こんにちは。上山です。
事業を作ったり売ったりしています。

私の人生を変えたのは、おそらく潜在的に賭博黙示録カイジ （1-13巻 全巻）なんじゃないかと最近では思います。しばらく前に、映画にもなったので知っている方も、かなり多いのではないかなと。

とにかく日々に気力のないダメ人間のカイジが、圧倒的にギャンブルで勝ち上がったりどん底に落とされたりする漫画なんですが、人間の「心理」を描いているという点において、これに勝る漫画はそうそうないと思います。

そうです。人間の「心理」がよく見えるのです。しかも、一度読むだけではなく、何度も読みこんでいくことにより、さらに「人」そのものを深く知ることに繋がります。誰が一体カモなのか。どういう人間が勝ち上がるのか。どうギャンブルに勝つかという戦略もさることながら、そのマインドまでも勉強になるんです。

どうなれば負けるのか、が分かるので。

そうです、負ける人が分かるんです。どうなれば負けるのか、どういう人物、どういう考え方でいると奈落の底に落とされるのかが分かるんです。そしてカイジの生き方を見て思うんですね。甘さをなくそうと。締めるべきとこ、気を許すべきタイミングと気を引き締めるべきタイミングが分かるんです。

カンのいい人は、おそらく読むだけで負けないようになるかもしれません。むしろ、そのあり方を分析して、勝ち上がれる人も出てくるんじゃないでしょうか。

実は、この漫画を読んだあとに、売り込み用のホームページを作ったんです。なんと、そのランディングページがとてつもない結果を叩き出しまして。もはや一種の伝説です。笑

どんな人がこの商品を買って、どんなテンションや気持ちで購入ボタンを押すのかが手に取るように理解できたんです。すごくないですか。笑 それも明確に。的確に心に滑り込むようなコピーライティングを書くこともできたし、どんなコンテンツで攻めればいいのかが理解できたんです。

まさか、カイジをよむことで、実際のビジネスにおける結果に繋がるとは、夢にも思っていませんでした。同時に、誰かに何かを買って頂くということは、直接、購入者の精神状態を知り尽くすことが大きな武器になることを強く実感したんです。

同時に、自分から一切の甘さが抜けました。少し今日はダラダラしようとか、なんとなくやる気がでないとかを御することは当然、それどころかビジネスや事業づくりにおいて、自分がどのように動けば負けにならないかを学びました。

そして、思いました。

勝つ、と。

自分はなんとしてでも勝たなければならない。
絶対に勝ってやる。
そのためには自分の中に甘さなんて必要ない。
やりきってやる。

そんな想いに身体が突き動かされるのがわかりました。知らずしらずのうちに、コーチングやら自己啓発のような効果もあったのかもしれません。コーチングやら自己啓発なんてものは、残飯より役に立たないんですけど ( 僕にとって ) 、漫画によって引き出されるものもあるみたいです。

これから事業をやろうとする人、ビジネスで結果を出したい人、ぜひ、いま一度読み直してみてください。何度か時間をおいて読み直し、繰り返し読んだりするうちに、たくさんの発見のある漫画です。カモになることを避けられます。笑

そしてよくよく自分の中でセリフを考え、実際に人の心理をものにしてみてください。自分がいかに勝負をかけるか、そしてどんなマインドでプロジェクトに取り組むべきか、理解するきっかけになるかもしれません。

賭博黙示録カイジ （1-13巻 全巻）これは、今から何か仕掛けようなんて考えていて、何か動く前に読むべきバイブルの1つです。ぜひ、熟読してみてください。

上山 翔太

株式会社クオン代表取締役

2007年からWEBデザイナー / エンジニアとして活動を開始。2015年には、セブ島にて立ち上げた日本人対象のクリエイター育成スクールと運営していたメディアを売却。その後、アメリカで事業デザインを無理やり学ぶ。帰国後は起業家育成プログラムを立ち上げ、新規事業開発、起業家育成に従事するほか、マーケティング戦略策定、ウェブ開発技術を提供。「IT留学シェアハウス」や「起業教育・支援プラットフォーム」を開発、運営。その後、株式会社QUONを立ち上げ。WEB制作事業を軸として、クリエイターと起業家を産む村づくりプロジェクトなどをバリ島と日本を中心に推進。