頼らなくても、自分の頭で考え、事業を作り、自分の手で大事な誰かを守れる、みんなが「自分の手」でお金を稼いでいけるような社会になって欲しいからです。

それは、僕自身が稼げなかった時代の経験にもとづいていて「本当にゼロから、何もない、何も持たない、むしろマイナスの状況からでも這い上がれるんだ」ということを知って、手段を手に入れて欲しいからです。過去の自分に言い聞かせたい言葉でもあります。

それが、僕のビジョンであり、企業という組織的な仕組みを作り、経営し、挑戦していきたいことでもあります。だからこそ活動を続けています。

ここまでが、1つめの理由。2つめの理由は、お金を得るためです。

というと、何か勘違いされそうですが。笑

僕自身、これからの人生を、この分野にかけるつもりでいます。全身全霊をもって、仕組みを構築していきます。

同時に全力をもって取り組むのであれば、もちろん稼いでいきたいのです。妥当に、本当に価値のあるものを提供することと引き換えに。ビジョンを実現し、なおかつ自分自身の理想とする「生活」というビジョンを叶えるために。なにより、自分を大切に思ってくれる人たちに、よりいい暮らしをさせてあげるために。

お金を誰かから求めるということは、誰かにとっての痛みとなります。本当なら全てを無料で提供し、痛みを伴わなくても誰もが手にできる、そんな状況が望ましいのでしょう。

しかし、それは不可能です。

痛みの代わりにサービスを提供すること。先ほどの伝えたい、というビジョンや衝動に反するようですが、この矛盾こそ、世の中の真実みたいなものです。

矛盾、それは圧倒的に社会で大事なものです。矛盾がなければ社会は成り立ちません。いちいち1つ1つの矛盾に反論していたら、社会は今の形を保っていません。世の中なんて矛盾ばかりです。

人生をかけていくのであれば、ボランティアだと自分が死んでしまうのです。当然です。ゆえに、ボランティアはいつだって中途半端です。労力と労力のつなぎ合わせ、フランケンシュタインみたいなものです。どれだけ大きなビジョンがあろうが、それを成し遂げられるのはいつだって、ボランティアではなく企業であり、経営者です。彼等のもつビジョンです。

また、事業だけではありません。個人としてもそうです。

どれだけ想いがあっても、それをすることで、自分も手に入れていかなければ「続かない」んです。個人的にも、自分自身の余裕や幸せがそこになければならない。そして、起業家も経営者も、みんな自分が大切だと感じている、身近な人々を幸せにしていく義務があります。大事な家族を守りたいと思っています。

僕は仕事に全てをかけて、せっかく自分を信じてくれた家族や、友人や、恋人が「あいつは仕事ばかりして」と悲しんでいる姿なんて絶対に見たくないんです。身近な人も幸せにできずに「何がビジョンだ」と思います。

これは個人的な考え方ですが、みなさんもそうではないでしょうか?

そのためには、自分が守りたいものも天秤にかけ、事業を継続させていくことも考えて、総合的に適切な金額を頂かなければならないんです。

だからこそ、また新しい価値を社会に還元していけるはずです。

もし、こうしてアクションを起こすことで、完全に自己犠牲をして、誰かに何かを与え続ける状態に陥るのであれば、誰も動きはしません。いや、動けません。死んでしまうからです。周り全てが不幸になるからです。そして、何か他で収益を得ようとすると、ビジョンとして掲げたものが、中途半端になってしまうからです。

何かを生み出すためには、心に余裕がなくてはなりません。心に余裕がなければ、結局のところ、何も生むことはできません。今後の人生もどんどん攻めて、先陣をきってたくさんの知識や手段を提供していきたい。みんなそう考えています。

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そして、心の余裕とは一定以上のお金で生まれます。もし、お金が無くても大丈夫と言える人は「本当にお金の無い状況」に出会ったことが無いのでしょう。

それはもう悲惨です。残飯を食い漁って生きていくような。

そんな状況では何か仕掛けたくても、誰かを幸せにしようにも、出来るはずもありません。クリエイティブなことをしたいと考えても、身動きすら封じられます。

ちなみに、企業を作り、経営者になって様々なことを知ると、お金の動かし方や掴み方が分かります。だから、それらの知識を総合して「お金がなくても大丈夫」と言うことはできます。

ところが、知る切っ掛けを掴むことは、案外むずかしいのです。

誰しもお金に余裕が無い時期を一度は通ったと思いますが、時間もない、お金もない状況だと、真に生産的な仕事は出来ません。知識もないのであれば、お金を作る方法もわかりません。

だからこそ、企業を経営し、自分自身が次のフィールドにビジョンをもって命をかけるのであれば、信じていてくれる人、守らなきゃいけない大切な人、そして自分自身の自由と誇りと、尊厳と、生活を守っていかなければならないのです。

サービスにお金を支払うということは、つまり人と人の支え合いです。

僕はこれまで色々な事業を立ち上げ、お金を頂いてきました。お客様にとってみれば、誰にお金を支払えば、自分にとって大きな利が返ってくるのかを考える、投資の機会です。世の中は投資と投資に対する利益で出来ています。なんでもそうです。

お客様とは投資家なんです。自分が誰かにお金を払うことで、どれだけ自分が得られるのかを考えて、お金を使わなければならない。そして、起業家、経営者は投資をして貰ったぶん、より大きな価値を返していかなければならない。ビジョンで語ったことを、全力て実現しなければならない。それが社会の本質の1つです。同時に、必ず自分の中で意識しておかなければならない、大切なことでもあります。

つまり、お金を払うことは通常、痛みになぞえられ、誰かから奪うような文脈で話をされたりしまうが、実際のところ顧客にとって「自分がここに賭けてもいい」とする、あくまで自分の判断による投資なのです。だからサービスを提供する側も「自分に投資すれば最高になれる」という証明をしていかなければならない。それも1つの真実です。

企業や経営は「こういう社会にしたい」と同時に「お金を払わなければならない」というビジョンと収支の均衡の上で成り立っています。appleやamazonや、google、その他、世界的な大企業で、とてつもなく素敵なビジョンを持っている企業においても、お金との交換なしにはそのサービスの大切なところは提供されません。

この当然であり、受け入れるべき矛盾に対して、理解が及んでいないような気がしました。

何かを語れば「やれ綺麗事だ」「自分が稼ぎたいだけだ」と騒ぎます。けれど、矛盾は当然なのです。その矛盾が今の社会であって、当然に守るべき仕組みなのです。それを、ああだこうだ話をするのは、何も分かっていない、もしくは単なる大甘な心の持ち主です。そういう人は一生勝てません。触れるまでもなく、当然だということを知っておかなければなりません。

人は、ビジョンを語ります。こんな社会を実現したい、という話もします。ですが、それは社会のステージの上で行われていることです。本気でやるのであれば、そこに見合った収益が必要であることを、もっともっと理解すべきです。そうでなければ、誰も幸せにならないし社会は進化しません。現状の継続でさえ無理です。

よいサービスを提供すれば、収益が生まれる。どんどん収益があがれば、サービスの質もあがていく。そして、社会が活性化し、もっと自由に、ワクワクして生きることができる。そんな循環を、大きなビジョンの上で作っていくことが、社会に生きる企業、経営者、そして全ての人々の仕事です。

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